今までNWAの主力レスラーを呼ぶことのできなかった新日本プロレス。
だから招聘する外人レスラーがしょぼいと思っていました。 実際その通りで、日本では、NWA所属のレスラーは、加盟団体である全日本プロレスに行くのが筋で、未加盟の団体には行ってはいかんという暗黙のルールがあったそうです。
でも今考えてみると、それなりにギャラを払い、契約を取り交わせばそんなこともなかったんではと思いますね。 あとは猪木と馬場の信頼度の違いなのかもしれません。
でも加盟することは、そういうよべない口実を与えることなんで加盟することは悪いことではないんです。

今までの会長は、サム・マソニック。 長期政権で、ガチガチの馬場派と思われていました。 だから何度やっても猪木の、新日本プロレスの加盟は難しいだろうという、大方の様相でしたね。

しかし’75年に会長が交代することになったのです。 新会長にジャック・アドキッセン(アドキッソンとも)、聞き慣れない名前ですが、リングネームはフリッツ・フォン・エリック、そう“鉄の爪”ですね。
馬場や猪木とも日本プロレス時代に戦った中、そして猪木に対しても寛容な意見が伝わって来ます。
そして新日本も確かこの時、参加を新間寿と坂口征二にさせたと記憶しています。

このあたりが正確にわからないんですが、個人加盟といわれています。 この二人の加盟が認められるんですが、団体としてではなく、そしてある一か条が条件として付いてくるんですね。
「NWA世界ヘビー級王者は新日本プロレスに参戦しない」という事が言われています。 これは事実上、加盟団体ではないと言っていることと同じですよね。
だって加盟団体は、NWAのチャンピオンを呼ぶ権利が発生するんですから、年1でも呼んで興行を行う事で、お互いメリットを得る、プロ興行としての当り前の関係なんですから。
しかしこれが本当の事なのか? 新間氏は公然とこれをうたい文句として、全日本の理不尽さを攻撃します。
エリックのダラス 地区とは、後年新日本は提携関係を結びます。 もちろんその頃はフリッツは引退していますが、彼の子供たちは新日本の選手と戦うんですね。不思議な因縁を感じます。

しかしこの後新日本は、また逆手に取ったある一手を打つんですね。