みなさまこんばんは~今日も暑かったですね!
日中車の中はまるでサウナのようで、それをグッと我慢・・・するはずもなく、クーラー全開です(笑)
そんな中、新品ピアノDIAPASON DR-500を早く調整完了したいワタクシですが、あいた時間でやっているのでチビチビやっています。
ではでは調整の続きです・・・
今までそしてこれからご紹介する調整シーンは、
新品DIAPASON DR-500を、弾いて気持ちが良いピアノにするための作業です。
また、この作業はどのピアノにも必要な調整であり、今お持ちのご家庭のピアノでもきちんと行えば、本来ピアノが持っている性能を最大限に発揮させることができ、結果、弾いて気持ちが良いピアノになります。
今までの内容はこちら
前回弦合わせ調整 の次は、サポート合わせ調整です。
前回はハンマーがついている写真上の部品の調整でしたが、今回は下の部品のサポートの調整です。
組み立てるとこんな感じです。
簡単に説明すると、この部品らの下に鍵盤がありまして、その鍵盤がこのサポートを持ち上げて、そして最後に上のハンマーを持ち上げて弦を叩く。
ざっというとこんな流れです。
そして今回はこのサポートがハンマーにもれることなくパワーを伝えるための調整です。
真上から見てハンマーシャンクについている丸いローラー(矢印の部分)という部品の真下に来るように調整します。
これは下のサポートについているレペティションレバー(黒い部分)が左にずれているので修正します。
これで正しい位置になりました。これが88個あるので全てチェックし調整します。
次に鏡を使ってさらに2つの部品の位置をチェックします。
矢印の部品が緑のフェルトと下の金属(キャプスタン)より右にずれています。
サポートを外し、ノリ紙を貼って修正します。
これで真ん中にきました。これを88個チェックし、ずれているところを修正します。
この次はバックチェック合わせ調整です。
鍵盤奥についているバックチェック(黄色い部品)をこのように定規をあてて傾きを直します。これを88個全てチェックし修正します。
次に茶色い部分のハンマーテール(ウッド)とバックチェック(黄色い部品)がちゃんと噛みあっているかチェックします。バックチェックが右にずれているので、
このようにワイヤーを曲げて調整します。
これが修正後です。これを88個全てチェックし、修正します。
次はジャック調整です。
このジャックという部品(棒状)が最終的に弦を叩くハンマーを操作しますので正しい位置にくるように調整します。
ジャックをこのラインに合わせます。これは右にずれていますね。
これは左にずれていますね。
これはちゃんとラインの位置にきています。
これを高音部から低音部まで88個チェックし、全て同じ位置に揃えます。
次はジャックの高さ調整です。
これは指でなぞってジャックがほんわずかに低くなるように調整します。
この調整は連打を可能にするための重要な調整の一つです。
これを88個全てチェックし、同じ高さになるように調整します。
ここまでは昨日の弦合わせ調整 と同じ時間にしました。
気づけば水分をとるのも忘れて5時間ぶっ続けで調整していました(笑)
調整内容の全て載せきれず少し省略しているところもありますが、まだまだ続きます!
次回はハンマー接近調整です。