「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「自己実現コーチ」の渡邉敦です

 

 

 

 

こんにちは。

 

今日は成功の秘訣を見つけるための工夫といった話を書いてみます。

 

みなさんは、お酒好きですか?

 

僕の90歳の父親も「酒は百薬の長というじゃないか?」と言って、量は多くありませんが毎日飲んでます。で、「γ-GPT(肝機能の指標)は問題ないのか?」と聞くと、「医者もこの歳でいいも悪いもないよなぁ(笑)、と言っているから大丈夫だよ」と言っています。

 

それって、間違いなく、γ-GPTの数字は良くない、ということだと思うんですが、年配者の言い訳にも使われる、この百薬の長、どこで生まれた言葉なのか調べてみました。Wikipediaによると、

 

前漢を倒して新という王朝を建てた王莽は、五均、六管という政策を行う。そこで王莽が発した詔の中に「酒は百薬の長」という言葉がある。酒は最も良い薬で、祝いの席では欠かすことはできないとする。同じ漢書の中に「酒は天の美禄」という言葉もあり、人民を養い、宗教行事も、衰え病んだ体を養うのも酒であるとしている。

 

とあります。つまり、中国で生まれた言葉で、人民を活気づけるものとして使われていた、ということになります。しかし、続きの説明にはこうあります。

 

この言葉が出てくる漢書は紀元80年ごろに書かれた『食貨志下』で、これに王莽の言葉が書かれている。塩と酒と鉄を税収の源とするために専売制にするときに述べられた。「酒は百薬の長」のほかに、「塩は食肴の将」で「鉄は田農の本」とも書かれている。

 

とあります。どうもお酒と塩と鉄は税収の柱となっていたため、購買を促していたことが伺えます。しかも専売制で国の財源になっていたわけです。ということから推察するに、人民にお酒を積極的に購入してもらうために「広告・宣伝効果」を狙った言葉が、「酒は百薬の長」だったのではないかと(あくまでも個人的な意見です)。

 

現実には、「百薬の長とはいえど万の病は酒よりこそ起れ」と吉田兼好は徒然草に記しています。兼好は、気持ちを解放したり、食欲の増進といった酒の効用をいわないで、飲みすぎによる弊害を喚起していました。つまり、鎌倉時代からすでに、酒はほどほどに、と言われ続けていたわけですね。

 

日経にこんな記事が出ていました。

 

ニッセイ基礎研究所の村松容子主任研究員が厚労省の調査をもとに計算したところ、生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている人の割合は、09年から19年の10年間で男性全体では減ったのに対し、女性全体では増えた。

 

年代別では女性は40代で増加に転じる。特に50代の女性で大幅に上昇し、8.9%から16.8%へとほぼ倍増。男性の平均14.9%をも上回った。対照的に20〜30代女性は減っている。もともと妊娠や授乳などで飲酒機会が少ないのに加え、昨今の若者を中心とする日本人の「酒離れ」の傾向が強く出たかたちだ。

 

この記事は、「不健康な量のお酒を飲む女性が増えている」というタイトルなんですが、不健康の定義が明確にされていないので、ここだけ切り取られて、男性などから言われても釈然としないと思います。せめて、「お酒を飲むことを習慣にしている女性が増えているようだ」くらいに留めた表現が良いんじゃないかと。

 

お酒の話はここまでにして、「習慣」について取り上げてみます。

 

Amazonの創始者であるジェフ・ベゾスですが、彼が実践しているとされる毎日の習慣は、いたってシンプルなものばかりです。

 

彼の代表的な習慣が、毎朝、目覚まし時計のアラームに頼らず起きるというもの。ジェフは睡眠時間を自身にとって重要な行為であると捉え、目覚まし時計の力を借りずに自然の力で起きるようにしているといいます。平均的な睡眠時間は8時間だそうです。

 

ではなぜ、ジェフ・ベゾスは世界最先端の企業を率いる存在でありながら、こんなにも長い時間眠ることにこだわっているのでしょうか?それは、「長時間働くため」だからだそうです。

 

彼は自分のことを「賢明かつ猛烈に長時間働く人」であると認識している一方で、「人間には8時間の睡眠が必要であり、自分も毎晩その時間をとっている」とも語っています。たとえ、思い悩むことが寝る直前まで残っていたとしても、彼はいったんベッドに入ればすぐに眠りにつくことができるそうです。(『ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術』(桑原晃弥/講談社))

 

ハードワークを続けるためには毎日8時間の睡眠が欠かせないということです。働くために、眠る、というのが彼の習慣であり、ルーティンなのかもしれません。ジェフ・ベゾスのように、十分な睡眠をとり、脳を働きやすくさせておくことが必要なのかもしれません。

 

そんな彼が睡眠をしっかりととり、どんな考えを持って仕事に取り組んでいるのか。その代表的な思考術の1つに、「他社の真似をすることを厭(いと)わない」というものがあります。「中途半端に真似をするから失敗する、真似るなら堂々とやればいい」といっているようなものです。

 

しかし、ジェフ・ベゾスの表面だけを真似る経営者がいます。つまり、他社で成功している商品やマーケティングをパクッてばかりの方です。ヒット商品が出ると似たような商品を目にすることはよくあります。

 

見聞した話をそっくりそのまま持ち帰る失敗が後を断ちません。「○○でやっている△△をぜひウチでもやろう」というパターンです。

 

なぜ、これがいけないかと言えば、商品やサービスを考え 提供する事情がまったく違うからです。そのまま猿まねをしてもうまくいくわけがありません。

 

それに、華々しい成功の陰には、たくさんの人々の創意工夫や血のにじむような努力があります。残念ながら、それらは通り一遍には見えてきません。

 

つまり、真似るべきは、見聞した事実ではなく、成功の本質的な要因ではないかと。

 

徹底的に情報を集め、一般化できる成功要因を分析し、自分たちなりの新たな応用を考える。それが、他者の経験から学ぶときの正しいやり方だと思います。この点は、前田裕二さんの「メモの魔力」でも述べられている「具体」→「抽象」→「転用」と同じ考え方です。

 

●ベストプラクティスを探し出す

最も優れたやり方をしている人や組織を見つけ出し、自分たちのやり方と比較や分析を加え、それをヒントに問題解決を図っていく。これを「ベンチマーキング」と呼んでいます。

 

横並び意識の強い日本社会の特徴として、「ヨソは何をしているんだ?」「世間ではどうなんだ?」という声が必ず上がります。しかしながら、事例を集めただけではベンチマーキングになりません。正しいやり方でやらないと、期待する成果が得られません。

 

まずは、どんな問題を解決するために、何をベンチマーキングするのかを考え、先進的な事例との比較項目を設定します。

 

次に、ベンチマークする相手(ベストプラクティス)を組織の内外から探し出します。競合でも他の業界でも企業以外でも構いません。できるだけ幅広く事例を集め、最も高いパフォーマンスを見せているものを見つけ出します。

 

さらに、ベストプラクティスに関する情報を集め、自分たちに比べてどこがどう優れているのか、ギャップの大きさを分析していきます。さらに、なぜ相手は優れているのか、なぜ自分達とギャップがあるのか、ベストプラクティスの成功要因を見つけ出します。

 

そして、最後は応用です。いつ、どれくらいのレベルまで相手を上回るのか、改革の目標を設定します。それに向けて何ができるか、具体的なアイデアや行動計画に落とし込んでいきます。着実に実施し、結果を評価してまた改善を加えていきます

 

●ギブできない人はテイクできない

もう一つポイントとなるのが「どうやって成功の秘訣を見つけ出すか?」です。

 

「へえ、凄い!」と感心して終わったり、「あんな真似はできないよ」と諦めたりしていては、やる意味がありません。ベストプラクティスの取り組みの中に、普遍的なものや一般化できるものはないか。鋭く見抜く感受性と洞察力が求められます。

 

そのためには、オープンにされている情報を集めて分析するだけでは不十分です。

 

やはり、実際に「現場」に足を運び、「現物」を自分の目で見る、そして直接話を聞かないと「現実」は分かりません。オフレコで裏話を語り合う時間も重要です。しかし、そこで大事なのは、相手に与えるメリットがないと、用意されたおなじみのネタ話でお茶を濁されてしまうということです。何かテイクできるものがないかを合わせて考える、ここまでやらないと成功の秘訣はみつからない、と僕は思っています。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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