与那国フィールドノート -47ページ目

白保へ

日曜日の夕方、閉館してから石垣へ向かった。

「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」の参加者らで集まった。
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アヤミハビル館、アンパルの自然を守る会、白保魚湧く海保全協議会、石西礁湖サンゴ礁基金、たきどぅん、美ら島農業推進協議会、日本ウミガメ研究会付属黒島研究所、渡辺賢一(トンボ先生)、白保サンゴ村・・・それぞれの地域で、自然と暮らしの保全・継承に取り組む面々。

互いに島の現状を語り合った。

個々の活動も、こうして緩やかに繋がっていけば、得るものも多いし、八重山全体にとっても大きな力になりそうな気がした。


翌日は白保の海べりを歩いた。
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ハマナタマメの群落を見つけた。

花は咲いていないが、無数の莢果をつけていた。

先日の観察会の折、与那国のある浜で観察したハマナタマメは、他地域に比べ細身であるとの話が出た。

下は与那国島産のハマナタマメ。2011.11.14撮影。
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こうしてみると、ほとんど違いは感じられない。

おそらく海流に乗って運ばれてきたのだろうから、もともとの産地は違うのかも。

詳細に調べれば、色々と違いがあるのかもしれない。


おおっ、モンシロチョウがいる。

日本中で馴染みの昆虫も、与那国にはいないのだよ。

それを知ってか知らずか、小学校の理科では、全国共通の教材昆虫として扱うから厄介だ。

理解のあった与那国小学校の先生が揃って転勤、定年だ。

来年度はモンシロチョウに変わってヨナグニサンの成長を児童と観察する機会を作れるだろうか。
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留まっているのは、モンパノキ。

葉裏にはモンシロモドキの若齢幼虫が見える。


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こちら成長した幼虫。

モンパノキが食樹。


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成虫もそばにいた。

モンシロチョウのモドキ、ヒトリガ科。

チョウは翅を閉じて、ガは翅を開いてとまる。

そしてチョウは昼間活動して、ガは夜に活動する・・・

いえいえ、モンシロモドキは昼行性のガです。

チョウとガの違いは、アヤミハビル館で受ける定番問答。


気温が低くてチョウたちは活動できないようだ。

10日ほど前に来たときはあんなに暑かったのにね。
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シロオビアゲハ。


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スジグロカバマダラ。


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この前も個体数の多さに驚いたクロサギ。

九州よりも南では、半数ほどが白い詐欺のようなクロサギだそうだ。

白い砂浜やサンゴ礁が発達する環境への適応だという。

与那国でクロサギは少ないが、そのうち白いクロサギはさらに少ない。

砂浜もサンゴ礁も発達していないからだろうか。





植物観察ツアー

過去3ヶ月間「2011年12月~2012年2月)の日照時間が観測史上最少を記録した。

56時間で平年値177.1時間の32%。

そりゃあ、花も咲かないわ。


・・・とはいえ南海岸ではテッポウユリがぽつりぽつりと咲きだし、シママンネングサの鮮やかな黄色も目を引くようになってきた。与那国フィールドノート

後方に見えるのは、新和ツーリストhttp://www.naturing-tour.com/index.html が企画した「花の観察会」参加者のみなさん。

今回初めて、与那国島の植物を観察するツアーが組まれた。


寒さも吹き飛ぶ熱気!

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与那国島には魅力的な植物が豊富だけれど、情報量が少なく、単独で来ても見たい植物が見れるとは限らないし、訳の分からない植物が多くて困惑する。

べらぼうに高い航空運賃も、与那国へ向かう足を遠のかす要因だ。


そんな与那国島へも、確かな講師の同行するツアーが組まれたとあれば行ける!

今回の講師は植物写真家・木原浩さん。http://www5.ocn.ne.jp/~kihara/

募集した15名はあっという間に定員に達し、うち数名はキャンセル待ちを勝ち取っての参加とのこと。

観光資源もない、観光客は年々減っていく・・・

嘆き節ばかりが聞こえてくるけれど、与那国島に来たい人は潜在的に多いことは間違いない。

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草原性のランであるナンゴクネジバナ、ニラバラン、ムカゴソウが最盛期。

夢中で撮影する。

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草かげに咲いていたムカゴソウ。



霧雨

霧雨に濡れながら与那国フィールドノート
いっせいに開花する時を待つヨナグニイソノギク。


いっぽう、
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場所によっては満開のハマボッス。

やはり与那国島産は特別ピンク色が濃いと聞いた。


3月7日。