「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「自己実現コーチ」の渡邉敦です

 

 

こんにちは。

 

今日はファンベースの戦略で成果を出すといった話を書いてみます。

 

佐藤尚之さんという方の「ファンベース」という本があります。この考え方は、おもしろくて参考になります。ファンベースとは、簡単にいうと、「ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値をあげていくこと」です。

 

 

そんなの当たり前でしょ、と思われるかもしれません。

とある飲料メーカーでは、全体の8%のコアファンが売上の45%を占めており、一般のファン(36%)が売上の44%を占めているらしいです。つまり、ファンが90%近い売上を占めているそうです。

 

というので、ファンを大事にする、というのはとても売上にも影響があること、だろ考えた方がよさそうです。詳しくはこの本を読んでみてもらいたいです。

 

みんな新しいお客さんを連れてくる集客ばかり考えてしまいがちですが、まずはファンを大事にしようという考えにしたほうが、いいと思っています。

 

僕がファンになっているケースでいうと、ひとつは、山川酒造さんの泡盛古酒を楽しむ会に参加。もうひとつは、飯尾わたるさんのビジョンをイラスト化する、です。

 

ファンとして応援したくなるのは、ビジョンが明確で、ゴールに向かって、「今はここまでしかできていないけど、3年後には、〇〇を達成したい。そのために、まだまだ、できていないところが●●や▲▲があるけれど、今年は、全力で●●を達成する」といった思いがしっかりあって、それを共有されていると、僕たちファンが共感するわけです。

 

ファンを持つ方の立場の人には、この共感して応援する部分(応援域)が絶対必要です。

で、この応援城というのが、さきほどお話した、「ゴールから現時点でできているところを引いて、残っているところ(挑戦する部分)」です。

 

今は、まだ個々のレベルだっていうことを発信しないことには、応援しようっていうのは生まれないんですね。ここからが大事なところで、多くの人は、自分は今ここまでできている(ここまでしかできていない)という現状については、正直に語ってくれて共有されるんですが、問題はゴールです。

 

ゴール、つまり、「自分はこうしたい」というビジョンは、あまり発信しません。というのもというのもゴールを発信してしまうと、もし、そこに届かなかった時に痛みが発生するからです。要するに自分が惨めになってしまうから、身を守ろうとしてしまいます。

 

しかし、応援する側(ファン)は、ゴールを明確にしないで、隠されてしまうと、応援しようもありません。冒頭、お話した飯尾さんのビジョンのイラスト化でも、このゴールの明確化にすごく時間を使われています。

 

あらためて、人としてのこのゴールとか目的とか目標についての言葉を整理したいと思います。

 

まず、ゴールは「到達地点」です。最終的にはここまでいきましょう、というものです。目的は、「なんでゴールにいくのか?」という理由を説明するものです。

 

で、目標とは「道標」みたいな意味です。標というのは、目印とか、境目とか、そういう意味がありますが、「ゴールに向かって、うまくいっているかどうかを判断するための指標」みたいな感じでしょうか。

 

言い換えると、ゴールがないと、目的がないですし、目標もない、と言えそうです。

 

で、みなさんは、人生のゴールとかはありますでしょうか。

こう言われると、ほとんどの人がないような気がします。

 

もちろん、「最高の人生を送る」とか「悔いのない人生だったと胸をはって死にたい」みたいなことがある人もいると思いますが、人生においては、ゴールというのは正直、設定しづらいんですね。

 

というのも、たとえば「世界一の金持ちになる」というのをゴールにおいて、仮にそれを達成できたとして、あとの人生はおまけです、となるとのはなんか違うじゃないですか。

 

Amazonのジェフ・ベゾスも、イーロン・マスクもまだまだ第一線で活躍しています。もちろん、彼らは世界一のお金持ちになるぞ、みたいなことは目指していないとは思います。

 

なので「ミッション=使命」があってがんばる人生はあっても、人生でゴールを設定するのは実はなかなか難しそうです。

 

「人生の目的は何か?」とか「人生の目標は何か?」といわれても、ぼんやりしてしまうのは、このあたりが原因なのかなと思ったりもしています。

 

「何をやりたいか」とかよりも前に、「どういう状態になっていたいか」みたいなほうが大事だと思っていて、健康になっていたい、とかお金に不自由したくない、でも、常に挑戦する人でありたい、など、なんでもいいんですが「こういう状態になっていたい」で人生を考えたほうが設計しやすいと思うんですね。

 

なので、人生のゴールをおくとしたら「こういう状態になっていること」と考えるのがよさそうです。というのも、状態で考えると「その状態を維持し続ける」というのが必要になるので、ゴールは達成したら終わり、という感じじゃなくなるんです。

 

多くの人がミスりがちなのが、目標を立ててしまって、それを達成することを「ゴール」においてしまうことです。

ダイエットをしたい!痩せたい!という人は多いと思うんですが、この理由は「健康な人でありたい」とか「見た目をよくしたい」とかのはずです。

 

にもかかわらず、「3kgやせるのが目標!」と目標とゴールを混同してしまった状態では、3kg痩せたら「達成した!今から好きなものを食べるぞ!」みたいになったりすることが起きます。

 

個人的には、目標はもはや達成を目指さなくてもいいと思っています。目標を立てる一番の意味は「ゴールに向かっての基準点ができることで」「プロセスが変わる」ということです。

 

健康な身体でいたい、だから3kg痩せるぞ、というのがあった上で、食生活や運動習慣が変わればいいわけです。

 

ちなみに、禁酒中にお酒をすすめられたときに「あ、お酒を今やめようとしているんですよ」という人はうまくいかない、と聞きます。

 

これは自分のマインド的に、「自分はお酒を飲む人だ」という認識の元「お酒を飲むのをやめる」という行動をしようとしているからです。

 

うまくいく人は「あ、私、お酒飲まないんですよ」というらしいです。これは「自分はお酒を飲まない人だ」という認識になるかららしいです。

 

なりたい自分の像が決まっていて、自分はそういう人間なんだ、とアイデンティティを決めてしまうことで、行動を変えようとせずに、自然とプロセスが変わる、それによって本当になりたい自分になっていく、そういう流れが一番やりやすいんじゃないかと思っています。

 

人生のゴールを決めるのは、たぶんほとんどの人が決められないと思います。しかし、なりたい像は決められるはずです。なりたい像を決めた上で、プロセスを変えることが重要です。

 

「自分というキャラクターを明確にして」「そのキャラクターがどう動くのか?というのを俯瞰的に見て」「客観的に見てどう自分がつむぐ物語が動いたらおもしろいのか?を考える」ことによって、なりたい自分像になれるようになり、行動への恐怖心を取り除くことができて、失敗などを恐れづらくなります。

 

その上で、自分というキャラクターが動いていくにつれ、だんだんと何をしていると楽しいか、充実感があるか、というのに気づいて、そのプロセスに没頭できるようになります。

 

自分物語の結末は終わるときでないとわかりません。しかし、キャラクターが生き生きと動いているときこそが一番おもしろいはずです。

 

ゴールとか目標への期待が高すぎる人が多いというか、壮大なミッションを無理に掲げようとしないほうがいいのでは?と思っています。

 

そういうのを作りたくなる、もしくは作らないといけない、と思っている人は、むしろ「わくわくする野望を持つような人間になりたい」というのをなりたい自分に設定してしまったほうがうまくいくんじゃないかと。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com