LOVE LETTER. | 〜ぷらすなちゅらる〜

〜ぷらすなちゅらる〜

何かを失うと言う事で、得ていくものもあるということを私は知ってる。。はずだったのですが、いまちょっと心が折れてます。

篤紀へ


この2ヶ月は


過ぎるのがとても遅く感じたのは


オレだけでしょうか?




普通は 楽しい時間って


” あっ ”


と、いう間に過ぎてしまうものなんだろうけど、


なんだか もう 


半年くらいは


付き合っているみたいな


感覚に捕らわれています。




たぶん まだ 


お互いに


知らない事の方が多いのかもしれないけれど、


改めて考えてみなくても、


オレは何も押しつぶされそうな圧迫感も、


手を伸ばしても


実際には触れられない


空想の世界みたいな、


そんな感じを受けたことは一度もないよ。





そこにあるのは


羽を伸ばせる。


本当の自分を出せる。


温かい場所だけ。




そこに待っててくれるのが


あっちゃんなんだ。




だから いつもそこへ行きたいんだ。



って、いうか・・・


そこに帰りたいんだ。




出発地点もそこだし


ゴールもそこ。


今はもう ふたつの生活を使いわけてるんじゃなくて


あっちゃんの所へ帰りたいと思う。





そして、それを


現実の生活の中に


当たり前のように組み込みたいから


結婚したいと思うんだ。




これほど 自然で無理なく求めてるのだから


んーと、何っていうのかなぁ。


あっちゃんてすごいねぇ。



今まで出逢った人の中で


これほどの人はいなかったよ。





今の世の中で、


あっちゃんの 


あったかいとか


やわらかいとか


色々な信号を


一番敏感に感じ取れるのは


この 宮元洋 しか


いないでしょ。




ね、そう思うよね。




手紙に書く度に


色んな好きの表現方法を


かっこ良く考えようとするんだけど


めんどうくさいのと、


自分でも難しいのとで


やっぱり 、 会ってから


”ギュッ”ってするのが一番いいかなぁって 思う。




一緒にいることで、


全てが うまくいくとは限らないだろうけど、


辛い事も 楽しい事も


同じように 分かちあって行きたい。




幸せにしてもらうとか、


してあげるじゃなくて


二人で 一緒に 幸せだと感じられる瞬間を


更につなげて


→1日→1年→永久→∞


っていう風にしたい。




消してしまいたい過去も、


うっとおしい現状も


全てを許して


包んであげられるような そんな男になりたい。




ねえ あっちゃん。


いったいどれだけ好きなのかわかる?



これからも出し惜しみしないで


精一杯伝えていくから、


アンテナを立てて 


キャッチしないとダメだぞう。




じゃあまたね。



’96.6.19~20.



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もう14年も前の手紙を


ここに書きうつしました。



当時は、携帯なんてものが


一般的ではなくて


車で一時間という


ちょっと距離のある場所にすむ


中距離恋愛をしていた私達は


あえない日


お互いに手紙を書きあって


次に会うときに渡しあいました。




電話することはできたのですが


電話したときに


家に居なかったりすると


誰とあっていたの?って


不安になったりするので


手紙を選んだように記憶しています。




まだ付き合って2ヶ月しかたっていないのに


もう結婚の話をする彼を


”まだ早いよー”と


諭したりしていた 私でしたが


それさえも、


今だけの勢いで言ってるんじゃない? と


それが本気なのかどうなのか


不安で怖かったんです。





一緒にいないことが


あたりまえじゃないって


洋君に出逢って


はじめてそう思った


一緒にいてこそ


本来の私自身だと思ったから 


結婚することになったと思います。




自分だけを 大事だ って


考えて生きてきた私にとって


洋君の存在は神様より特別でした。



今は一緒にいることができなくて


こんなに寂しくて 


彼が必要だと感じているけど


そう思うのは無駄ではない。




洋君が亡くなったとき


私達の全てが奪われた気がしました。



今まで家族として


過ごしてきた事が


全部 無かったことになって


意味なんか無くなったと思うと


哀しくてたまらなくなった。




でも、違うんですよね。


こうして、哀しんだり、悔やんだりするって事は


彼は無じゃないんです。




いつも、そこに ある愛を


感じながら生きている私達にとって


絶対存在である彼なのでした。





PS:私が書いた手紙は


好きな食べ物は鶏のカラアゲで


好きな飲み物はビール!みたいな


それがどうした?的な


プロフィールばっかりでした。




結婚して、何年目かに


夫婦ゲンカして、目の前で


”びりびりー”


って破かれて捨てられちゃいました。



とにかく変な手紙しか書かない私だったので


のこってなくてよかったかもですね(笑。