(前編はこちら)
スタートはショボくてもいいから序盤で波に乗れるようにと考え、何本かアップを兼ねてコーナーの加速走とかやってみるが身体が重い。
それに、100も200もスタートから波に乗れず終わるというのは消極的に過ぎてつまらない気がする。どうせ現在のスタート技術はゼロ以下なんだから、いっちょうトライあるのみ、思い切って飛び出してみようと考える。
前の種目が終わって200が始まる。100に比べて人数が少なく組数も早いので、すぐに出番がくる。
スタブロをセット。100の時より半足分くらい位置をずらしてみる。で、2回ほど練習。さっきみたいにこわごわ出るのではなく、ちゃんと蹴って身体を前にポーンと出すように…なんかよく分からないけど、少なくともさっきみたいに足がすごい手前に着いて棒立ち…と同じ轍は踏まないように。
On your mark! リラックス、リラックス…
Set… 飛び出せ、飛び出せ…
パーン! よっしゃ飛び出せた!さっきとは違う!右のランナーのスタートがいい。でも焦るな、勝負できるぞ、行けっ……
ドゥンッ!!という衝撃が左ハムに来る。
あっ、やっちゃった……。初めての感覚だが何が起きたかは分かる。
すぐに減速。他のランナーが先へ行ったことを確認、コースを外れる。どこからか「6レーン、棄権!」の声がする。
激痛!というのではないが、重さと鈍い痛みに覆われる。歩ける。でも左脚が曲がりもしないし伸びもしない。ああ…… 。
肉離れはよく「ピリッときた」なんて言うけど全然「ピリッ」じゃねーじゃんよ、アキレス腱切った人が「後ろから蹴られたと思った」ていうのを聞いたことあるけどその方が近いよな…とかどうでもいいことが頭をよぎる。
係員の方が声を掛けてくださる。大丈夫ですと言って自分の場所に戻る。鈍痛がじわじわと増してくるが、情けなくてとにかく早くここを去ろうと思う。
ただ、なにも処置せずに帰るのは無理そうなので医務室に行く。ほんとはRICEに則り処置するべきなんだろうがそんな贅沢は言えず、湿布とテーピングだけ施して頂きお礼を言って帰路に着く。経験したことの無い鈍痛は続いているが、ゆっくりなら歩くことはできるので、重症では無いのだろう。家族には「そういうわけだから予定より帰りが遅くなるかも」とLINE。
予兆はあって。
2日前にアホな練習…というか予定にない本数をやってしまい、ハムに張りがきていた。しかもいつもとは違って下部に。
最近何かで、ハムが張るのでも特に下の方(膝に近い方)だと要注意、というのを読んでいて、嫌だな…という思いはあった。100の時はあまり気にならなかったが、後から思えばその後のストレッチなど怠ってたのは良くなかったか。200のアップの時は、全体的に重い感じはしたけど特段ハムが気になるということは無かった。いい加減疲労が来ていたところに張り切っていつもやらないようなスタート切ったのも原因の一つか。因みにこの日はポカポカして暖かく、寒さによる影響とは考えにくい…
…まあ、、事が起きてしまった後からは色々な事が言える。上記ではここ数日〜当日の事だけ書いているが、それ以前に、エントリーを決めてから今日に至るまでのプロセスに根本的な要因が潜んでいるように思っている。これは、100についても200についてもそれぞれに。
そのへんはまだ頭の中で纏まっていないので詳細は書かないが、とにかくこういうことになってしまった以上、取り組みはよく無かったということ。変に悲観してるとかショゲてるとかではなく、思っていることを今後の改善に繋げるしかないと思っているし、その辺りはマラソン同様、競技に取り組む醍醐味の一つかな、とも思っている。走れない間に原因分析は引き続きネチネチと行っていく。
今後、と書いたが、今後はどっちを向いて進むのか。マラソンなのか短距離なのか。
結論、ぶっ飛ばされるかもしれないが「両方」と思っているし、両立は可能だと考えている。もっと言えば、両立を目指して取り組むことは、自分の場合は双方にとってプラスになると考えている。
「両立」と言ってもどのレベルで両立させるのか。
マラソンについては、現状の走力を維持したい。100・200については…目標はあるが、書かない
マラソンについて。こんなこと書いてるが、今シーズンフルマラソン参戦予定は無い。湘南にエントリーしていたのだがご存知の通り25kmに短縮されてしまった。ただ、まあ足がこんななので年内は大した練習はできないだろうと考えると、湘南がフル開催だったとしても、年明けから本格始動して2末では、サブ250はおろかサブ3も難しかったのではないかと思っている。ハイテクハーフにもエントリーしているが、どうなんだろう、1月上旬…出場できるのかどうかも微妙だし、出場出来たとしてもまあ記録狙いは無理だろう。
自分の中では、ハイテクでは無理にしても、ハーフマラソンで82-3分程度の走力を常時維持というのを、大雑把だが1つの状態目標にできればと考えている。これができればギリギリはるやま練への参加を許して頂けるだろうし(勝手にすみません)、それは続ける上での大きなモチベーションの一つになる。
短距離は、別に勿体ぶってるわけではなくて、自分の場合何か新しい目標を掲げた時は、宣言してしまうより黙って決めた時の方がこれまでの達成確率は高いので…
目標を考えるにあたっては、水口政人さんの存在が大きい。「存在」などと書いているが私が一方的に憧れているだけであちらは私のことなど全く知らない。40歳未経験時の持ちタイム12”6から、45歳で11”05、追い参ながら10”99を出し、マスターズ日本代表メンバーにも名を連ねたという超ツワモノである。
上の記事は確かスライムさんに教えて頂いたもので、これも、今回100に挑戦しようと思ったきっかけの一つだったかもしれない。無礼を承知で「俺も!!」と考えると、42歳未経験13”51がどこまでやれるかということで。
いつだったかも誰だったかも忘れたが、短距離やりたいみたいな話をした時に、タカが知れてるとか経験者には勝てないみたいなことを言われたことがある。御説ありがたく拝聴するが、タカが知れてるのは百も承知だし別に誰かに勝とうと思ってやるわけではない。速く走るということに興味があって、やってて爽快だからやるのだ。
それに、どうなるかはやってみないと分からない。
なお蛇足ながら申し上げると、界隈には短距離から長距離までなんでもござれの猛者が何人もいらっしゃるが、私の場合は短距離「から」長距離、ではない。短距離「と」長距離、である。より正確に言うと、「100・200」と「ハーフ・フル」で、400mから10000mは守備範囲外とする。私にとってこの範囲は「高心拍案件」でヘタレ度合が倍増し…って、実はこの辺話すと大変長くなるのでやっぱまたの機会に。
あと、トレイルは別枠。山に足を運ぶ機会はずいぶん減ってしまったが、私はトレイルランニングのおかげで人生良い方向に舵を切れたと思っているので、いつ何時トレイルに立つ機会があってもいいような身体を維持していく所存であるし、トレイル練習をうまく組み入れる事ができれば、上記の挑戦にも絶対プラスになると踏んでいるし、トレイルのレースそのものに挑戦する機会もまだまだ窺っていく。ただ、残念なことに12月6日の奥武蔵スピードトレイルは…ちょっと難しいかな。。
……そんなわけで、しばらくは走れないけど楽しみなことは色々あるぞと。特に短距離については暗中模索がまだまだ続くと思うが、新しいことに挑戦するのは面白い。大会直後にはシケたツイートしてしまったけど、正直今のところはそんなに落ち込んでいない。まあ、計画を立てている内が一番シアワセな時だとする向きもあるし、いざ踏み出したらソッコーで音を上げるかもしれない。仕事や家庭だってどうなるかわからないし、例のウイルスが各方面に今後どう作用するのかも分からない。
以前、「走ることは自分を律する手段である」みたいなことを何かで書いたことがある。夏以降、仕事-家庭-ランニングのバランスがうまく噛み合わず、ランニングの占める割合を縮小させていた。しかしどうもそれは結果的に悪循環を生んでいる気がしており、「自律」の力が低下していたように思う。
やはり自分が納得というか、月並みだがワクワクする目標を立ててそれに向けてリソースを割くことが、結果として自分を構成する各分野に良い影響を与えると思うし、そうして自分を律していくことが、ひいては何かの形で人様のお役に立てることにも繋がっていくのだと、そんなことを考えている。
近いところでは、日々刺激を下さる界隈の変態諸兄の方々に対し、頂いてばかりでなく、また自分からも何某かの刺激かそれに類するものを発していくことが出来るようになればと思う。或いは自分の挑戦から何かを感じて下さる方がいれば、これに勝る喜びはない。
まあ、まず今できることは脚を治すことで、これはこれで貴重な経験だと思っているので、焦らずボチボチとやって行きます。というわけでみなさま今後とも良しなに……。





