「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

こんにちは。

 

今日はポジティブ・アプローチの重要性といった話を書いてみます。

 

新型コロナに罹ってしまいましたが、少し緩い記事で今日はまとめたいと思います。

 

占い好きで分類好きという人は多いそうです。Z世代を中心に目下流行中なのが「MBTI」。性格を4×4の16類型に分類した性格診断で、人気の発端は韓国なんだとか。どんな使われ方をしているのか。

 

ここ数年、心理学系占いの真打ちが登場。今週のお題、「MBTI」だ。そもそもは心理学者の大御所、ユングが出版した「心理学的類型」に基づいて、米国人の母娘が人の性格を分類。その名前を取って名付けられた「マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標」の頭文字が、MBTIとなったらしい。

 

その人への質問から

「外向型(E)か内向型(I)か」

「感覚型(S)か直観型(N)か」

「思考型(T)か感情型(F)か」

「判断型(J)か知覚型(P)か」

という2つのタイプに分類。4×4の順列組み合わせで、人を合計16種類の性格に分類する。

 

日本で人気に火が付いたのはここ数年、韓国のZ世代を中心にした若い世代に大人気となってかららしい。例えば外向的で感覚的で感情的で知覚型の人は、そのタイプの名前を取って「ESFP=エンターテイナーな人」みたいな呼ばれ方をする。

        

Z世代の日本の女性に教えてもらったところ、ほとんどの人が「それがすごく当たるんですよー」と当たりの良さを絶賛。そのうちZ世代同士で、「あれ? ENFJだったよね?」「まさかー、私はINFPだってば」みたいな会話が始まった。

 

当たるかは別として、さすがZ世代。16通りもあるアルファベット4文字を暗記しているんで驚いた。自分なんて、MBTIという名前を、最近ようやく覚えられたっていうのにさ。

 

自分が何タイプなのかも調べてみた。16通りも結果があるだけにテストも長い。こらえ性のない自分にはけっこう苦痛だが、何とか結果をゲット。熱しやすく冷めやすい、生まれついての自由人、ENFP=運動家タイプだった(日経コラム「令和なコトバ」から一部抜粋)。

 

いつの時代も特に女性は占いが好きのようです。ベテランの占師によると、人生の悩みは4つに集約されるそうです。

(1)人間関係、(2)お金、(3)健康、(4)将来 です。

 

(1)「人間関係」に悩む方、相手と別れられないなら、相手に合わすしかありませんね。 
(2)「お金」は死ぬほど働くか一発事業で当てるか。それが無理なら節約でしょう。

(3)「健康」の話は、よくなるなら医者、ならないならカウンセラーのお世話になるしかありません。

(4)「将来」の話は、悩む暇があったら、何かアクションを起こすほうが早いですよ。

 

どうですか、これですべての問題が解決できませんか?占い師になれそうな気がしてきました・・・。

 

●「やるべきこと」より「やりたいこと」を

もちろん、これは悪い冗談です。これでは問題は解決しません。解決策を実行するのは生身の人間であり、やるべきことが分かっていても、「できない」「やりたくない」ということがあるからです。いくら明快な解決策があっても、誰も何もやらなければ何の成果にも結びつきません。

 

つまり、なぜ問題が解決しないかといえば、解決策を実行しないからです。

 

アイデアもさることながら、モチベーションに問題の本質があるのです。であれば、「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」を見つけ出そう。それが今日ご紹介したい「ポジティブ・アプローチ」の基本の考え方です。

 

問題解決というと、完全な解決策を求めるあまり、どうしても「やるべきこと」や「やらねばならぬこと」を「やらなければいけない」と思ってしまいます。英語で言えば、ShouldやMustに当たります。

 

ところが、そのせいでやる気にならなかったり、やるのを諦めたりしたのでは、何の解決にもなりません。完全な解決を求めて何もやらないよりは、「やりたいこと」「やれること」を着実に進めたほうがはるかに得です。

 

そう考えて、Will、Canを探そうというのがポジティブ・アプローチです。特に、人の意欲や行動が問題になっているときに効果的です。

 

●自分の経験に勝る資源はない

では、実際にどうやって問題を解決していくのか。分かりやすいやり方を一つ紹介しましょう。「なかなか痩せられない」という悩みを例にして。

 

まずは、解決したい問題を定義します。「痩せられない」ではなく「痩せたい」とポジティブ(肯定的)に表現します。そうしないと、どこに向かっていくのか分からなくなります。あわせて、どれくらい痩せればどんな効用(ベネフィット)があるのか、理想のありたい姿を明らかにします。そうすることで、問題解決の本当の意味を明らかにしていきながら、問題に取り組む気分を高めていきます。

 

次が最も大切なステップです。

 

おそらく本当に痩せたいと思っているのなら、今まで何もしなかったということは考えられません。問題解決に取り組んだ過去や現在の事例があるはずです。自分が持っていない外のものに解決を求めるから苦しくなるのです。そうではなく、既にあるものや自分の中に求めるようにしましょう。

 

なかでも経験は一番の資源となります。

 

例外でも偶然でもよいので、何かうまくいったことはないか、どうしてそのようなことができたのか、どんなささいなことでもよいので過去の成功事例を集めて掘り下げていきます。それは解決アイデアを考えるヒントになります。

 

その上で現在の到達点を確認しておきます。目指す姿を100点満点だとしたら、今はどれくらいできているか。現状の到達点を明らかにします。スケーリングと呼ぶ作業です。

 

●小さな変化が大きな変化を生み出す

仮に現状が60点だからといって、あと40点稼いで100点満点を目指したのでは、初回に紹介したギャップ・アプローチになります。そうではなく、あと1点でもよいから、目標に近づくためにできることを考えます。

 

ここでは実現性や効果は一切考える必要はありません。夢物語でも無責任でもよいので、ありとあらゆる手を考えます。思いつかないなら、何でもできるとしたらどんなことが起こるか、一切の制約を取り払って考えます。

 

これをミラクルクエスチョンと呼びます。あるいは、仲間を呼んでブレーンストーミングしてもらうのも手です。他人の経験が生かせると同時に、「できない」という思い込みを打ち破ってくれるからです。

 

そうやって集まった選択肢の中から、最後に実際の行動に移すものを選びます。かといって、前回の合理的決定アプローチのように効率性や投資効果では選ばず、「やりたいかどうか」「できると思うかどうか」が唯一の基準となります。

 

一番しっくりくるものを選び、具体的なアクションプランに落とし込みます。もちろん、これで思う通りに痩せられるわけではありません。問題は完全には片づきませんが、解決に向けて着実に一歩前に進められます。

 

小さな変化は大きな変化を生み出すキッカケになり、何もしないよりは、状況を変化させることが大切です。そうやって少しずつ歩を前に進めていけば、いつかは大きな目標を達成できるかもしれません。そうやってポジティブに考えて進むのがこのやり方です。

 

●うまくいったことを愚直に続けよう

ポジティブ・アプローチでは、「なぜ?」を考えるのはご法度です。できない理由よりも、できることを考えます。うまくいかない原因よりも、うまくいった事例を探します。何が足らないかではなく、どうすれば達成できるかに集中するようにします。

 

順調に進んでいることはいじらないことです。余計なことをせず、そのまま置いておきましょう。下手にいじると、せっかく順調にコトが運んでいるのに、かえっておかしくなるかもしれません。

 

その上で、うまくいったことを探して、とりあえず繰り返してみましょう。それなら、新たなアイデアも要らず、確実に成果も得られ、やる気も高まります。どんなささいなことでもよいから、うまくいったことを探して繰り返せば、いずれ大きな成功に近づく源となります。

 

逆に、うまくいかなかったなら、違うことをすべきです。うまくいかないことを、「もっと頑張れば」「次こそは」と繰り返すのは愚の骨頂です。同じやり方から違う結果は生まれてこず、それをガンバリズムでどうにかしようとするから難行苦行になるわけです。

 

うまくいかないことは、あっさりとやめてしまいましょう。その上で、何か違うことや、新しいことをやってみましょう。うまくいかないことを繰り返すくらいなら、何でもよいから変えてみる。数撃てば当たるで、そのうちうまくいくことが見つかるはずです。

 

いかがですか。案外、ポジティブ・アプローチって合理的な考え方だと思いませんか。なかなか解決できない問題で悩んでいたら、ぜひだまされたと思ってやってみてください。占いなんかに大枚を払うよりもよほどマシだと思いますよ。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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