This is Kaz talking. -3ページ目

This is Kaz talking.

Kaz Tanakaです。
音楽やバンドのこと、楽器のことがメインです。
よろしくお願いします!

同時多発テロについて、ちょっと思ったことがあったので。生意気だけど書いてみます。

今回テロの口火を切ったのは、「ル・バタクラン」というコンサートホールの占拠。
日本のバンドでは、マキシマム ザ ホルモンが数年前にライブをした会場でもあるらしい。

EAGLES OF DEATH METALというアメリカのバンドがライブをしていた真っ只中に、男が飛び込んできて銃を乱射、客を人質に取ってホールに立てこもった、っていう風にニュースでは読んだ。

その時のル・バタクランは、アメリカとフランスという違う国の人達が、同じ音楽を通じて繋がっていた場所。そういう一番幸せな、そして格好いい場所がテロの幕開けに選ばれたことが、本当に許せない。人間としてテロに反対したいのはもちろん、いち音楽ファンとして俺は怒ってる。

—やはり音楽には限界がある。音楽じゃ人の腹は満たせないし、電気も作れない。ましてや放射能に立ち向かえるわけがない。

これはHi-STANDARDのギタリスト横山健さんが、東日本大震災直後に発言した言葉。この言葉が、今は凄く重いものに思える。
EAGLES OF DEATH METALってバンドを俺は聴いたことないけど、フランスに遠征するぐらいなんだから、人気もあってカッコいいバンドなんだろう。そういう音楽が鳴ってる真っ只中でさえ、こういう悲劇は起こる。と言うか、起こしやがるfuckinな奴はいる。

しかも東日本大震災みたいな天災ならまだ良いかもしれないけど、今回のは明らかに意図的な人災。それさえ音楽は止めれないのか、と思うと何かやりきれなくなってくる。ISやその他のテロリスト達には、音楽で何を伝えようと響かないのかもしれない。そしてこれからも壊された街や、亡くなった人達は音楽では元には戻らない。こういうことがあると、音楽にできることは云々とか言うけど、実際のところは大したことはできないように思える。

けど、今回のテロで家族を亡くしたり何かを奪われた人達が縋るのは、やっぱり自分の大好きな音楽かもしれない。音楽じゃなくても、絵でも詩でも何でもいいけど。結局音楽ってそういうためにあるのかな、と思う。音楽でモノは動かせないけど、人の気持ちは前向きに動かせる。そしてその前向きな気持ちでもってモノが動き出す。それが音楽の役目なのかもな、と僭越ながらに思った。

健さんも、さっきの言葉の後にこう続けている。
—音楽を人前で鳴らす者としての行動には限界など無い。

まだデビューどころかまともなバンドも無い俺が何を言ってるんだか、とは自分でも思う。ただ、何せ俺が音楽を好きなのは事実だし、その可能性について考えたっていいだろう、ってこと。 そして俺も、何かあった時に誰かの背中を押せる、あるいはケツをばーんと蹴りあげられるような音楽を作りたいと思う。

今日はベタだけどこの曲を。
あんな事件を起こす奴らもいれば、これだけ真剣に「世界を変えよう」と願い、訴え、行動した人もいる。改めてそれを痛感した。

John Lennon/imagine
https://youtu.be/yRhq-yO1KN8

そしてこの曲を、テロの発生から間もない時にル・バタクランの前でピアノで弾いた男性がいたらしい。そういう人もいてくれるんだな。
音楽は負けない。

追記:リンクなぜか飛べないみたいです、ごめんなさい
めんどくさいですが、URLコピーしたりしてやってみて下さい