佐藤初女(はつめ)さんという方を知っていますか?
青森の岩木山山麓に初女さんの「森のイスキア」という宿(お家)があります。そこに悩んでいる人や心身疲れた人などが訪れ、話をきいてもらい、心のこもった手料理を一緒に食べることで、癒され元気になって帰っていきます。
初女さんは食を通して心を伝える、人の心を動かす、癒す、簡単すぎて恐縮ですが、そのような活動を日々されている方です。
私は食に携わる会社にいまして、幸運なことに今日初女さんの講習会に参加することができました。雪深いこの時期は森のイスキアもお休みなので初女さんが北海道まで来て下さいました。
「食」という字は「人」を「良」くする、と書きます。これはうちの社長が言っていた言葉で、私がとても感銘を受けた言葉なのですが、日々生活する上で常にその通りだな~と思います。
一生懸命作った料理を食べた後はとても幸せになるし満足感があるけど、例えばインスタントラーメンだと量は足りてても何か物足りないような、元気がわいてこないような気がします。
初女さんは、食材はどれも命があるものだから、食べることは命を頂くことだとおっしゃっていました。(食材の)命から(食べる人の)命への移し替えと言うのだそうです。
だから、一番おいしいように丁寧に料理をします。今日教わった献立は、「ホウレン草のごま和え」「人参のくるみ白和え」そして「おむすび」でした。