【危ない夜 気づき編 その②】
ホテルの部屋でインタビューしている時でした。
お客様との関係についてお話を聞いていると、
「僕は、自分が亡くなった時に、
心から悲しんで葬儀に参列してくれるお客様を作りたい。
そのくらいの関係になりたいんだ。
勿論、逆もだよ。
お客様が亡くなった時は、僕も心から葬儀に参列する関係」と。
ちなみに、とある2歳上のビジネスパートナーの社長には、
「社長は2個上だから、僕は見送る立場ですね(笑)」と言っているそうですよ。
そういえば・・・
私の父には、こういう関係の社長様がいました。
歳も父と1歳しか変わらない、鏡製造の社長さん。
その社長さんが亡くなったと聞いた時は、飛んでいったのを覚えています。
そして、戦友が亡くなったというくらい、すごく悲しんでいました。
すぐに義理の息子さんが社長になったのですが、
父は、先代社長の昔話を交えて、
新社長に先代の社長イズムを伝えていたそうです。
私が大学生の時、事務所の電話番をしたことがありますが、
受注の連絡を父にすると、「コーヒー飲んでくるわ」と言っては、
父は毎日19時くらいまで帰ってきませんでした。
私が継いだ後、私の配達が終わるのは15時とかでしたから、
その時、この差し引き4時間の意味が全く分からなかったのです。
実は、この会社に、商売関係なく行って、
若社長を励ましていたのですね。
こういうところが数件あったそうです。
「先代もホント残念や。けれど、あの子はホントにいい子。
先代も喜んでいるやろな」と言っていた1年後、父も急逝。
おいおい。
今度は私が、鏡屋さんと同じようなことになりました。
でもですね、父が原田さんがおっしゃるような関係を作っていたからでしょう。
その鏡屋の社長は勿論のこと、
多くの社長や担当者の方がお通夜に葬儀に参加してくれました。
泣いてくれました。
そして、もうすぐ9年経ちますが、未だに歳の暮れになると、
父の話をしてくれるお客様も多くいます。
「なんや、身近にエエ見本がおったやん」と気づいた私。
ドンブリ勘定だった父。
今の社会情勢では、経営はどうなっていたかはわかりませんが、
身近に人間関係を築くプロがいたのですね。
父の良かったところを思い出して、パクッてやろうと思いました。
「お客様のために何ができるか?」の前に、
「自分が死んだ時に、心から悲しんでくれるお客様との人間関係を築くために」と
付けてみても面白いかもなと思います。
■「自分が死んだ時に、心から悲しんでくれるお客様との人間関係を築くためには、
自分はお客様のために何ができるか?」
与えてもらうには、まずはこちらが与えなければなりません。
原田さんのお話から父のことを思い出し、
原田さんや父のように、もっと深い考え、深い答えが出てきた時、
今よりもっといいお付き合いができるのではないかと思いました。
つづく・・・。