「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日は本質的な問題解決力を養うWhy思考といった話を書いてみます。

 

 

今回は、Why思考をとりあげてみます。

 

「なぜ?」と疑問を呈するのは、基本動作としてある程度僕らは使えるので、ビジネスでも日常の生活でもしっかりと使えるように意識できるかが重要です。

 

●問題を処理せずに解決をする

なぜ、ビジネスパーソンにWhy思考が必要なのでしょうか。ひとつは、本質的な問題解決を僕たちにもたらしてくれるからです。

 

問題解決でよくやってしまう失敗に、「あわてて解決に走ってしまう」というのがあります。売り上げが下がったから宣伝を打つ、不良品が増えたから検査を厳しくする、メンバーに元気がないから飲み屋で愚痴を聞く、といった手合いです。

 

これらはいずれも、表面化した症状をおさえるだけの「対症療法」です。病気そのものが治るわけでもなければ、病気になりにくい体質をつくるものでもありません。いずれ症状が再燃して、また対症療法を施す羽目になります。

 

これでは、問題が一向に"解決"せず、問題の"処理"に追われだけです。果てしないモグラたたきが繰り広げられることになるでしょう。

 

本質的な解決を目指したかったら、「なぜ?」を問うて、問題を引き起こす原因を探し出さないといけません。それも「なぜ?」「○○だから」「なぜ〇〇なの?」と何度も繰り返し、根本原因を特定する必要があります(なぜなぜ分析)。トヨタでは、なぜを5回繰り返すのが経験則になっており、5-Whysとも呼ばれています。

 

そうやって見つけた本当の問題に手を打ってこそ、二度と症状が現れないようになります。これが、原因をもとに問題を考える「原因論」の考え方です。

 

では、みなさんが対処療法に陥っていないか、少し確認してみましょう(「メタ思考トレーニング」細谷功著より一部抜粋します)

 

<問題>

「みなさんは(上司やお客様から)「ドローンについて調べて報告してください」と言われました。次にとるべきアクションを1分間でなるべく多く上げてください」

(例)

・インターネットで検索する

・(社内や友達でよく知っていそうな)Aさんに聞いてみる

・関連書籍を購入する

 

まず一つ目のポイントですが、みなさんがあげたアクションを大きく二つに大別してみてください。

 

①「ドローンについて調べる」というその依頼事項を実行することを前提として、どうやってそれを「具体的に」「実行するか」に関してのアクション

 

②「なぜ、ドローンについて調べて必要があるのか?」と問題そのものに一度疑問を呈して、依頼のそもそもの目的を確認するためのアクション

 

①の例は、

・アメリカの導入事例をネットで調べる

・海外の入門書を電子書籍で読む

・安価なドローンで試しに購入して触ってみる

といった感じでしょうか

 

②の例は、

・その調査結果を何に使うのか、を依頼主に確認してみる

・調査目的が何かの仮説を立てる

といったところです。

 

恐らく多くの方は①だったのではないかと?と推察します。

 

これはみなさんの思考回路が、具体性、実行重視のHow志向か、もしくは目的重視のWhy思考かのチェックでした。メタ思考を育むのはWhy思考なんですね。

 

問題解決におけるメタ思考とは、いきなり問題を解き始めるのではなく、「問題そのものについて」考えることを意味します。与えられた問題を疑わずに「それありき」と考えてアクションを起こし始めるか、「そもそもこの問題でよいのか?」と疑ってかかるのかの違いということです。

 

メタの視点がないとあたかもそれが世界のすべてであるかのような錯覚をしてしまいます。「問題の外側」があることや、「ほかにもやるべき問題がある」ことに気づかなくなってしまします。

 

●Why思考でイノベーティブな発想を

ネットでの販売に売上を持っていかれている書店が、皆さんの知恵を借りて新しいサービスを検討しているとしましょう。多くの人は、今の書店の形態やビジネスモデルを前提としてアイデアを考えます。これでは、書店のあり方そのものを変革するようなイノベーティブなアイデアは出てきません。

 

そんな時こそ、書店の意味を問い直してみましょう。「なぜ、人々は書店に行くのか?」「なぜ、書店が必要なのか?」と。

 

その答えが、「情報を得たいから」(小目的)だとしたら、「なぜ、私たちは情報が要るのか?」ともう一度なぜを問いかけます(中目的)。そうやって何度もなぜを繰り返していくと、私たちが書店に求めるものの本質が見えてきます(大目的)。

 

本質的な解決を目指したかったら、「なぜ?」を問うて、問題を引き起こす原因を探し出さないといけません。それも「なぜ?」「○○だから」「なぜ〇〇なの?」と何度も繰り返し、根本原因を特定する必要があります(なぜなぜ分析)。

 

トヨタでは、なぜを5回繰り返すのが経験則になっており、5-Whysとも呼ばれています。

 

その上で、大中小の目的を、今の書店でやっている以外の方法で実現できないのか、代替案(ソリューション)を考えます。そうすれば、既存の枠組みに縛られることなく、新たな発想でビジネスを考えることができます。イノベーションのフレームワークの一つが「バリューグラフ」というものがありますが、そこで使われている考え方です。

 

僕たちはどうしても手段にとらわれてしまい、目的を見失いがちになります。それに気づかせてくれるのがWhy思考だというわけです。

 

●仕事の意味を問い直す好機がきた

この話は、僕たちの仕事そのものに対しても言えます。

 

生成AIが仕事の中ではかかせなくなりました。生成AIを使いこなす量が多ければ多いほど、活用のレベルが間違いなくあがることが見えてきています。内容の正確性など負の側面ばかりを警戒して、触る機会が少ない人や会社などは間違いなく取り残されることでしょう。

 

実際に使ってみると、仕事がはかどり、「今までやってきたのは何だったの?」と思った方も少なくないのではと思います。それをもう一歩進めて、仕事の意味を問い直してみてはいかがでしょうか。

 

これまでの働き方改革の主眼は長時間労働の是正でした。いわば、「どうやったら、会社にいる時間を減らせるか?」です。それが第1フェーズだとしたら、「どうやったら生成AIの活用で業務を効率化できるか」を考えるのが新しいフェーズではないでしょうか。

 

そのためには、仕事や会社の意味を今一度問い直す必要があり、大目的から考えないと次の時代にふさわしい働き方は生まれてきません。未曽有の危機の時代だからこそ、Why思考が大切になってくるわけです。

 

生成AIと対話できる能力の基本にはWhy思考が問われると思っています。みなさんも意識してもらえたら嬉しいです。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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