私のブログを見つけてくださった皆様、ありがとうございます。
Yahooから、飛んで来てくださった皆様、お久しぶりです。

今の所、新しいお話はまだ書けそうにありませんし、アメンバーになって頂かなくても、フォローして貰えれば、全てのお話を読んで頂けると、思います。

幸せシンチェを書きたくて、始めたブログですので、また幸せシンチェが、思い浮かべば、書き始めるかも知れません。

気長に待って下されば、嬉しいです。m(_ _)m

                                               avchan3


「チェギョン、頼むから、少し、じっとしててくれ」
シンが懇願するように言った。

「でも、、、、、お部屋がどうなっているか、気になるんだもの、、、、、、」

「それは、みんな片付いてから、ゆっくり見ればよいだろう」
男手は翊衛士が居るのだが、引越し先に全員が行ってしまうと、チェギョンを元の家に置いておけない。

一緒に連れてきたのは良いが、とにかく、うろうろとするチェギョンが危なっかしくて、シンは結局チェギョンの後ろを付いて回るだけなのだった。

そんな二人を見て、業を煮やしたチェ尚宮が
「殿下、どうぞ、妃宮媽々とご一緒に、お庭でも散策なさっていてください。
今日はお天気も良いですし、マスクをしていただければ、温室に入っていただいても結構ですので、、、、」
と、やんわり退室を促した。

「え!お庭?行ってもいいの?」

「はい、殿下とご一緒でしたら、、、、、」
チェ尚宮は二人にマスクを渡しながら、返事をした。




チェギョンは、シンの手を引っ張るようにして、庭に出て行く。

そして、目当ての温室に入ると、携帯電話でそこに咲いている花をパチパチと写し出したのだ。

「そんなに、写真を撮ってどうするんだ?」

「うん、ここで、写生はできないでしょう?だから、お部屋で画像をもとに絵を描こうかと思って、、、、、」

「絵か?それはいいな」
シンの同意を得られ、チェギョンはやる気が出てきた。

カードに花の絵を色鉛筆や水彩絵の具で描き、それをシンが行くボランティア先に渡してもらったらどうだろう、、、、、チェギョンは、今の状態でも、なにか役に立つことがしたかったのだ。

その思いつきは見事にヒットした。

5ヶ月を迎えるまで、チェギョンは大事をとって広い別荘で過ごした。

シンだけが毎日のように、ボランティアに出かけ、その帰りにチェギョンが描いたカードを渡してくる。

その優しいタッチの絵はいつの間にか評判になり、だれが描いているのか、どうやったら手に入るのか、、、と噂に上っていった。

シンはその話をチェギョンには言わなかった。
また、たくさん描かなければ、とチェギョンなら無理をすることがわかっていたからだった。
でも、皆が喜んでくれていることは、いつも伝えていた。

二人の生活の様子も、宮に報告としてだけではなく、記録としても映像で残されていった。

チェギョンは酷い悪阻も無く、順調な妊娠生活を送っていた。



チェギョンの元にシンがやって来てから、半年が過ぎ、宮のほうでもそろそろ国に戻ってはどうかと言う連絡があった。

チェギョンが大手を振って帰れる日になったのだ。

韓国にチェギョン懐妊のニュースが流れると、国民は喜びに沸いた。

そして、いつまで他国に居させるんだという非難の声が溢れたのだ。

もちろん、二人は謹慎ではなく、親善大使として行っていたのだが、チェギョンが謹慎のまま一度も帰って来ていないので、誤解している人も多かったのである。


大変な歓迎を受け二人は韓国の地に降り立った。

「シン君、やっと帰って来れたね」

「あぁ、大丈夫か?辛くないか?」
チェギョンはもう六ヶ月の終わりで、おなかのふくらみも随分と目立ってきていた。

宮でも、皆が歓迎をし、太皇太后などは、涙を流してチェギョンを抱きしめ、しばらく傍を離れようとしなかったほどだ。

「お祖母さま、また明日もご挨拶に来ますから、、、、」
シンに言われてやっと、チェギョンの手を離した太皇太后。

東宮殿には、毎日のように誰かが訪ねてきて、産み月までチェギョンは退屈をすることがなかった。





そうして、生まれた皇孫は、待望の男児で、皇帝や皇后の喜びも半端ないものだった。

二人にとって、ようやく訪れた幸せ、それは、皇孫の誕生によってもっと大きなものになっていく。

すれ違い離れかけ、それでも惹かれあった二人は、ようやく幸せへの道を歩み始めたのだった。

そして、シンの賢帝への道も、チェギョンの助力を得て開かれていったのである。



                               END





皆様、おはようございます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

書き換えというか、書き足しというか、、、、、、いかがだったでしょうか?

どうも、めちゃくちゃ苦しいのは苦手なもので、、、、、、、



ところで、、、、、またしばらくはお休みになります。

私事ですが、50肩になってしまいまして、(実は3回目)それも、以前より酷いやつ、、、、、今回も左肩のみですが、かなり日常生活に支障を来しております。

痛い、、、、、だるい、、、、、、、辛い、、、、、、泣き言を行っても仕方が無いですが、鍼治療で前回治ったので、期待したのですが、今回はあまり効果なし、、それで、鍼治療に加え運動療法も、痛み止め(錠剤・湿布)にも、かなりお世話になっております。

しかし、仕事も少しずつ行かなければならない、、、、、、、、

とにかく、早く治して、また更新できるように頑張りますので、しばらくお待ちくださいね。


皆様も、寒くなってきましたので、体調崩されませんように、、、、、、、

                        2018/11/20   avchan3





チェギョンは、目が覚めると、自分の目の前にシンの胸があることに驚いた。

確か、ここは病院だったはず、、、、、、、

看護士さんは来ないのかな?、、、、、、もしきたら、、、、、、、///////恥ずかしすぎる・・・・・・

一瞬にしてそんな考えが頭を過ぎった。

しかし、シンはすやすやと寝息を立てている。

チェギョンは、そぉーと、ベッドから抜け出した。

シンは、チェギョンがごそごそしだしたときから気がついてはいたが、寝たふりをして様子を伺っていたのだ。

スリッパを履いて、ドアの所まで行くと、チェギョンは静かに扉を開けた。


「チェ尚宮オンニ、、、、、」
部屋の前には、座ってはいるがきちんと背筋を伸ばしたチェ尚宮がドアを凝視していた。

そして、チェギョンが顔をのぞかせると、すっと立ち上がり、立礼をして傍に寄った。

「妃宮様、お目覚めですか?お加減はいかがでしょうか?」

「うん、おはよう、、、、、大丈夫、、、、、心配かけてごめんなさい、、、、」

「とんでもございません。私の不注意からご懐妊に気づかず、本当に申し訳ありませんでした」

「そんな、、、、、、、、仕方がないよ、私だってわからなかったんだから、、、、、もともと、私生理が不順だし、、、、」

「いいえ、、、、、それでも、閨を共にされていると言う事はいつそんな事があってもおかしくはないのです。もっと、気をつけているべきでした。

でも、本当におめでとうございます。心よりお喜び申し上げます」

「ありがとう、、、、、あの、、、、あのね、、、、、昨日から何も食べていないでしょ、、、、少しお腹が空いたんだけど、、、、、何か食べてもいいのかな?もし、いいなら、何か持ってきて欲しいんだけど、、、、、、」

「はい、、、畏まりました。すぐにご用意いたします、、、、、、それで、、、、殿下はまだお休みですか?」

「うん」
「いいや」
チェギョンの後ろから、チェギョンの声にかぶせるようにシンが返事をした。

「うわっ!吃驚した!」
チェギョンが、驚いた表情をすると
「あっ!!すまない、、、吃驚させるつもりはなかったんだが、、、、、大丈夫か?」
チェギョンの言葉に、今度はシンが慌てだした。

「大丈夫、、、、少し吃驚しただけ、、、、シン君起きてたの?」

「あぁ、、、、トイレにでも行くのかと、遠慮して声をかけなかったんだ。そしたら、お腹が空いたって言うから、、、、
食べられそうなのか?」

「うん、お腹が空きすぎて、気持ち悪いくらいよ」

「では、チェ尚宮、早く用意してやってくれ」

「はい」

チェ尚宮がいなくなると、シンはチェギョンの肩を抱くようにして、部屋の中のソファのところに誘った。

「さぁ、用意ができるまで、ゆっくりしているんだ」

ものの10分も経たないうちに、朝食の準備が整い、小さなダイニングテーブルに二人は向かい合って座った。

「では、いただこう。僕もお腹が空いてきたよ」
消化がよく、それで居て栄養価が高いものが、きれいに並べられ、チェギョンは少しずつ確かめるようにして、食べていった。

「大丈夫か?」
何度も何度もシンが聞いてくる。

「もぉ、そんなに、聞かなくても大丈夫よ。シン君も早く食べて、、、、」
チェギョンは、自分のことを気に掛け、シンの箸があまり進んでいないことを見ていた。

その日の夕方には退院の許可が下り、二人は揃ってコテージへと帰ることができた。

チェギョンには、安定期まで外出禁止が言い渡された。

かなり悲しそうな表情を浮かべたが、シンは見ない振りをした。

かわいそうではあるが、これも、他国でわかった懐妊故だ。

その日から一週間ほどで、宮との協議が進められ、二人はマカオ郊外の広い家に越すことになったのだった。