与那国フィールドノート -50ページ目

ヤツガシラ

相変らずの天気だ。

2月27日、北牧場へ出かけた。

そろそろ与那国馬は出産シーズンだが、仔馬の誕生は確認できなかった。


春の渡りが始まっているのが実感された。

地上にツメナガセキレイが群れ、空を切るようにツバメが舞っていた


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ヤツガシラにも出会った。

特徴的な姿は認知度も高い。

「ヤツガシラを見た!」

すでに島人から数件の情報を頂いている。


場所を移してヤエヤマスズコウジュの開花状況の確認に向かった。

ごらんの有様で、ほとんど花は咲いていない。

植物たちの春は遅れそうだ。
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沖縄県RDB:絶滅危惧Ⅱ類。

与那国では海岸ばたに普通のシソ科植物だが、国内では琉球の数島に分布が限られ、個体数も少ない。

国外では台湾・緑島に分布する。

2月23日、南牧場にて。

2月23日、南牧場。
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たとえ雨が降っていなくとも、ご覧の通りの空模様。

ヤエヤマスズコウジュ、ヒメキランソウ、シママンネングサなど、春を彩る植物の成長が思わしくない。

開花が遅れそうだ。


対して元気なのはクソエンドウ。
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開花のピークは過ぎ、莢果が目立ち始めた。

年々勢力を増しつつあり、埋め尽くされそうな一帯が何箇所か見受けられる。


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上3枚は2月15日撮影。


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牛や馬はクソエンドウを食べない。

このまま放置すれば、餌不足が起こる可能性がある。

放牧を維持するには、花期から莢果が熟さない今のうちに駆除する必要がある。


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マユヌマラヌツァ・・・猫のマラの草、ムラサキイノコヅチ。


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サカキカズラの花から吸汁するのは、え~っと、ヒメアカホシホシカメムシかな?

近ごろ、個体数が少なく、久しぶりに会う虫の名前が浮かばないことが度々。

ぼくの虫離れが進んだのか、それとも老化が進んだのか・・・。





ハマサルトリイバラの花

サルトリイバラ類の花はたくさん撮っているのだが、最近になって、どれも雄花ばかりであることに気づいた。

そもそもサルトリイバラ類が雌雄異株であることを知らなかった。

今年は撮りこぼしを意識して拾っていこうと思う。


しかし探してみると、雌株って少ない。

今の季節、花はよく見かけるが、ほとんどが雄花なのだ。

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ハマサルトリイバラの雄花。

花粉を被った雄蕊が1花に6本ずつ、ツンツン出てる。

あった、あった、ようやくあった雌花!

感激!!
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雌蕊は柱頭の先が三つに分かれて反りかえっている。


無意識に撮ってきた写真がすべて雄花、実際に探してみても雄花ばかり。

果実が黒く熟すのがハマサルトリイバラ、赤く熟すのがオキナワサルトリイバラと知って探した時も、果実をつけた株が非常に少なく難儀した。

性比は1:1ではないのかな?


さて、

足元をアオモンイトトンボが飛んでいるのに気づいた。

見失わないように目で追っていると、草の間に張られたクモの巣の前でホバリングを始めた。

そして何と!

サッと脚を伸ばし、巣の主をかっさらってしまったのだ。

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近くの枯れ草に落ち着き、クモを食べているところ。

じつはクモ狩りは彼らの得意技で、これまでも何度か観察したことがある。

名前と違って朱色の体をしているのは、まだ未熟な個体(♀)だから。


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こちら成熟したオス。腹端がアオモンでしょ。


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ヤエヤマモモアオフキバッタを見つけた。

雄で、驚いたことに成虫のようである。

何でこんな時期に?

普通は今頃から孵化が始まって5~6月に成虫になるのだが・・・。


2月24日撮影。