与那国フィールドノート -177ページ目

夏枯れ

夏枯れの様相を呈してきた与那国。

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子供たちは今日から夏休みだそうだ。
夏休みといえば、昆虫採集だ!

しかし夏休みの頃には島は乾ききり、昆虫の姿はとても少ない。



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この林道の先には、ハナムグリ類、ノブオオオアオコメツキなどが多数集まるカラスザンショウがある。


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だが、すでにピークは過ぎ、樹下には多数のチャイロカナブン、クマゼミの死骸が散らばっていた。

やがてクマゼミの声も絶え、静かな朝が戻ってくる。

与那国のセミは、クマゼミで打ちどめ。

石垣島や西表島では初冬の頃まで数種のセミが鳴く。

それを思うと、かなりもの足りない。



小学生と自然観察

9時前から与那国小学校3~4年生の子供たちと遊歩道を歩いてきました。

発生末期のアヤミハビルの成虫は、地上に落ちているメスだけでした。

児童の一人が見つけました。えらい!!

息絶えたばかりのようで、死後硬直もなく、体にはしなやかさが残っていました。

アヤミハビルは、ほかに卵を少し観察しただけで終わりました。
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で、やはり盛り上がったのはクワガタ採り。

ショウロウクサギやタブノキから続々と見つかります。


「よ~く木の種類を覚えておけよ。どこにでもある木だけど、なぜかクワガタが集まってくる木は決まっているんだ。」


なんて説明していると、得意気に「クワガタはクヌギの木に集まってくるんだよ。」と話しかけてくる子がいます。

そして、手にしたクワガタの名前は知らないのに、ギラファノコギリクワガタの名前は知っていたりします・・・む、虫キングのせいだっ!


小学3年生。

教科書では、与那国には通常いないモンシロチョウで昆虫の一生を学んだことでしょう。

クヌギの自生しない与那国(沖縄県全域)ではクワガタ=クヌギという公式も通用しません。

日本は広い。

なぜ亜熱帯に生きる子が、自らの地域を置き去りにし、温帯中心に取り扱った教科書で学んでいるのでしょう。

理解できません。



サキシマヒラタクワガタ

遊歩道のショウロウクサギにサキシマヒラタクワガタが集まり始めました。

今年は他の場所でもなかなか見つからなかったですが、にわかに目につくようになってきました。


本土のヒラタクワガタとは、生態がだいぶ違っています。

まず、夜間も活動しているかもしれませんが、ほぼ昼行性と言っていいと思います。

そして、樹液を出す樹木が少ないからか、メスがタブ、アカメガシワ、ショウロウクサギなどの細い枝を齧り、そこから浸みだす樹液を雌雄で吸います。

本土のヒメオオクワガタやアカアシクワガタと同じです。

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オレの女に手を出すな!

みたいな顔をしていますが、オスの巨大な大顎では樹皮を剥ぎとることができず、メスに依存しなければ食物にありつくことができないのです。


ねえ、僕にも舐めさせてよ・・・
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ようするにヒモですな!


明日はこの遊歩道を与那国小学校の児童たちと散策予定です。

クワガタ争奪戦必至です。


コツとしてはメスはとらないこと。

そうすりゃ交尾相手を求めて、食物を求めて次のオスがやってきますから。