「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「自己実現コーチ」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日は創造性を引き出すための多様性の重要性といった話を書いてみます。

 

もうすぐ7月ですね。

2024年も半分が終わりました。今年ももう折り返し地点だ、と感じるのは歳のせいでしょうか。

「最近 時間がたつのが早く感じる」「歳を取り以前よりも時間がたつのが早い」こういった感覚になることって僕だけでしょうか?

 

この現象には実は名前がついていて、「ジャネの法則」と言われています。

 

ジャネの法則は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書『記憶の進化と時間観念』において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した(Wikipediaより)

 

ポール・ジャネは、人生のある時期に感じる時間の長さは、年齢の逆数に比例すると考えまし。10歳の子どもにとって1年は人生の10分の1。これに対し50歳の人にとって1年は50分の1にすぎません。

 

10歳の子どもと比べると5分の1で、体感時間は年を取るほど加速度的に早くなります。ただしこの説には科学的根拠は一切なく、反対する人も多いと聞きます。

 

時間がたつのが早いと思う時は、「イノベーション(技術革新)」が起きてから、その技術やサービスが日常化し、当たり前となったときにも感じます。

 

「イノベーション」とは技術革新のことだ、ととらえることもありますが、ひとつの目的に対して新しい解決方法を提示することだともいえます。もしくは、その結果である製品やサービスともいえます。

 

「固定観念を打ち破る」「常識にとらわれない」「思考停止に陥ることなく探究する」そんな姿勢で、世の中に新しい課題解決の方法を送り出しています。

 

「イノベーションは多様性の中から生まれる」と昔、トヨタ自動車の豊田章男社長は、そう語りました。 自動車産業 550 万人の仲間と共に、取り組むテーマが「カーボンニュートラル」です。その実現には「イノベーション」が不可欠です。「イノベーションは多様性の中から生まれる」と考えていますと。

 

そういえば、なんか最近多様性づいているのですが、先日会社で講演されていた入山章栄さんも、ダイバーシティ(多様性)はイノベーションに不可欠と、お話されていました。

 

入山さんは、「日本企業は、そもそもなぜダイバーシティ(多様性)が必要なのかのハラオチが弱いと感じています。企業を取り巻く環境は、社会情勢やデジタル技術などにより、急激に変化しつつあります。そのような中、企業が生き残っていくには、イノベーションを起こして自ら能動的に変化していかなくてはならない。そのために不可欠なのが、ダイバーシティ(多様性)なのです」

 

入山さんは、「イノベーションというと革新的な技術と考えがちですが、どんな小さなことでも社内外に対して新しい変化や価値を生み出せれば、それはすべてイノベーションです。全員に関わる“自分ごと”として捉えてほしい」と言っておられました。

 

そして、そのイノベーションは知と知の組み合わせで生まれると。では、企業がイノベーションを生み出すには、どうすればいいのでしょうか。

 

「イノベーションの第一歩は、新しいアイデアを生み出すことです。新しいアイデアは、常にいまある“既存の知”と“別の既存の知”の組み合わせで生まれます。さらに自分に近い知ではなく、極力自分から遠く離れた知にたくさん触れて、自分の知と組み合わせることが何より重要です。

 

これを『知の探索』と読んでいます。遠くの知を見て組み合わせて、いけると思ったら、そこを徹底的に深掘りして磨き込む。これを『知の深化』と呼んでいます。深掘りすることで効率化を進め、生産性の向上やサービスの収益化につなげていくという流れになります」

 

入山さんは、10年ほど前、企業が「知の探索」と「知の深化」の両方に継続して取り組むことを『両利きの経営』と名付けました。両方を高いレベルでバランスよくできる企業が、イノベーションを生み出す確率が高いと言います。

 

最後に、要はダイバーシティ(多様性)がない組織はイノベーションが生まれないので生き残れない。だからこそ、時間がかかっても手間がかかっても、ぜひともダイバーシティ(多様性)を進めてほしいと締めくくりました。

 

●CIAの大きなミス

多様性付いている私の二つめは、「多様性の科学」(マシュー・サイド著)です。この本のなかでもわかりやすくてインパクトのあるのが、「9.11」です。

 

長くなりそうなので、結論だけをお伝えすると、9.11で同時多発テロを未然に防げなかったのは、CIAはイスラム教徒のことを理解していなかった(あまく見ていた)からだと。

 

CIAの職員に一人でも、イスラム教徒がいれば、行動を予測できたはずだといいます。様々な人種の多様性を尊重して採用していれば、外から見ただけではわからない、彼らだけがわかる思考パターンも理解できたはずだった、といいます。アルカイダは高学歴な方も多く、研究者もノーベル賞なみの技術力や知識を兼ね備えています。

 

マシューサイドさんが書いたこの本は、私も読んで一番驚いたのは天才では難しいことにチャレンジした場合にイノベーションを起こす確率は18%ぐらいしかない。一方凡人でも多くの人が集まって考え方を持ち寄った場合にイノベーションを起こす確率は99.9%に上がる。という部分です。

 

米国のテロは CIA は優秀だが多様性に乏しい 画一的な集団だったから発生を防げなかった。もし1人でも多様な人物がその中にいれば予兆はつかめただろうという話も出ています。

 

つまり、多様性がないと集合値が発揮できないということです。一流の人ばかり集めれば、そこそこの成果が出て成功はするけれど、多様性のある意見を集めた方がもっといい、ということなんだと思います。

 

人に任せるからこそ一人ではできないような大きな仕事を達成できる。多彩なバックグラウンドを持つメンバーでチームを作り上げると互いに尊重し互いに強みを伸ばし会うことができる、ということです。

 

●多様な考え方や個性がぶつかり合うことで新しい発想が芽生える

話を戻します。これまでの話はこんな感じで理解すると分かりやすいかもしれません。

 

夏の夜に部屋に蚊がいて、うるさくてしかたがないので蚊をたたいて、つぶそうとしますが逃げてしまいます。そばにあったモノで叩くことを始めました。惜しいところまでいくので追っかけまくって叩いていると。そのモノが割れて使い物にならなくなってしまい、「これは大変だ!」と言って文具店に叩ける別のモノを買いに行く。

 

みたいなことって笑えませんが、実際は多くの企業をやらかしてしまっています。

 

つまり、会社としてどこにエネルギーを使うのか?ここが明確になれば、より創造性の高い会社になっていくための、備えができているといえます。

 

「この会社と組みたい」と思われるようにとか、「この会社に買収されたい」とか、そういう創造性の高い会社になるための時間やコストを、もっと意識的に使いませんか、と。

 

そういうことに自信を持って、考えられるようになることが理想です。会社に価値があるかどうかは稼ぎ出すかどうかです。昔は何が稼ぎ出すものかといえば、中小企業の場合はいい機械、いい設備を持っているかどうか、つまりモノありきでした。

 

しかし、今は働く社員の中にも多様性を尊重した大切にしたい社員がいっぱいいるかどうかです。多様性を発揮すれば、個々人は惜しみなく自分のエネルギーを発揮します。もともと創造性が豊かな人たちだからです。

 

そんな個性派のメンバーが10人もいれば、会社はつぶれません。製品やサービスの創造性よりも、今のうちに創造性が豊かな人(多様性を重視した人)を増やせるかが、ポイントになっていきます。

 

心理学や行動科学の領域では、人間の創造性は30歳代からで、40歳代ごろにピークを迎え、その後 年齢とともに低下していきます。

 

加齢に伴う体力の衰えや意欲の低下は、創造性を弱めるとみられ、短期間にたくさんのアイデアを生むような量的な生産性は若い人ほど高くなる傾向があります。

 

多様性の視点で人材を活用するには、若い人の個性を尊重することから始まる気がしています。そんな度量が、僕を含めた年配者や経営者には必要なのではないでしょうか。

 

今日は、長文でまとまりもなくなくなりましたが、どこかでまた多様性については触れたいと思います。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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