「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

こんにちは。

 

今日は最も大切なことにエネルギーを注ごうといった話を書いてみます。

 

米Appleは9月9日に「iPhone 16」と「iPhone 16 Plus」を発表しました。新チップ「A18」を搭載し、処理速度が向上。カメラ機能を強化し、価格はiPhone 16が12万4800円から、と。

 

iPhone好きな方から見ると、あまり新規性はないと言います。発表前に噂されていた超薄型でもなく、拍子抜けしたそうです。画面は大きくなるもののその分だけ重くなるので受け入れられるか疑問と言います。そもそもApple Intelligenceは16にしなくてもOSのアップデートで使えるので、15Proを使用しているユーザはわざわざ買わないんじゃないと。全般的に評価は?な感じです。

 

 

AppleもiPhoneの新規性を追い求めていてもどこかで打ち止めになるでしょう。このAI時代にスティーブ・ジョブズが生きていたら、どんな革新的なアイデアが目の前に現れるのかなぁ、と考えたりします。

 

僕がジョブズの言葉で好きなのが、「最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」というメッセージです。人生には必ず終わりがやって来るし、ずっと休みなく働き続けることはできない。人の時間もエネルギーも有限だというわけです。

 

要領のいい人たちは、時間やエネルギーが有限であることを理解し、成果につながる仕事やより重要な活動に集中しています。自分の目標や価値観に基づいて、力を入れる「やること」と、力を抜く「やらないこと」を明確に区別しているわけです。

 

僕は、どちらかというと「要領が悪いタイプ」です。なので、力加減が分からず、どんな仕事も迷わず受け、「自分がやらなくてもいいこと」にまで全力で取り組んでいました。

 

ですが、自分がすり減るような感覚を抱くようになり、興味や気分に合わない仕事は断るようにした結果、成果はあまり変わらないことに気付きました。

 

忙しいと何かをしている気になってしまうものですが、忙しいからといって価値を作り出せているとは限りません。まずは「その仕事をやらなかったら、どうなるか?」と自問してみよう、と考えるようにしています。

 

不要な仕事であることに気づいたり、より良い方法が見つかったりするかもしれません。ジョブズの言うように「やらないこと」を決め、本当に重要なことにだけ集中するのが、人生を豊かにする秘訣のような気がしています。

 

世界的な名サッカープレイヤー、リオネル・メッシは、試合中に常に全力で走っているわけではありません。ゴールの瞬間や試合の行方を左右する決定的なシーン以外は休んでいることもあります。

 

重要な場面で力を発揮するために、余力を蓄えています。これは、画面上、常に彼を追っていればわかることですが、どうしても「ここ一番」の活躍時だけにカメラを向けられるため、いつも走っている、イメージで見られてしますわけです。

 

僕たちは、仕事では、力の入れどころをコントロールしていると、ここぞというシーンで全力を出せるだけでなく、長期にわたって安定的なパフォーマンスを発揮しやすくなります。

 

人生100年、現役として長く働き続けなければならない現代において、常に全力疾走を続けるのは止めるべきだと思います。目の前のタスクが大きな目標にどう貢献していくかを見極め、重要な場面で全力を尽くす働き方にシフトしていくべきだと感じます。

 

こういった考えは、日ごろの仕事の中でも意識しないと、ついついすべてに全力をつくし、より良いアウトプットを出そうと力んでしまいます。

 

例えば、パワーポイントで資料をつくるとなった時、中身よりもデザインに何倍も時間をかけ、見てくれだけが立派で、中身がスカスカだったりすることもあったしします。これでは時間のムダとしか言いようがありません。

 

会議で大変なのは資料の準備です。重箱の隅をつつく上役がいたら、どんな質問や指摘にも耐えられるよう、補足説明の資料をたっぷり用意しておかなければなりません。ところが、ほとんどは使われず、お蔵入りとなります。

 

会議の時間にしても、実際に議論している時間はわずかです。大半は、くどくどと資料を説明するか、「○○はどうなった?」「誰が言っているんだ」といった情報共有の時間だったりします。

 

実は、本当に大切な話し合いは、非公式に行われていることが少なくありません。いわゆる、「根回し」と呼ばれるものです。

 

要領よく仕事をするのに最も大切なのは、重要なものに力を注ぎ、重要でないものは手を抜くことです。それができてはじめて、物事を効率的に処理できます。あらゆる面において「選択と集中」が求められています。

 

経済学者V・パレートは、多くの社会現象において「結果の80%が重要な20%によって生み出されている」ことに気づきました。

 

この原理を一躍有名にしたのが、有名な経営コンサルタントのJ・ジュランです。「パレートの法則」と名づけて広く世の中に紹介しました。

 

全体の80%の販売を20%のセールスマンが担っている、顧客からのクレームの80%を20%の顧客が占めている、製品不良の80%は20%の部品から起こっている、などなど。ビジネスの至るところでパレートの法則が働いています。

 

さらに、つき合いの80%は20%の人で占めている、一日の時間の80%は20%の活動に費やしている、稼いだお金の80%は20%の事柄に費やしている、といったように日常生活でも見られます。こんな風に幅広く応用できるところが、パレートの法則の魅力です。

 

●どうでもよいことは、どうにかなる

重要な20%から全体の80%が生み出されているとしたら、そこに資源を集中するのが効率的です。そうしないと貴重な時間を有効に活用できません。

 

残りの20%は切り捨てるか、他の人に任せるのが賢明です。少なくとも、優先順位を下げて、時間が余れば手をつける、という程度にすべきでしょう。

 

パレートの法則を活用する秘訣は、「100%完全を目指さない」ことです。すべてを完璧にこなすことなんて不可能です。そんなことをやっていると、貧乏暇なしになり、いくら時間があっても足りません。

 

「物事は80%で十分」「どうでもいいことは、どうにかなる」という気持ちを持たないと、肝心なことができなくなります。それは悪いことではなく、本来すべきことに集中するために必要な習慣だと割り切るようにしましょう。

 

●過度に集中すると足をすくわれる

こんな話をすると、「効率が悪いからといって残りを切り捨てることはできない」と言う方がいます。いえいえ、切り捨てをお勧めしているのではなく、優先順位の話をしているだけです。余裕があれば、残りにも精いっぱいのエネルギーを注いでもらって構いません。

 

たとえば、大口のお得意様が大切だからといって、そこばかりに時間を費やしていると、次の新しいお得意様が開拓できなくなります。お得意様が心変わりをしたときに、大きな痛手を負うことにもなります。大口でなくても、売り上げ以外の部分で貢献をしてくれていることもあります。

 

世の中は常に変化しており、何が起こるか分かりません。新たな成長やリスクヘッジのために残りがある、といっても過言ではありません。そのための活動であれば、緊急度は低くても重要度は高いと言うべきでしょう。

 

あるいは、発想を転換して、「効率の悪いほうに集中する」といった作戦もありえます。ネット販売の分野では、売り上げへの貢献度が低い下位の商品を丹念にかき集めることで、全体の50%の売り上げを達成している企業があります。「ロングテール」と呼ばれる戦略です。

 

それに、細かいところにとことんこだわり、100%の完成度を目指して努力する、というやり方を強みにすることもできます。まさに「神は細部に宿る」です。パレートの法則はあくまでも法則にすぎず、それをどう活用するかは自分次第であることを忘れないようにしましょう。

 

例外はさておき、ジョブズの「最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」。このメッセージは、最初から大事なことだけがわかっていれば苦労はしません。集中したい20%の大事ことが見極められなければ、まずは重要でない80%のことが何かを洗い出し、消去法であぶりだせばいい、と解釈できます。

 

みなさんも時間やお金など限りあるリソースを無駄遣いしないように、立ち止まって考えてみましょう。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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