「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

こんにちは。

 

今日は多角的な視点で自己成長を促す方法といった話を書いてみます。

 

●消える書店

雑誌や書籍の落ち込みやネット書店の台頭で、全国の書店数は10年間で3割減った。地域の文化拠点を守ろうと、国や自治体も振興に知恵を絞る。青森県八戸市は全国でも珍しい公営書店を運営して住民の交流に生かす。

 

出版科学研究所によると、2023年の書籍の推定販売額は6194億円と、ピークの1996年に比べて43%減った。雑誌は72%減となっており、専修大学の植村八潮教授は「雑誌の落ち込みが書店経営を大きく圧迫している」と話す。

 

日本出版インフラセンターの統計では、6月18日時点の全国の書店数は1万667店。14年6月に比べて4607店(30.2%)減った。増加した都道府県はなく、東京も601店(34.2%)減らした。書店が1軒もない「無書店自治体」も全体の約4分の1に達している。

 

以上、日経記事から抜粋しました。

 

確かにうちの近くにあった書店もスーパーに変わっていますし、駅まで行かないと書店はみつかりません。しかも、書店に併設されている文房具が目当ての若者が多く、本を購入している人はあまり見ないような気がします。若い人たちは、ネット書店や電子書籍の活用が増えているんだと思います。

 

●「桃鉄教育版」、2割の小学校が活用

そんな中、ゲーム「桃太郎電鉄 教育版 〜日本っておもしろい!〜」が、かなりの勢いで教育現場に広がっているそうです。2023年初頭から学校教育機関への無償提供を開始すると、ユーザーID発行数は約1年で7000を超えました。小学校は、2024年3月15日時点で約4000校が活用。これは全国の小学校のおよそ20%に当たるといいます。

 

 

大人世代にもプレーしたことのある人は多いだろうが、同ゲームは日本全国を舞台にしたすごろく。プレーヤーはサイコロを振り、鉄道網を模したマップを進んで目的地へ向かう。途中で止まった駅では、その地の名産品を購入。ゲーム内の一定期間が過ぎたとき、最も資産を持っているプレーヤーが勝利となる。

 

そんな大人気シリーズを教育機関で活用できるようにしたのが「桃太郎電鉄 教育版 〜日本っておもしろい!〜」(桃鉄教育版)だ。2020年11月に発売された「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜」をベースに、学校のカリキュラムで使うことを想定してカスタマイズを施した。

 

開発のきっかけは、ウェブサイトにある問い合わせフォームから送られてきた「桃鉄を授業で使いたい」という要望だった。送ってきたのは、同作のエデュテイメントプロデューサーを務めることにもなった小学校教諭の正頭英和氏。

 

桃鉄シリーズのプロデューサーを務める、コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサーの岡村憲明氏によると、「それまでにも教育現場で使えるのではないかという意見を聞いたことはあったけれど、(実現の)とっかかりがなかったんですよ」。しかし今回は、現場の先生たちとの意見交換を重ね、桃鉄教育版の開発が実現したのだと言う。

 

子供のころに桃鉄をプレーした経験のある世代が、成長して学校の先生になった。そして、そんな先生たちが桃鉄を積極的に授業に取り入れたことにより、桃鉄教育版は一気に日本全国に広がった。教育現場にICT(情報通信技術)が広がり、子供たち一人一人がタブレットを持つ環境が整ったこと、新型コロナウイルス禍にはリモート授業が実施されたことも追い風となった。

 

こうして教育現場に普及した桃鉄教育版。実際にはどのように活用されているのか?

 

 

●意外! 国語や算数でも活用

「最も活発に活用されているのは小学4〜6年生。社会科の授業で使われることが多いですね」(岡村氏)

 

岡村氏によると、小学校の教育現場では「4年生の社会科は鬼門」と言われるそうだ。その理由は、この学年から日本全国の都道府県や特産物などを暗記することが要求されるから。

 

算数や国語などを得意としていた子供であっても、「ひたすら暗記する」過程に苦痛を感じる子は少なくない。そこで、みんなでわいわいと会話しながらゲームをプレーするうちに、自然と各地の地名や特産物を覚えていく桃鉄教育版が役に立つ。

 

ここまで日経記事から一部、抜粋しました。

 

書店が減っていると記事とゲーム会社が無償で教育版のゲームを配布している記事がなにやら結びついているように見えました。さて、大人はどうなのでしょう。多くのビジネスマンには、ハウツー本が人気のようです。

 

●役立つ本ほどすぐに役立たなくなる

「2時間でマスターできるファイナンス」「すぐに分かるプロジェクトマネジメント」など、魅力的なタイトルの本がたくさん出版されています。ビジネス書以外でも、「会話が途切れないための50のコツ」や「誰でも痩せられる黄金法則」などの本が、書店にはたくさん並んでいます。

 

僕もそれらの本を読むことはありますし、有用なものもたくさんあります。一方で、それらの多くが、すぐに役立たなくなる情報だという点は覚えておいた方がよいと思います。

 

なぜなら、すぐに役に立つということは、ハウツー本から得られるハウツーが具体的だということになります。つまり、具体的だということは、極めて限定的な場面にしか適用できないということです。五感で感じられるもの、実態と直結しているもの、個別具体的な手順を示していること、解釈の幅は狭く、ポイントを絞っている、取り上げたテーマには有用だが、それ以外のテーマには応用が利かない、といった特徴があります。

 

ある方が書いた部下のマネジメントに関するハウツーが、読者の置かれている場面と一致していれば、そのハウツーは即効性があるでしょう。

 

しかし、同じ手法が他の部下にも通じるかどうかは分かりませんし、「十人十色」の言葉どおり、国籍、性別、年齢、これまでのビジネス経験などが全く同じ部下というのは、なかなかいないと思います。

 

では、どうすれば普遍的なビジネススキルを身に付けることが出来るのか。

 

●古典からの学びと応用

それには、すぐに役立ちそうなハウツー本だけでなく、普遍的なノウハウが書かれている古典的な名著も読むといいでしょう。何十年も売れ続けている古典がいくつもあります。

 

例えば、『孫子』やドラッカーの『経営者の条件』、コヴィーの『7つの習慣』などは世代を超えて今でも読み継がれています。なぜ、これらがロングセラーになっているかというと、時代を経ても変わらない普遍的な教えがそこには記されているからです。

 

古典を読む際のコツは、自身の身近な出来事と結び付けて考えてみることです。

 

その際には、「『孫子』の○ページに書かれていることは、こうやって解釈できるのか」「ドラッカーはこう言っていたけど、今の時代では少し異なるな」というように、自分なりの解釈をしながら読み進めることがとても重要です。

 

これを繰り返すことで、具体と抽象を往復するトレーニングになり、本質的な問題解決策を導き出せるようになります。

 

また、自分の身近な出来事のみならず、ハウツー本や名経営者の自伝などに出てくる具体的な事例と古典の教えを比べることでも、同じ効果を得られます。

 

●多方面からのフィードバックをもらうことが有効

ここまでは一人でできることをお伝えしましたが、多方面から客観的なフィードバックをもらうことも有効です。

 

人は自分のことを客観的に見ることができません。他者から客観的なフィードバックをもらうことではじめて、自分が見えていなかったことに気づくことができます。

 

この際のポイントは、直属の上司だけでなく、部下や同僚、場合によっては家族や友人からもフィードバックをもらうことです。できるだけ多くの異なる視点からの意見に触れることで、自分自身を見直すチャンスを増やすことができるようになります。

 

●バランスのとれた自己成長を図る

みなさんは、自分一人のアウトプットを最大化することと、チームとしてのアウトプットを最大化するための両方のスキルが必要となります。これまでは主に前者に力を入れていたのであれば、これからは自分の可能性を広げるうえでも後者に力を注ぐのが有効でしょう。

 

ハウツー本に手を出して即効性のある解を求めたくなる気持ちは分かりますが、古典も併せて読んで具体と抽象の行き来をすることで、普遍的なスキルを身に付けてもらえたらと思います。

 

そして様々な立場の人からフィードバックをもらうことで、バランスのとれた経営者や起業家として羽ばたけるよう、今から準備を始めても遅くはありません。どうか成長のスピードを実感できる毎日を過ごしていただけたらと思います。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com