はが路ふれあいマラソン、PB約2分更新。
種目順位10位ということで飛び賞頂いたが、公式記録では11位だった模様…  頂いた飛び賞食べちゃった。。いいですよね…

私は2000年代前半、前職にて新卒で栃木に配属になり、東武宇都宮駅近くのアパートで4年半過ごした。芳賀の辺りは担当エリアではなかったもののたまに行っていたし、休日にドライブで走ったりもしていた。そのためこの大会、出たいレースではあったものの、スケジュールが合わなかったり坂が多いからと敬遠していたりで、今回が初参戦となった。

で、結果云々より、まずこの大会、
最高。

ランナーズの大会評価でも相当高い得点だったので楽しみではあったのだが、聞きしに勝る素晴らしい大会だった。関係者・スタッフの皆様および沿道で応援くださった皆様、感謝感謝大感謝です。

「結構タフなコースかも」ということについても、確かにタフなことはタフなんだけど、それを上回って余りある、「力をくれる」要素が満載。

そうした激賞要素にも触れながらレースを振り返るが、先に、一番伝わってほしいことを書いておくと、
すんごいお勧めの大会。

ナポリを見てから死ね、という言葉があるが、ランナー界隈においては、はが路に出てから死ね、という言葉を遺したい。




自分がもともと住んでたから愛着がある、というのも勿論あると思うが、それを差し引いても、自信をもっておすすめしたい大会。

ズボラなので写真が無いのだが、たぶんそれは、他のランナーさんがたっぷり残してくださっているだろう。レースレポートの体でありつつ、私は私なりの視点観点から、以下、来年以降のはが路ガイドにもつながるような振り返りをしていきたい。


なお、私自身は大会に参加するにあたっては、びあーさんのブログを大変参考にさせて頂いた。この場を借りて御礼申し上げます。


◆スタートまで

大宮から新幹線で乗車。
7:06発の予定が一本速いのに間に合い、6:46のに自由席で乗車。えきねっとお先にトクだ値を使えば相当安かったのだが、うっかりしていてその恩恵には浴せず。。

私はこれまで、勝田・水戸・古河・つくばと、考えてみたらすべて茨城のレースに出場していて、都内で電車に乗る段階で車両はランナーでいっぱい、という状況に慣れていたのだが、今回、自由席車両は空いている上に似たような方はあまり発見できず、拍子抜けする。

そのまま快適に、昔を思い出しながら30分ほどで宇都宮着。会場へのシャトルバスは、ちょうどタイミングが良かったのか、まったく並ぶことなく、さらに私がラスト1名で、乗車直後に発車。ただ、他の方のブログを見ても、並んでもすぐに乗車できるとのこと。

会場までは30-40分程度。確か8:00頃着。スタートが9:33なので、ちょっと早かったなと思いつつ、まあ遅いよりましだと、更衣室等々確認しながらその辺をブラブラ散歩する。井頭公園の「一万人プール」として、シーズン中は運営しているところをそのまま開放している感じなのだが、場所の使い勝手もさることながら、これまで参加していた大会に比べて規模が小さい(2,500名)ので、この、「ブラブラ散歩する」という余裕があるのがとてもありがたい。

寒いし、スタートに並ぶ必要もないと踏んでいた(後述)ので、コインロッカーを先に確保し、外の広いスペースで着替えを済ませ、寒いので上着を着込み散歩を継続。人は徐々に集まってくるものの、大きい大会みたいにわんさかいるわけではないので、各々、悠々と準備を進めることができる(更衣室内はそれなりに混んでるし、終盤になると「ロッカーが空いてない」という事態もあるようだが、私が行った時間ではそこは全く問題なかった)。

写真はスタート40分くらい前の様子。大きい大会だと「もうスタート地点に並ばなきゃ!」という時間だが、この時はまだ、上下暖かい恰好して、シューズも替えてない、という状態だった。


トイレもスムーズで、仮設トイレのほかにプール内にあるトイレが利用できる。ちょびっと並んではいたが、行列は大の方で、小はほぼ並ばずに済ませられる。おかげで、会場ついてからスタートまで4回トイレに行き(いずれも小)、憂いなくスタートを迎えることができた。

…会場の話から外れるが、水戸でもつくばでも(とくにつくばでは)大騒ぎした私のうこん事情は今回どうだったか…。うこんに限らず全体的にそうなのだが、今回は「レースに向けて何かする」ということをほとんどしなかった。金・土とランオフにした、というのと前日の夕食睡眠を早めにしたという程度で、あとは食事も生活も練習も特別なことは一切しなかった。

そうすりゃ当日もいつも通りスルンと行くんじゃないかという狙いもあったのだが、毎回そうだが当日はいつもよりずいぶん早起きになるのですでにいつも通りではない。今回も便意は訪れずちょっと焦ったが、つとめて気にしないようにする。出なきゃ出ないで出ないまま過ごす日だってあるんだから、くらいの気持ちでいた。

しかし…北朝霞から武蔵野線に乗ったあたりで、良い兆候が来る。そうなったらもう全力でその「兆候」を「実現」につなげるべく、姿勢やら呼吸やらいろいろやる。リリース地点は大宮駅と決める。少し早めに家を出て、予定より早い電車に乗っていたので幸い時間には余裕がある(当たり前なのかもだが、この、「時間に余裕を持って行動し、こうした事態に対応する」ということの大切さを改めて知った)。

そして、大宮駅で無事にリリース。つくばの時みたいに不安もない。これで、今日は行ける、という気がした。ほんとに。

かような気分で新幹線に乗り込んだところで、みず軍曹から「サブエガ宜しく!」というメッセージを頂き、思わず「ラジャ!」的な絵文字を返してしまったのだが、実際そんな気持ちになるくらいルンルンな気持ちだった。

…そんな感じだった上に、スタートまでも上述の如くゆったりノーストレス小用もカンペキ、これはもう、いい予感しかしないわけであり、気分よくスタート地点につく。陽は出ているものの寒いので、100均カッパを羽織る。これは5km地点の給水まで持って走りゴミ箱に捨てる予定で、実際そのようにした。

なおスタートは、「2時間~3時間」というブロック以降、確か30分毎にブロックになっていた。私は「2時間~3時間」のところに位置したが、このブロックはゾーンが狭く、つまりブロック最後方に並んでもスタートロスの心配がほぼない(実際、一番ケツから行ったけどロスは4秒だった)。他の方のブログでも、3時間~3時間半のところもロスは少ない、と書いてあった気がする。

ブロックの狭さを確認して、スタート直前までKOさんをはじめフォロワーさんを探すがこちらは残念ながらお会いできず。

号砲まであと30秒、というコールで、皆さんがシーンとなり、良い緊張感が漂う。



◆スタート~5km ラップ20:29 心拍不明

やや下り基調、平坦な区間。スタートして割とすぐのところで、探していた一人、Ryoさんのゼッケンを発見、ごあいさつさせて頂く。Ryoさんも自己ベストを12分更新し3時間1分でゴールとのこと、サブスリー間違いなしですね。

このレース、何が楽しみだったって、かつて住んだ栃木路を自分の足で走ることだった。天気も最高、余裕のあるうちにその楽しみも満喫しようと、あちこち景色を眺めながら走る。景色といってもだいたい枯れ田なのだが、なんだかこう、昔のこと思い出したりしながらリラックスして入ることができた。


◆5~10㎞ 20:01  147bpm

平坦区間。ここで、コースについて。

前述のように「坂が多くてタフ、記録は狙いづらい」という評判は知っていた。一方、これも前述のびあーさんのブログを見て、「確かに高低図を見ると例えば15-20kmの上り坂とかビビるが、実際辛い箇所は数えるほどしかない」という情報も掴んでいた(ありがとうございました)し、1kmあたりどれだけ上るんだ、とか自分でも計算してみると、びあーさんの仰る通りだろうな、という自分なりの見積もりもあった。

このアップダウンを頭に入れたうえでのレースプランは、
 ①~5km  慎重。㌔4+30秒(2030)でよし
 ②~15km 頑張らず、でも㌔4を少し下回るくらいで巡航したい
 ③中盤  アップダウンでのタイムロスは気にしない。いかに楽にやり過ごし後半に脚を残すか
 ④25km以降 前半での体力貯金をすべて使って、㌔4以上の速度で走り抜けよ

と、そんな感じ。
ちなみに「㌔4」は、今シーズンの目標である50分切りを頭に置いてのこと。また、①は、消し亭師匠の教えが念頭に。知っている土地に帰ってきてちょっと舞い上がってたりするかもしれないが、「マラソンは安全運転で」という師匠の言葉は大前提としてあった。

このレース、エントリーした時は、つくばからの間の短さやコースの難しさに鑑み、「記録は狙わず、楽しみながらの良い予行演習」の位置づけだった。
その後、水戸が終わって勝田にエントリーしたことで、その位置づけ度はさらに強くなった。いっちょまえに言うと、つくばから勝田への「つなぎ」という位置づけである。

…しかし、水戸が終わった頃からこの考えに変化が生まれ、さらに、レース3~4日前になって、ベスト出したい、いや、出せる、という欲というか感覚が出てきた。

つくば以降の練習やこのレースの位置づけについては、拙ブログの前エントリに譲るが、前述のように、特にレースを意識しないで過ごしていたことで、自分に無用なストレスや圧力をかけることがなくリラックスしてて、それが奏功したのか、存外良い状態でレースを迎えられそうな感じがあったのだ。

レース前に「力を抜いて楽しみたい。ただ手を抜くとは一言も言ってない」と呟いたが、これは、そうした調子の良さが裏にあってのことでもあった。

もう一つ、ベスト出せると考えた要因があるのだが、次項で。


《後編へ続く》

ほんとははが路ふれあいマラソンの前に、これまで同様、練習記録をupするつもりだった。しかし書きかけのまま忘れて大会を終えてしまった。

ので、書きかけのままではあるが、大会前に書いていたところまでをそのまま上げておく。

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11/25~12/14(20日)

走った日:14日

通勤走(8-11km):11回
15kmペース走:1回
18kmBU走:1回
スピード計(※):4回

ロング走はせず。
ロング走が担う役割は、水戸とつくばの本番で賄えているという算段。

水戸~勝田まで月イチでレースを入れるという贅沢をしているのは、この先いつ走れなくなるか分からないんだから機会があるうちに走っておこう…というのが一番だが、あとは、マイルド川内選手作戦というか、「レース=最高の練習」の位置づけにしてしまえ、というのもある。

密度の濃いレース1本は、その1本をして、心身を「マラソン仕様」にしてくれるんじゃないかと、こうして連戦を入れることで、設定きついロング走とかしなくても「マラソンに適応できる心身」が維持されるんじゃないかと、そんなふうに考えている。

距離に対する耐性はレースで維持しつつ、間の時間で課題を埋めていく、みたいなイメージでいるのだが、間の時間といってもせいぜい1か月なわけなので、短時間で可能な改善が必要である。

で、目を付けたのが「走動作≒ランニングエコノミー」の部分で、それにより、つくばからこっち、自分にしては珍しく「スピード練習」と呼んでいいものが4回も入っている。
(水戸の前から考えていたことではあったのだが、やっと実行に移した、という感じ)

1回は300×10(r300)だいたい56秒で。
あとの3回は、200mダッシュ4-5本 +α。
これらについてはたくさん考えや思いや経緯があるのだが、
今はそれを列挙する時間と気力が無いのでいつか別項で。ただ…虫のいい想像かもだが、これは良い方向に向かいそうな気がするんだよな。。。


そして芳賀では、とある秘密兵器、もとい、とある超メジャー兵器を投入する。これが吉と出るか凶と出るかというところだが、吉と出ると踏んだから投入するわけであって、楽しみである。(つくばでは、凶と出ると踏んだので投入を見送った)

=====

ここまで。
中途半端感満載だが、記録として残しておく。
あとは別項にてレースレポートを記す。

つくばマラソン、PB更新。


高速コースとして知られるつくば、参加したくも仕事の兼ね合いで昨年・一昨年は参加を断念していて、今年も最初のエントリー段階では諦めておりクリック合戦にも参加しなかったのだが、その後今年は仕事のめど立つかも、と分かり、もっと早く分かってれば…とムクれていた。

そこに、一次で入金しそこなってTLを大いに沸かせた消し亭師匠の「ゆずれーるでエントリー成功」のツイを見て、ほほう!と思ってエントリーページに行き、参加できることと相成ったのであった。このあと詳述するが、レース中にも師匠の教えが存分に発揮された局面があり、本当に感謝感謝でござりまする。

そんな経緯もあって臨んだつくばマラソン。自分の状況はというと、1か月前の水戸で2:53'39という自己ベストを更新しており、なかなか良い流れではあった。私が第三者であったら、「これはつくばで50切りっすね!」と声をかけたと思うし、私自身もそれをねらうべき(というのは変かもしれないが)だとは思っていた。

しかし、正直、水戸からつくばまでの1か月、それを狙うだけの練習を積むことはできなかった(水戸までの練習水戸~つくばまでの練習)。

ただ、高速コースということで、水戸の前と同じくらいのコンディションに持っていければ自己ベストは出るだろうという目論見はあり、その意味では、整った感じはあった。

従って、PBは必須、あとはとにかくベストの走りをすること!そしてあわよくば…!というのを目標(と言っていいのかわからないが)に当日を迎えた。



以下、当日の詳細を。


★ 起床~スタート

前回同様、鍵を握るのは通じである。
今回は、普段の通じ観察をもとに、「確実に出る」ような食事をし、娘の習い事が休みなのを幸い、夕飯の時間も就寝の時間も狙い通りに。
朝起きた瞬間、「来るぞ!」という感覚はあり、朝飯(今回はご飯・卵焼き・納豆 の王道で行った)後、「いつものように」トイレに向かった。出た。

レース当日としては願ってもない展開である。しかし…どこか気持ちは晴れなかった。

量が少ないのである。

いつもの生活と、昨日の食事に鑑みるに、絶対にもっと出て然るべきなのだが、あれ?こんだけ?という感じ。スッキリはしたし、いわゆるザンベン感があるわけではないので、まあ良いかと自分を落ち着かせたが、何かこう、いや、望んでいたのはこれじゃないな、という感覚がある。


お腹の中のことは知らないが、「今のは、昨日出るべきだった残りが出ただけで、今日の分じゃない」と思う。思うだけではなく実際に…ってこれは詳らかに書くべきとこではないが、とにかくモヤモヤが晴れない。ともあれ、出たことは出たんだし、便器に座っていても仕方ないので準備を進める。

なお、当日朝の体重が水戸時より多くなってしまったのは小さな誤算。因みに身長171㎝に対して60.2kg。体脂肪率は確か10.2%を指していた。土曜朝の体重が58.8kgだったので、ちょっと、うーん。体脂肪率も含め絞りきれなかった感がややあるが、最近この辺はあまり気にしないことにしている。

つくばは初参戦なので、どのルートで行くかとか電車は混むのかとかトイレはあるのかとか色々心配したものの、まあ会場までは順調に。TXの終点まで行って、そっからバイパス沿いの道をジョグることを選択、途中2件あるコンビニで用を足す作戦だったが、どちらも小さな行列ができていたのは誤算。一抹の不安があったとはいえ通じが済んでいてよかった。

会場についたら、みずさんのシューズ円陣の時間に間に合いそうだったので、円陣というものに初めて参加してみる。準備等々ありがとうございます。そこで、みずさん、はるやまさん、さとるっちさん、さんたろさんとご挨拶。心強かったです。

ちなみにこの皆様、レース後の結果は
みずさん⇒PB更新、2:45
はるやまさん⇒PB更新初50切り、2:45
さとるっちさん⇒PB更新初50切り、2:48
さんたろさん⇒PB更新50切り返り咲き、2:48

…ツワモノ揃いである。


泥田のような荷物預り所とトイレに辟易しつつそれらを済ませ、さとるっちさんとスタートへ向かう。私はA2ブロックなので健闘を誓い合い離れる。9:20くらいだったかな。A1は練習スペース的なものがありそうだったがA2は結構ギュウギュウ。来年以降出られることがあればA1で出たいものだと思う。

待っている間に雨が強くなる。カッパを着ているのでそこまで気にはならない。自分としては雨は、しんどくなった時に体を冷やしてくれるような気がするので、そこまで嫌うものではない。気温が低い雨は嫌だけど。今日の感じならむしろプラスに働くんじゃないか、シメタ、ぐらいの気持ちで号砲を待つ。


★スタート~5km(ラップ21'25  心拍128)
 ※心拍は最初の5kmは誤値。ログを見る限りあとは正常に動いていたようだが、まあ参考値で)

A2ブロックの前の方にはいたが、スタートロスは18秒。水戸の時は4秒だったので、対水戸を考えるとビハインド14秒か…まあいいや、つくばだし、周りみんな速いべ くらいな感じで、流れに合わせていく。

が、意外となんというか、想像していたより窮屈だった(これは事前の予習不足のせい。勝手に広いコースを想像してた)。あと、コースの端の方にはでかい水たまりが結構あって、それを避けようとしたり、突っ込んでいくランナーの飛沫が気になったりと、しばらくはリズムに乗り切れない。まあ仕方ない。

ペースがつかめず、一応基準と考えていた㌔4と比べて遅い気もするし、一方自分の疲れ具合というか感覚的には結構速い気もするしよく分からんなと思いつつ、周囲がそんな感じなので時計を見る気にならない(余裕がない)。実は結構速いペースに乗れてるかもと思いつつ確か3kmあたりで時計を見たら「㌔4'30」の表示。そんな虫のいい話は無いかと思いつつ、このペースを「速い」と感じるのは、現時点ではあまり調子が良くないのだな、と思う。

調子が良くないのに突っ込んで死亡、というのは今年の古河でやっているので、ペースを上げていきたいところではあるが、体感にも気を配りつつ慎重に進もうと思う。確かこのタイミングで心拍を見たらいきなりエラー表示になっていてそっとズッコケる。ただこれで、今日は尚更体感に気を付けていこうと より慎重になったのは、良かったのかもしれない。


★5km~10km(ラップ20'02  心拍145)

5km通過21'25。確か水戸では2030くらいで通過したはずで(実際は2037)、おいおいいくらなんでもこれはよ、と少し焦る。もう普通の道路に入って人もバラけているので、追撃開始とばかりに上げていく。ただし最留意事項は体調。ペースは上がっているのを感じつつ、あくまで「42km持つのか」、配分を考えながら走る。流れ的には落ち着いたので、水戸同様「死んだふり」も念頭に。


★10km~15km(20'26  145)

10km通過20'02。ヨシヨシという感じ。体感も無理してる感は無い。とはいえ、「巡航」というスピードでもない気がする。「上げようとして上げている」感じがある。


ゴチャゴチャ考えるのも何なので、おそらく㌔4を企図しているのではないか、という集団についてみる。が、普段単独走しかしないのと、レースでもなかなか「集団に運んでもらう」ことがうまくできず、この区間はいまいち流れに乗れない。さらに、早くも尿意が来る。水戸の時のみずさんのブログを思い出して、「尿意はいずれ消える」みたいなことを書いておられたよな…とか思いながら走る。そんなわけで、どうも集中力を欠いた区間になってしまい、タイムも維持できない。


★15~20km(21'32  146)

15km通過20'26。㌔4からは落ちてしまうが、水戸の時は確か最速が2019だったので、そこまで悪いわけではない。ただ、最初のロスがあるしPBさらにその上を狙うには追っていかなければ、と思う。一方前述のように、古河の教訓がまだ頭にあり、自分なりの「42km持つギリギリ」を探りながら、という状態が続く。前区間で感じた尿意は相変わらず消えたり復活したりを繰り返していた。

そして。
あれは17kmあたりか、確かヨサコイの皆さんが盛り上げてくださっていたような記憶がある辺りだが、なぜか、突然、尿意よりも重いやつが来た。

最初は、ん?と思って、こう、気体を外に出すことでやり過ごそうとしたのだが、どうやらそれで処理できる代物ではないやつだということが分かり、動揺する。
 

そっちかよ。
 

朝感じていた心配が、残念ながら最悪な形で姿を現した、わけである。

それでも少しの間、どうやってこいつを鎮めるか考えながら走ったが、すぐに、これはとても鎮まるものではないと、飛び込むしかないということ悟る。

この時頭にあったのは、盛岡シティマラソンで、便意を催しながら45秒でそれを処置し、2時間28分10秒、7位入賞を成し遂げた消し亭師匠の体験談である。

一つは「45秒」というスピードそのもの。
そしてもう一つは「その時間を使って、乱れた呼吸・展開をリセットした」という、45秒をただのロスで終わらせない、プラスに活用するという発想である。

師匠のツイートを引用させて頂く。

「序盤飛ばしすぎの感覚あって、(…)自分の理想の余裕度下回っていたから、この状態を打開するのに、飛ばしすぎで作ったアドバンテージ活かして便所休憩で回復図るのはありかもなと考えていた」

「うこんという絶望的事実を理由として一回ストップして、流れを遮断して終盤立て直しを図るという戦略のビジョンを持てたことが今回の勝因」


一言一句覚えていたわけではないが、これらのツイートはブックマークしていた。マラソンでは毎回通じにビビッていて、前回の水戸も、薄氷の(大げさか)勝利により事なきを得たが、どうも心臓に悪いなと。

もちろん、通じがスムーズにいき、レース中にトイレに寄らない、という方がいいに決まっていて、多くの方はうまくやっているわけだし、そうなるように最善を尽くすことは今後も続けていく(因みに瀬古利彦氏は、著書によると「指で浣腸してでも出す」らしい)。

しかし残念ながら事態がそこまで及んでしまった際、今までの自分ならそれは即死、終了を意味していた。が、決してそうではないどころか、使いようによってはプラスにも転じさせることができるのだ、という師匠のこの発想は、自分としては本当に蒙を啓かれる思いであったのだ。

今回の自分の場合、飛ばしすぎという状態ではなかったが、「用を足している時間は、リセットに使える」という発想は頂く。用を足す間どうしてもロスは生まれるが、そのロスを少しでも少なくするよう、トイレが見えたらスピードを上げる。呼吸は乱れ心拍は上がるが、用を足している間にそれは落ち着く。その間人生最速でコトを済ませ、合わせてロスを最小にする、という算段である。覚悟は決まった。

…しかし今度は、トイレがない。
水戸では至る所にトイレを設置頂いていた印象があったが、その印象に比べると、全然ないのである。(実際に比べたわけではない。あくまでこの時の印象)


する、と決めたら出たがるのが奴らの習性で、便意はどんどん増す。これは、算段とか覚悟とかいう以前の問題だぞ、このままだと悲惨なことになるぞと泣きそうになったところで、前方に仮設トイレらしきものを視認。今一つそれがトイレだという確証が持てず少し慎重になるが、間違いないことを確認。この、慎重になった時間分、スピードを上げる距離=ロスを減らす時間が減ってしまったが仕方ない。5000mレースぐらいの気持ちになってスピードを上げる(実際そこまでではなく、ログによれば㌔345に留まった模様)。

空いているところと使用中のところがある。空いているところは2つ。前を行くランナーに、もし俺より先に入ったら悪いけどブッ殺しますよと殺気を発しつつ走り、飛び込む。与えられた時間は45秒。細かく描写すると皆様気分を悪くすると思うので割愛するが、「45秒」がいかに神速かを実感。師匠、無理っす…と思いつつ最善を尽くし、手元のカウントで90秒で戦列復帰。

いや、身体が軽い、気分も良い。道はまっすぐ。
生まれ変わったかのようだ。90秒がなんだ、俺は生きている。身体も呼吸も楽だ。まだ追える。この区間、21'32。90秒引いたら20'02、ほぼ㌔4。
 

そう、俺は生きている。


★20~25km(20'10  149)

ハーフ地点をすぎると沿道から「もう半分過ぎたよ!半分ないよ!」という声がかかる。調子がいまいちだとこのへんで「まだ半分か」とか「あと20kmか」とか思うのだが、今日はもう、「げ、もう20kmかよ」という感覚。残りの距離に対する恐怖を全く感じない。

あとから思えば、ということであるが、この90秒ロスは、90秒というマイナス以上に、自分にとってプラスをもたらしてくれたのではないかと思う。

この区間の出来事…というか、この先「どこで何があった、何を感じた」という記憶が曖昧。後から都合良く記憶を編集し直している部分もあると思うが、できるだけ史実に忠実に書き進める。


★25~30km(20'29  150)

25km過ぎの20'10では、「くそ、㌔4キープできないのか」と少しガクッとくるが、とはいえ悪くもないペース。復活直後には、いつさんの奥様がしばた女子マラソンで成したという、「前半1:29'16 後半1:24'53  30km以降全部㌔4切り(←これを私は、「ハーフ以降は全て㌔4切」と、誤って記憶していたのだが)」という展開を思い出してそれを目論んだりもしたのだが、それは難しかったか、と。

この区間の現状、スタートのロスとさっきのロス等々を考えると、ここから大逆転しての50切りは難しい。ただ、PBならまだいけるんじゃないか。水戸のラップはだいたい覚えていて、現時点ではまだ負けているが、上げていけば逆転可能である、と、細かい計算まで頭は回らないが大雑把に判断、それを力に進む。

確か30km手前でなめろうさんに追い付く。スピードスターのなめろうさんだが、体調を崩されていたこともあり辛そう。一言交わして先へ進む。


★30~35km(20'18  154)

30kmまでのタイム20'29は、あれれという感じ。解き放たれた自分がいる一方、古河の教訓はまだ生きており、セーブする自分もいた。とはいえ2030近くかかって、これを重ねては水戸の逆転は難しいぞと思う。

この、30km以降に活きたのが、普段の通勤走、特に出勤走時の感覚である。水戸の前あたりから、約8kmの出勤走を「ジョグ」ではなく、「Eペースかそれを超える速度」で走るようにしている。速く走らなきゃいけない状況で(結構遅刻ギリギリで行くので)「速く走ろうと思うな、楽に走れ」という意識で約8km、荷物を背負い、自分にとってはTペース走に近い感覚でのランニングを繰り返してきた。

この時、走りながら何考えてるかというと、楽に走れているかということと、下手なりにフォームのことについて考えている。

水戸以降の1か月、ちょこまかと走って、良い時もあれば悪い時もあり…という中で、直前、良い感じで走ることができた。その際に何より参考になったというか思い出したのが、池上秀志さんの「理想のランニングスタイル」という記事で、なぜかリンクが貼れないので引用すると、

 

良いランニングフォームについて考えなければいけないことは、1.リラックスして、2.リズムよく、3.脚がスムーズに回転しているかどうかの3点のみです。あとは足のどこから着地しようが、腕をどの高さで振ろうがあまり関係ありません。

 

という箇所で、この時もそれを思い出しながら走っていた。


あと、これはどなたの言葉だったか思い出せないのだが、「回転」に近い表現で「接地時の相対速度をゼロにする」というものがあり、それも何となく意識しながら走っていた(その結果なのかはわからないが、水戸の時に比べると足のダメージが少なかった)。

32km地点の表示を見たときに、「あと10km、おっしゃ出勤走のつもりでいくぞ」と思ったことは覚えている。出勤走時は、速度はあまり出てないけどそれなりにキツい感覚で走っているし、キツいことに意識を向けず、「いつものように」フォームに意識を向けることができて、奏功したと思っている。

あと、確かそれより前の地点で、鷹さんが沿道で応援してくださっているのに気づく。鷹さん!と声をかけつつ、「トイレ行っちゃった!」などといらぬことを叫び、鷹さんからは「まだいける!」と声をかけて頂く。このちょっとしたやり取りからも力を頂いた。


★35~40km(19'51  159)

そんなわけでフォームに集中して走り、結構、今までに無い感じというか、スピードに乗って走れている感覚があった。力を込めてぐいぐい進む、というよりも、いわゆる「足を置く」という感覚で、それこそ「巡航」できている感じだった。

 

水戸時にあった足攣りの感覚もほとんどない。感じとしては前足部での設置で、VFで走るときはこんな感じがいいんじゃないか、と思いながら走る(私、VFを履きこなせる自信がなく…)。

しかし35km地点でのラップは20'18…むむむ、だめか、だめなのか??と一瞬思うが、だからといってピッチを、リズムを緩める理由はどこにもないのでそのまま進む。

他のレースはどうだったかよく覚えていないが、つくばは「あと5km」という表示を出してくれる。そこで時計を見る。詳しいタイムは覚えていないのだが、残り20分で行けばギリPB行ける、というタイム表示だった、気がする。とにかくそう判断する。

ラスト5kmを㌔4切りで。望むところじゃねーか、昨日の食い過ぎでエネルギーもあるし、うこんで休んだアドバンテージもあるし、ここまで㌔4ペースで来られてない分脚は残ってるはずだし、と、今思うとよくもまあそこまでポジティブに行けたもんだと思うが、とにかく「いくぞ!」という感じで鞭を入れる。


ここでも感覚は出勤走。いつもやっている、上がり2.3kmのギア変え区間をイメージし、5kmという距離に対しては、トラック12.5周!と、意味があるのか無いのかわからない変換を行い、進む。


★40km~Goal(8'19  164)

40km地点、ラップが20'00を切った。フルマラソンの5kmラップが20分を切ったのは、実はこれが初めてで、気を良くして進む。ギアを入れ替えたのは37km過ぎなわけだから今々の速度はもっと上がっているはず。

大学構内に入ってのスライドで、さとるっちさん、さんたろさんとすれ違う。お2人に声を掛けることで自分のテンションを上げる。どちらも辛そうだが50切りは固そう。すげえ。さすが。

みずさんやはるやまさんはすれ違いすらしないので、いったいどれだけの速さで走ってるんだと。これでレース後に俺だけ「いや、がんばったんだけどPBも行きませんでした、ウンコ行っちゃって、どうも、てへ…」というわけには、絶対に、いかない。ここまで走ってきてそれは哀しすぎる。もう一鞭。一瞬足がピキンと来るが、うるせえと黙らせる。時計は見ない。

ゴール地点と思しきところが見えてくる。つくばは初めてなのと予習不足で、最後トラックを1周するのかどうなのかとかよく分からないが、曲がったところでゴールが見える。

終わりだ!行け!最後!絞れ!……!

……ゴール!


★ゴール後

ゴールの瞬間、自分の時計を見たのか設置されてる時計を見たのかよく覚えていないが、52分台でゴールできたことを知る。

やった、と思う。
自己ベストは出したがそれは「必須」の位置づけだったし、50は切れなかった。51分台でもなかった。つくばという高速コースだが、水戸からは1分ちょい縮まっただけだった。
でも、やった、と思った。

この「やった」がなんなのか、今一つ言葉にしづらいのだが、目標に掲げた通り「ベストを尽くすことができた」、もっといえば、「いろいろあったけど、最後まで気持ちを切らさず、ベストを尽くすことができた」ということに対する喜び、充実感、というのが一番近いかと思う。

ゴール後は、上記のツワモノの皆さんやなめろうさんなどなど、色々な方と言葉を交わし、ともにメシを食って帰路につく。皆さんには水をあけられてしまったが、こうした方々の強さに直に触れながら、それをエネルギーに今後も自分なりに精進していこうと思う。

強さと言えば、その権化であり、エントリーからレースから我が支えとなって下さった消し亭師匠にもお会いすることができた。6位入賞!ご本人は記録的には不本意なようだったが、またしてもサブ2.5、凄いとしか言えない。光栄にもレース後、「うこん仲間」の称号(?)を頂いた。仲間とは恐れ多いので、門下生として、皆さんともども今後も学ばせて頂く所存です。

他にも、お会いしたい方々はいたのだが今回は叶わなかった。でもまた、レースやもしかすると練習、はたまた飲み会?でお会いできるのを楽しみに、お互いにがんばっていきたい。


……


南流山駅で皆さんと別れる。家人は夜遅くまで帰らないので、とりあえずシュークリーム6つ買って家に帰り、全部食う。疲れた~とぶっ倒れるかと思いきや、なぜか頭がシャッキリしており、家人が帰ってくる前に洗濯、部屋の掃除を済ませ、つくばで頂いた土産をきれいに並べ(父ちゃん走って獲ってきたぞ!と、自分の手柄のように見せびらかす)、ストレッチやマッサージなどしながら帰りを待つ。

さんたろさんが「アドレナリンが出てるせいか、全然眠くならん」とツイートされていたが、自分も、そんな感じだったのだと思う。そんなことは自分には滅多にないことで、新鮮な感覚だった。何か大きな区切りを成し遂げたわけでもないし、引き続き課題は色々あるが、そんな感覚を持てるレースができたのは幸せなことだと思う。


関係者の皆様、お会いできた皆様、メッセージやいいねを下さった皆様、ありがとうございました。