「自己実現に夢中になる人で満ち溢れた世界をつくる」

そして、

「自分らしく生きる人で満ち溢れた社会をつくる」

その結果、

「自己実現した人にしか見られない風景を誰でも見られる世界をつくる」

そんなビジョンを掲げる

「自己実現コーチ」の渡邉敦です

 

 

 

こんにちは。

 

今日はバイアスを排除し地道な努力を疑わないといった話を書いてみます。

 

 

昨日は、「1万時間の法則」について話をしてみました。ある分野で一流として成功するには、1万時間の練習と努力、そして学習が必要だという法則です。

 

少なくても、1万時間かければ誰でも専門家になれる、と捉えましょう。誰でもニッチな分野のトップには必ずなれるはずです。あらかじめ、この法則を知っていると、徹底する勇気を持てると考えています。

 

「東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界を目指して AI スタートアップを立ち上げた話」(多田智裕著)でも第4章「徹底力」の中で、この1万時間の法則」をとりあげ、自分も最初はAIの分野では専門家でも何でもなかった。

 

しかし、さまざまな医療規制にかかわる議論なども含めて、内視鏡AI開発に費やした時間は1万時間では足りないと語っています。

 

起業を志している方にはすごく参考になりますし、モチベートされると思います。

 

この4章「徹底力」のまとめとして、

・やるべきステップを焦らず、着実にこなしていくことで次の展開につながる

・できるかできないではなく、やりきる覚悟があるかないかを自分に問いかけよう

・1何時間かければ、誰でもその道の専門家になれる。

 

ここから読み取れる、共通して大事なことは「愚直な実践」ではないでしょうか。実績を積み上げていくことがいかに大切か伺えます。

 

優れたアイデアや奇抜なアイデアからのスタートではなく 誰でも思いつくアイデアで誰でもできることを誰よりもやること。つまり「凡事徹底」ということです。

 

凡事徹底は、松下電器産業の創立者の松下幸之助がよく使ったといわれている言葉ですが、振り返ると学生時代の勉強でも同じことを言われていたような記憶があります。日々の勉強をコツコツと努力することが大切であるということです。

 

この凡事徹底とセットで使わるのが「覿面(てきめん)注意」という言葉です。凡事ができていない人に すぐその場で厳しく注意をする。叱るという意味です。松下幸之助は、かなり厳しく部下を叱ることで有名だったそうですが、そのしかり方には差があったようです。

 

「大きな失敗」と「小さな失敗」でどちらがより厳しくしかったのか、普通に考えれば 「大きな失敗」のほうが厳しく叱られます。ですが、実は逆で「小さな失敗」のほうがより厳しく叱っていました。

 

それはなぜかというと、「最も重要なことさえ失敗しなければ(最終的な結果を出すことができれば)問題ないのではないか?」と考えがちですが、小さな失敗(日々のさぼり癖など)が積もり積もって大きな失敗につながってしまうと考えていたからです。

 

小さな失敗こそ、その場で叱り、大きな失敗はそれを発展の糧として今後に生かしていくことが重要だということです。

 

凡事徹底に話を戻しますが、商品やサービスは作ったらお客様に届けるわけですが 競合も同じように作り 同じように届けているため 抜きん出るのはなかなか大変です 打ち手として絶対にやってはいけないのが「商品やサービスの質を落とす」です 

 

特に原料価格の高騰で回転すしの業界だけでなく 今日(10月1日)から値上げをする業界や会社が多いです 今日はまで商品の内容量の減らしたりするなどした会社もいたことでしょうが なかには安価な原材料に変えて商品やサービスの品質を落とした企業もあるのではと想像します

 

どんなときであっても 品質の維持・向上を後回しにし 新しい提供方法を模索することに走ってはいけません。その一方で売上に苦しむ商品・サービス提供事業者は、規模が小さい会社ほど、この手に陥っているそうです。

 

まずは「正しい提供(届け方)をすれば キチンと売れるサービスや商品である」このことが大切です。ここで提供の仕方を考えるときに 売れない会社がやってしまうのは、(アイデアが他にはないものと思っている「斬新な打ち手」です。

 

ただ誰もやっていないだけのことを「斬新」と呼ぶ人がいますが、「価値が無いから誰もやっていないだけ」というケースがほとんどです。

 

それでも多くの人が「斬新な打ち手(アイデア)」に流されていきます。世間でよく耳にする「ワンアイデアでの一発逆転劇」に「よし自社も」となってしまうようです。

 

ここには、まさに凡事徹底です。「ゼロから勝ち取る成功」と「みじめ」はワンセットだと理解した方がいいでしょう。昔から営業担当者の楽をする成功の秘訣などなく、苦労はするけれどドブ板営業を徹底することだと言われるのもこういうことです。

 

ここまでは「誰よりもできることを誰よりもやる」という話でしたが、ここからは、その先の話をします。

 

これまでは 「どうアクセルを踏んでいくか?」という話をしてきましたが ここからは「どこでブレーキを踏んでしまっているのか?」という行動や意識の見直しです。

 

分かりやすく言えば「普通にやっていれば売上は伸びていたのに、無自覚にブレーキを踏んでしまい、自分で自分の売上を潰していまっていないですか?もしそうだとしたら、ポイントはどこなのか?」です。

 

皆さんの仕事の中でも、結構普通にやっている可能性がありますので、一度、見直してください。

 

たとえば「商品やサービスの販売期間」です。消費期限のように生ものを扱う商品であれば仕方がありませんが、業界の慣習や思い込みとお店の理解不足で、発売と同時にある程度の売り上げが見込めない商品は、他の商品と入れ替え、棚から消えてしまうことで売れなくなる、というスパイラルに巻き込まれてしまっています。

 

そもそも時間とともに価値が目減りしない商品を棚から除かれていまわないように、いつでも購入いただけるお客様向けに買える場所を確保する、といったことを考えようとしていない、ということはみなさんにはありませんか?

 

「発売してから1か月が勝負だ」といった思い込みの枠をなかなか外せません。発売してから3週間が経って売れなかったら「今回はダメだ」とあきらめてしまいます。

 

これは、ある種全部「思い込み」つまり、「バイアス」が邪魔をしています。

 

自社の売上を自分で潰しています。これをどう解消していくことに知恵と頭を使い、誰でもできることを誰よりすることで、たとえ瞬間的に大きく売れることはなくても、小さく長く売り続けることは可能なロングテールを目指していこうと考え行動すべきです。

 

一度作ったら、小さく長く売り続ければいいわけで、お店にあるロングセラー商品はみなそういった過去をのり超えてきているわけです。

 

店頭には何年もみなさんが贔屓(ひいき)にしているお気に入りのお菓子やパンなどがあると思います。その商品があると安心したりすることがあるではないでしょうか。その商品自体は今日も小さく売れ続けています。

 

お伝えしたかったことは、凡事徹底の先にあるものは「どうやったら売れるか」を考えるのではなく、「どうしたら売れ続けることができるか」といった仕組みを考えてみることだ、ということです。

 

もし、いろんなアイデアが頭を占領し、思い込みで自社の売上を自分で潰しているパターンの経営者の方がいらっしゃるようでしたら、一度ご自身の売り方を見直してみる必要があると考えてみてください。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com