新規開拓は飛び込み営業@髭社長のブログ -457ページ目

【リヤカーのおっちゃん】

大阪の南船場という地区には、かなり数のリヤカーのおっちゃんがいます。

何をしているのかというと、会社から出た不要な段ボールや紙を回収し、

何キロも離れた通天閣の近くまで運んで業者に売りに行くのです。


私の商売、それは包装資材の販売。


包装資材とは、簡単に言うと、

段ボールやテープやプチプチのことです。


私は、いらなくなった段ボールが溜まれば、

買い取り業者に持って行かずに、このリヤカーのおっちゃんにあげてます。


ちなみに、現在の買い取り価格1kgあたり6円らしいです。


一昨日、私はおっちゃんに、

「おっちゃん、この辺も段ボール昔に比べて出んようになったんちゃうん?」と

聞きました。


すると、おっちゃんは、

「そうやなぁ~。だいぶ減ったなぁ。でもな・・・」と言いました。


その後の言葉に私は「えっ?」と、ツッコミを入れてしまいました。


「でもなぁ、ワシのお客さんはホンマありがたいことに

そんなことないねん。いつも仰山もうてるねん」と。


それもすごく笑顔で言いました。

真っ黒な顔だったので余計に、白い歯と目が目立ちました。


「かなり悪いこの地域でも、いっぱいあるん!?」ということではなく、

このおっちゃんのある言葉にツッコミを入れてしまったのです。



「お客さん」



そう、この言葉です。


実際、会社的には段ボールをタダで持って行ってくれるから、

このおっちゃん達の存在がありがたい。

けれど、大半の会社は、このおっちゃん達のことを何とも思っていません。


また、段ボールを使っていない会社では、

景観が悪いということで、おっちゃん達を毛嫌いする方も多くいます。


会社からしたら、単なるリヤカーのおっさん。

もっと悪く言えば、ホームレス。


まだまだ社会に受け入れられていない存在。


そのような方が、段ボールをくれる会社に対して、

「お客さん」と言ったのですね。


私、社会の構造とか、そのような難しいことはわかりません。


ただ、このおっちゃんが「お客さん」と言ったことに1番衝撃を受けました。


「この想いがあるから、このおっちゃんは色々な会社から、

段ボールを貰っているんだなぁ」


そう感じました。


身なりはみんな一緒。


所々破れた作業着を着て、髭は無精髭。

髪はボサボサ。

洗濯をしていないのでしょうか、汗の酸い匂いが、ぷ~んとします。

顔や腕は、日焼けでか、汚れでかわからないくらい真っ黒。


一区画先のところでも同じようなおっちゃんがいましたが、

夏バテなのか、今の現状が悪いからなのか、気力がないように見え、

リヤカーには段ボールがあまり積まれていませんでした。


私が話したおっちゃんは、段ボールを貰える会社に対して、

「お客さん」と思っているから、その想いが伝わり、

段ボールを貰っているのではないか、そう思える出来事でした。



私はこのおっちゃんに「お客さん(様)」という言葉を

学ばせて頂きました。



また、段ボールが溜まったら、

このおっちゃん指名で引き取ってもらうつもりです。


私もこのおっちゃんのように、

「何かあったら、またあの髭社長に!」と思ってもらえるように

日々精進しないといけないなと思いました。


おっちゃん、夏バテせんと頑張れよ~!