与那国フィールドノート -461ページ目

花上のクモ

お昼前に雨は上がり、数日続いた寒さも少し緩んだ感じです。

13時現在、19.8℃です。

でも、昆虫が活動するにはもう少し気温の上昇が必要なよう。期待して遊歩道を進みましたが、視界に活動する昆虫の姿は入りません。


仕方なく、丹念に道ばたのセンダングサの花を見て回っていると、コハナグモにハナアブの仲間が捕らえられているのを見つけました。

コハナグモは待ち伏せ型の捕食者。

姿がとけ込む花の上で、花粉や蜜を求めてやって来る昆虫を待ちます。


さらに数歩行った所で見つけたのは、オキナワアズチグモ。

前脚4本を目一杯広げて獲物を待っていました。

ショウロクサギ

ヤギが特に好む葉にショウロクサギがあります。

方言名はツァリバグといい、ツァリとは嫌な臭いのこと。

葉を手に取り揉むと、独特の臭いがします。


僕も2頭のヤギを飼育しているので、朝夕葉を刈りに行きますが、時々写真のようなイモムシがついています。

これはシモフリスズメという大型の蛾の幼虫で、体長10センチほどもあります。

色は葉にそっくりな黄緑色。

保護色になっていてなかなか気づきませんが、だからこそ苦手な人は不意に気づくと卒倒してしまうかも知れません。


同じショウロクサギの木に止まっていたのはナミエシロチョウの♀です。

冬に個体数が増えるので、南方系のちょうといえども寒さには強いと思うのですが、冷え込んだ今日は近づいてもなかなか飛び立ちませんでした。




ヤハタグサ

サトウキビ畑の周辺でムラサキカタバミが花を咲かせています。

沖縄県内全域でヤハタグサと呼ばれており、与那国島でも同じです。

もとは南アメリカ原産の帰化植物。江戸時代末期に観賞用として持ち込まれたようですが、今では全国の畑地に蔓延る害草となっています。

近深くに鱗茎があり、侵入すると駆除するのが困難です。


「与那国島の植物」によりますと・・・

花が美しいため、観賞用に島外から持ち込まれ、島仲地区に植えられたという。これが増えて畑の害草となったため、除草して集めてコンクリートで埋めたという話は有名。

「うめても何尺もしたから生えてくる」「一丈うめてえも生えてくる」などと言われ嫌がられるやっかいな雑草。

・・・と。


コンクリートでうめたとは与那国らしい。しかし、それでもすべてを駆除することはできなかったようで、現在でも島内いたるとことで生えています。


田原川の水面を閉ざすホテイアオイしかり。

野には野の美しい花が咲く。

観賞用植物はあくまで人の管理下で。

美しいからといって野に放つのは厳禁です!