「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日は自分の思考を客観的に見ていますか?といった話を書いてみます。

 

一つ上の視点から眺めることで新たな発想を生み出す「メタ思考(メタ認知の実践)」をテーマに思考法をお伝えしていきます。

 

●ラーメンも気軽に食べられません
僕の近所には、とんこつラーメンを食べられる店が少ないのですが、唯一1店、大分の豚骨ラーメンを提供してくれるところがあって、個人的には、とても気に入っています。

 

どこが気に入っているかといえば、一杯780円と安く、しかもランチではライスをサービスしてくれて、テーブルのからし高菜が食べ放題だからです。

 

ところが、今日7月から850円に値上がりするため、少し気軽に行けなくなるなぁ、と少し残念な感じがしています。しかし、まわりを見渡せば、1,000円を超えるお店も多く、貴重な存在ですので、その頑張りは応援したくなります。

 

 

博多ラーメンで知られる福岡市で、インバウンド(訪日外国人)の行列が日常の風景になっている。「一蘭」や「一風堂」など世界的に有名なとんこつラーメン店の本店が集積し、行政もラーメンが楽しめる屋台を観光資源として発信に力を入れる。世界のラーメン愛好家が本場の味を求めて「聖地巡礼」に押し寄せている。

 

昼時にはインバウンドをはじめとする多くの観光客が列をなす。一蘭(福岡市博多区)の担当者は「お客様は韓国や中国、東南アジアなど6〜7割が外国人だ」と話す。

 

●なぜインバウンドに人気なのか

なぜラーメンがインバウンドを引き付けるのか。

 

外国人向けウェブメディアを運営するフクオカ・ナウのニック・サーズ社長は「海外の人にとっては『へいらっしゃい』『ハイ替え玉』と店内で飛び交う声など、ラーメン店の雰囲気全てが楽しい体験となる」と指摘する。

 

店での体験は近年、SNSを通じて外国語で共有されるように。北米などラーメン1杯2000円以上の価格が当たり前の地域もあるなか、数百円で満腹になれるお値打ち感も魅力を高める要因となっている(ここまで)。

 

国の経済センサスによると、2021年の中華料理店の市場規模は約1兆3700億円で、ラーメン店が半分程度を占めるとみられています。観光庁の訪日客調査では、日本での飲食の満足度が肉料理に次ぐ2位と寿司を上回りました。

インバウンドの需要は、思わぬところにあったりして「なぜ?」と感じることもたびたびあります。NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」でとりあげてもらうのも面白いかもしれません。

 

ちなみにチコちゃんの高い人気のひとつは、「問いの深さ」ではないかと思っています。

 

普段、当たり前に思って考えたことのないテーマに、「なぜ?」と鋭く切り込んでいきます。あらためて問われると、絶句してしどろもどろになり、自分もチコちゃんに叱られる気分になります。そんなことも知らずに今まで生きてきたのか、と。

 

今回取り上げる「メタ認知」のテーマは「Why思考」です。「なぜ?」を問いかけることで、物事の本質を見つけ出す思考法です。

 

人間は、「意味を求める動物」です。5歳どころか、早い子だと2歳くらいで、見るものすべてに「なんで?」「どうして?」と言い出すようになります。

 

大学の理系・文系を問わず、ありとあらゆる学問は、「なぜ?」を問うところから始まります。僕たちは、「なぜ?」を解き明かすことで、物事を深く理解しようとするからです。

 

●問題を処理せずに解決をする

なぜ、ビジネスパーソンにWhy思考が必要なのでしょうか。ひとつは、本質的な問題解決を僕たちにもたらしてくれるからです。

 

問題解決でよくやってしまう失敗に、「あわてて解決に走ってしまう」というのがあります。売り上げが下がったから宣伝を打つ、不良品が増えたから検査を厳しくする、メンバーに元気がないから飲み屋で愚痴を聞く、といった手合いです。

 

これらはいずれも、表面化した症状をおさえるだけの「対症療法」です。病気そのものが治るわけでもなければ、病気になりにくい体質をつくるものでもありません。いずれ症状が再燃して、また対症療法を施す羽目になります。

 

これでは、問題が一向に"解決"せず、問題の"処理"に追われだけです。果てしないモグラたたきが繰り広げられることになるでしょう。

 

本質的な解決を目指したかったら、「なぜ?」を問いかけ、問題を引き起こす原因を探し出さないといけません。それも「なぜ?」「○○だから」「なぜ〇〇なの?」と何度も繰り返し、根本原因を特定する必要があります(「なぜなぜ分析」)。トヨタでは、なぜを5回繰り返すのが経験則になっており、「5-Whys」とも呼ばれています。

 

そうやって見つけた本当の問題に手を打ってこそ、二度と症状が現れないようになります。これが、原因をもとに問題を考える「原因論」の考え方です。

 

●Why思考でイノベーティブな発想を

それに対して、物事の目的や意味から考えるのが「目的論」です。

 

たとえば、皆さんが書店の新しいサービスを検討しているとしましょう。多くの人は、今の書店の形態やビジネスモデルを前提としてアイデアを考えます。これでは、書店のあり方そのものを変革するようなイノベーティブなアイデアは出てきません。

 

そんな時こそ、書店の意味を問い直してみましょう。「なんで、人々は書店に行くのか?」「なぜ、書店が必要なのか?」と。

 

その答えが、「情報を得たいから」(小目的)だとしたら、「なぜ、僕たちは情報が要るのか?」ともう一度なぜを問いかけます(中目的)。そうやって何度もなぜを繰り返していくと、僕たちが書店に求めるものの本質が見えてきます(大目的)。

 

その上で、大中小の目的を、今の書店でやっている以外の方法で実現できないのか、「代替案(ソリューション)」を考えます。そうすれば、既存の枠組みに縛られることなく、新たな発想でビジネスを考えることができます。イノベーションのフレームワークの一つである「バリューグラフ」で使われている考え方です。

 

僕たちはどうしても手段にとらわれてしまい、目的を見失いがちになります。それに気づかせてくれるのがWhy思考だというわけです。

 

●仕事の意味を問い直してみませんか

 

この話は、僕たちの仕事そのものに対しても言えます。僕は知らなかったのですが、デジタルノマドがこれからすごく伸びそうな予兆があります。

 

 

デジタル技術を駆使して場所に縛られず、旅をしながら仕事をするノマドです。最新推計によると、世界の経済効果が約121兆円、およそ4000万人がいるそうです。

 

これをもう一歩進めて、この機会に仕事の意味を問い直してみてはいかがでしょうか。

 

「なぜ、会社で集まって仕事をしないといけないのか?」

「どうして、上司は部下の仕事ぶりを見ていないといけないのか?」

「なんで、余計疲れるだけなのに飲みにいくのか?」

 

これまでの働き方改革の主眼は長時間労働の是正でした。いわば、「どうやったら、会社にいる時間を減らせるか?」です。それが第1フェーズだとしたら、「どうやったら会社に行かなくて済むか?」を考えるのが第2フェーズではないでしょうか。

 

そのためには、仕事や会社の意味を今一度問い直す必要があり、大目的から考えないと次の時代にふさわしい働き方は生まれてきません。自由な働き方を楽しめる時代だからこそ、Why思考が大切になってくるのでは?と思っています。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com