「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「未来価値創造パートナー」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日は成功体験を活かして壁を乗り越えるといった話を書いてみます。

 

若手女子の期待の星でもある社員から、朝電話が会社に入りました。上司の男性へは、「体調が悪いので少しお休みをいただきたいのですが」と。彼が「どこか悪いの?」と聞いても、「いえ、少し考えたいことがありまして」と答えるだけです。

 

なかなか、電話では状況がつかめませんが、「まずは体調が良くなるなで休んでください」と彼は電話を切りました。

 

占師によると、人生の悩みは4つに集約されるそうです。(1)人間関係、(2)お金、(3)健康、(4)将来、そこで占い師は、こう答えるそうです。

 

(1)人間関係に悩む方、相手と別れられないなら、相手に合わすしかありませんね。

(2)お金は死ぬほど働くか一発事業で当てるか。それが無理なら節約でしょう。

(3)健康の話は、よくなるなら医者、ならないならカウンセラーのお世話になるしかありません。

(4)将来の話は、悩む暇があったら、何かアクションを起こすほうが早いですよ。

 

どうですか、これで問題って解決できますか?

 

●「やるべきこと」より「やりたいこと」を

もちろん、これは悪い冗談です。これでは問題は解決しません。解決策を実行するのは生身の人間であり、やるべきことが分かっていても、「できない」「やりたくない」ということがあるからです。いくら明快な解決策があっても、誰も何もやらなければ何の成果にも結びつきません。

 

つまり、なぜ問題が解決しないかといえば、解決策を実行しないからです。アイデアもさることながら、モチベーションに問題の本質があるのです。であれば、「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」を見つけ出しませんか、これを「ポジティブ・アプローチ」とよばれるものの基本的な考え方です。

 

問題解決というと、完全な解決策を求めるあまり、どうしても「やるべきこと」や「やらねばならぬこと」を「やらなければいけない」と思ってしまいます。英語で言えば、ShouldやMustに当たります。

 

ところが、そのせいでやる気にならなかったり、やるのを諦めたりしたのでは、何の解決にもなりません。完全な解決を求めて何もやらないよりは、「やりたいこと」「やれること」を着実に進めたほうがはるかに得です。そう考えて、Will、Canを探そうというのがポジティブ・アプローチです。特に、人の意欲や行動が問題になっているときに効果的です。

 

●自分の経験に勝る資源はない

では、実際にどうやって問題を解決していくのか。分かりやすいやり方を一つ紹介します。

たとえば、皆さんの中に、なかなか痩せられなくて困っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。僕がとっておきの方法をお教えしますね。

 

まずは、解決したい問題を定義します。「痩せられない」ではなく「痩せたい」とポジティブ(肯定的)に表現します。そうしないと、どこに向かっていくのか分からなくなります。

 

あわせて、どれくらい痩せればどんな効用(ベネフィット)があるのか、理想のありたい姿を明らかにします。そうすることで、問題解決の本当の意味を明らかにしていきながら、問題に取り組む気分を高めていきます。

 

次が最も大切なステップです。

 

おそらく本当に痩せたいと思っているのなら、今まで何もしなかったということは考えられません。問題解決に取り組んだ過去や現在の事例があるはずです。自分が持っていない外のものに解決を求めるから苦しくなるんです。そうではなく、既にあるものや自分の中に求めるようにしましょう。

 

なかでも経験は一番の資源となります。例外でも偶然でもよいので、何かうまくいったことはないか、どうしてそのようなことができたのか、どんなささいなことでもよいので過去の成功事例を集めて掘り下げていきます。それは解決アイデアを考えるヒントになります。

 

その上で現在の到達点を確認しておきます。目指す姿を100点満点だとしたら、今はどれくらいできているか。現状の到達点を明らかにします。スケーリングと呼ぶ作業です。

 

●小さな変化が大きな変化を生み出す

仮に現状が60点だからといって、あと40点稼いで100点満点を目指すのではなく、あと1点でもよいから、目標に近づくためにできることを考えます。

 

ここでは実現性や効果は一切考える必要はありません。夢物語でも無責任でもよいので、ありとあらゆる手を考えます。思いつかないなら、何でもできるとしたらどんなことが起こるか、一切の制約を取り払って考えます。これをミラクルクエスチョンと呼びます。

 

あるいは、仲間を呼んでブレーンストーミングしてもらうのも手です。他人の経験が生かせると同時に、「できない」という思い込みを打ち破ってくれるからです。

 

そうやって集まった選択肢の中から、最後に実際の行動に移すものを選びます。かといって、合理的な決定を求め、効率性や投資効果を基準にするのではなく、「やりたいかどうか」「できると思うかどうか」が唯一の基準となります。

 

一番しっくりくるものを選び、具体的なアクションプランに落とし込みます。もちろん、これで思う通りに痩せられるわけではありません。問題は完全には片づきませんが、解決に向けて着実に一歩前に進められます。

 

小さな変化は大きな変化を生み出すキッカケになり、何もしないよりは、状況を変化させることが大切です。そうやって少しずつ歩を前に進めていけば、いつかは大きな目標を達成できるかもしれません。そうやってポジティブに考えて進むのがこのやり方です。

 

●うまくいったことを愚直に続けよう

ポジティブ・アプローチでは、「なぜ?」を考えるのはご法度です。できない理由よりも、できることを考えます。うまくいかない原因よりも、うまくいった事例を探します。何が足らないかではなく、どうすれば達成できるかに集中するようにします。

 

順調に進んでいることはいじらないことです。余計なことをせず、そのまま置いておきましょう。下手にいじると、せっかく順調にコトが運んでいるのに、かえっておかしくなるかもしれません。

 

その上で、うまくいったことを探して、とりあえず繰り返してみましょう。それなら、新たなアイデアも要らず、確実に成果も得られ、やる気も高まります。どんなささいなことでもよいから、うまくいったことを探して繰り返せば、いずれ大きな成功に近づく源となります。

 

逆に、うまくいかなかったなら、違うことをすべきです。

 

うまくいかないことを、「もっと頑張れば」「次こそは」と繰り返すのは愚の骨頂です。同じやり方から違う結果は生まれてこず、それをガンバリズムでどうにかしようとするから難行苦行になるわけです。

 

うまくいかないことは、あっさりとやめてしまいましょう。

 

その上で、何か違うことや、新しいことをやってみましょう。うまくいかないことを繰り返すくらいなら、何でもよいから変えてみる。数撃てば当たるで、そのうちうまくいくことが見つかるはずです。

 

こうやって考えてみると案外、ポジティブ・アプローチって合理的な考え方だと僕は思っています。なかなか解決できない問題で悩んでいたら、ぜひだまされたと思ってやってみてください。責任をとってくれない占い師を信じて、お金を払うよりもよほどマシだと思うんですが・・・・。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com