「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「自己実現コーチ」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日はバイアスを超える力といった話を書いてみます。

 

日経にこんな記事が出ていました。

滋賀県守山市は14日、同市をフィールドとする社会課題解決の実証実験の提案公募を始める。同市は「起業家の集まるまち」を標榜しており、県内外のスタートアップ支援が念頭にある。募集期間は7月24日までで、書類選考やオンラインでのプレゼンテーションなどによる2回の審査を経て8月20日に採択案と事業者を決定する。9月上旬に開始セレモニーを開き、2025年2月までの実験を支援する。

 

守山市としては初めての取り組みで「守山市官民連携プロジェクトサポート事業」と名づけた。補助金の上限は100万円で、予算総額は500万円だが、守山市の担当者は「補助金を求めない事業者なども想定しており、採択が5件を超える事態もあり得る」と説明する。採択された実験に対しては同市が①市内での調整②参加者などの募集③告知――などをバックアップする構えだ(ここまで)。

 

若い人は、少なからず起業しようと考えたことがある、と聞きます。その一方、「みんな本当に自分にすごくバイアスをかけてしまっている」というのも事実です。起業家志望の若い方の相談にものってあげたりします。

 

しかし、周りの環境のせいだと思うんですが、「起業をするなんて無理」とか「成功するわけない」みたいに思っている人の中に自分もいると、そう思ってしまうんですね。

 

起業なんて無理だ、という人が周りにいて、それを言われ続けていると「やってみないとわからない」と頭の中では思っていても、感情的には追いつかなかったりするんです。

 

一方で、僕は上場企業に勤めていて、新規事業の立上げで、多くの会社に出資した経験があるので、「上場するだけなら誰でもできること」「時価総額何億円くらいまでは普通にやっていればいける」みたいに言われても「そうだよね」と思ってしまったりします。

 

いや、普通はできないんですよ。そんなの理屈ではわかるんですが、あまりに周りが上場したりしていて、「自分は普通だ」「ちゃんと普通にやれば上場できる」みたいな意見が多数派になっていると、感覚的に、普通になってしまうんです。

 

というので、どうしても環境によって自分に制限をかけてしまうので、せっかく起業して上を目指すのなら、そのあたりを取り外してあげたいなと思って話していたりします。

 

●バイアスをはずす方法

まず、だいたいのケースで聞くのが「5年後に、何の制限もなかったとしたら、どうなっていたいですか?」です。なっていたい状態を聞きます。

 

しかし、年収500万円とかそういう「がんばればいけそうな範囲」をみんな答えたりするんですね。このあたりの話は、つまり「制限がないという条件下でも、自分の想像の範囲が狭いことに気づいてもらう」ということをやっています。

 

そして、もうひとつの質問は、「何ができて、何が不得意ですか」というものです。自己評価を聞くんですが、これには「ちなみに、ご自身は、人の能力やスキル、向きか不向きかについて正確に判断する能力と経験はありますか?」と聞きます。

 

これは、いじわるな聞き方をすると、「人の能力や向いていることを判断するのはものすごく難しいことですが、そんなことできるんですか?」ということになりますね。

 

もちろん、相談は、相手のための時間なので、嫌な気持ちにさせるような言い方は極力避けますが、言いたいこととしてはそんな感じです。

 

「自分のことだからわかります」と答える人もいるんですが、「英語できない人って、自分の英語の能力を正確に測れなくないですか?」となります。

 

何が言いたいかというと、今の時点で、自分の向き・不向きを勝手に判断するのってものすごくもったいないなぁということです。

 

たとえば、ひとによっては、人前にでるとか、大勢の前で話をするとか、プレゼンをするとか、営業するは絶対に無理・・・と思ったり、リーダーシップを発揮するとかも、絶対にやりたくない!と感じています。

 

コミュニケーションが苦手なので、1人でもくもくと作業しているようなのがいいんじゃないか・・・と思っているわけです。

 

しかし、むしろそういう仕事ばかりが目の前にくるようなら、意外と向いていたことに気づいたりします。逆に「これは好きだな」とか「これは得意かも」と思っていたことは、そこまでのレベルではなかった、ということもあります。

 

30年以上働いて、ようやくそういうのが少しわかったりするわけです。となると、20代とか30代前半で、それを把握するのって結構難しいと思うわけです。

 

●自分の限界を自分で決める意味はない

なんというか、自分の限界を自分で勝手に決めちゃうのは良くないと思うんですよね。なぜかというと、「発想の幅を意味なく縮めてしまうから」です。

 

高い目標を立てろといっているわけじゃありません。誰しも孫正義とかイーロン・マスクみたいになる必要はないですが、年収500万円を目指すのと、2000万円を目指すのでは行動がまるっきり変わります。

 

その行動を見たり、やったりした上で判断するほうがいいのに、500万円だと決めたせいで「じゃあ、今より給料がアップするところに転職しよう」とか「今の会社で10年後に部長を目指そう」とかだけになってしまうのは、選択肢が狭まってしまいます。

 

2000万円だとしたら「個人事業主になるのがいいのかな」「副業をこうやるといけるかも」「起業でいけるかも」という感じで、発想が広がります。その上で、リスクを避けたいから500万円でいいから、今の会社にいよう、となる分にはそれはそれでいいわけです。

 

考えたり、思考実験をするのは無料ですし、リスクがないので、どんどんやったほうがいいんじゃないかなぁと思っているのですが、なかなかバイアスを外すのは容易ではありません。

 

とはいいつつ、なかなか自分ではその制限をはずすのは難しいというのであれば、周りで、自分の発想を広げてくれそうな人に相談してみるとかがいいのではないかなぁと思います。たとえば、業種が違う先輩とか、違った場所で働いている人とかに聞くとかでもいいと思います。

 

発想は自由だとわかっていながら、リスクを過大に評価してしまうなど、安全な方に倒そうとすればするほど、バイアス魔から逃れられなくなりますよ!

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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