「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は信念と経験をバランスよく活用しようといった話を書いてみます。

 

みなさん、「信念」と聞いて、どんな言葉を続けますか?

 

信念が強い

信念を貫く

信念を持つ

信念は変わらない

 

だいたい思い浮かぶ言葉ってこんな感じではないでしょうか?ここからもわかるとおり、信念というは不変で強固なもの、というイメージがありますよね。つまり、ここでいう信念というのは自分の内側にあるもので、まわりからは影響されない、というものです。

 

ですが、信念が変わることは決して悪いことではないんです。なぜなら、そこには思い込みがあるからです。つまりバイアスが存在しているからなんです。

 

例えば、あなたは派遣労働者(Aさん)だとします。非正規社員として現在の会社に数年勤めています。この会社では残業が日常的になっていますが、それを申請しないという空気があります。かつて、直属上司はAさんに、次のように言いました。

 

「正社員は残業を申請しないし、私も残業を申請しない。だから君は非正規だけど残業は申請しないでくださいね」

 

このように言われた 真面目なA さんは、現在、上司の言ったことに疑問を感じることなく仕事を続けています。

 

これって常識から考えてもNGです。明らかに典型的なブラック企業なわけです。Aさんは、このまま働き続ければそのうち 過重労働で体を壊すことになります。その前に労働基準監督署に駆け込んだ方が身のためです。

 

この時 A さんは、上司の話が正しい理屈だと思ったかもしれませんが、客観的に見ればただの詭弁(きべん)です。会社は正社員だろうが非正規社員であろうが、雇用した労働者に対して、残業代を支払うのは義務だからです。

 

しかし A さんは、ブラック企業文化に染まるにつれて、やがて残業を申請しないことが当たり前、それが美徳 だという雰囲気にの飲まれていったのかもしれません。

 

導き出された結論が信じられる内容であった時、その結論がたとえ妥当でない理屈によって導き出されていても、人はその結論を信じてしまうことがあります。

 

これを「信念バイアス」と呼んでいます。

 

人はよく考えれば理屈が通らないことであっても、信念による判断を優先することがあるということです。

上では、不払い残業、というわかりやすい例を極端な形で紹介しましたが、常識的には正しくない社内の違法ともいえる慣例やローカルルールを何の疑いもなく、受け入れ続けていることがあったりします。

 

今、話題となっている自動車メーカーの認証不正の件もこれに近いのだと思います。

 

●信念は意外と信用できる?

自分が信念にばかり偏っているなあと感じた時は論理的に正しいのかを疑い、また、論理にばかり頼りすぎて行き詰まった時には、信念を頼ってみるのもブレイクスルーの一案です。つまり、大事なことは、バランスの取れた思考を得られるようになる、ということです。

 

ですが、信念が不変であるべきだ、というのは経験を積み重ねているからなんですね。経験を重ねていくうちに、自分の在り方や方向性が見えてくると、拠り所となる信念をより大切にするんです。

 

じや、経験値を一度手放せばいいじゃないか?となるわけですが、すべてを失うくらいの感覚でとらえてしまうと、なかなか一歩が踏み出せません。

 

●過去を手放しても「ゼロ」にはならない

「こんまり」こと近藤麻理恵さんのプロデューサーであり、夫でもある川原卓巳さんが、以下のようなことを言っています。

 

あなたの中にある「好き」「楽しい」「やってみたい」をもう一度見つけるには?そのために、まずは外側に分厚く積み重なった余計なものを一つずつ脱ぎ捨てていくこと。

 

例えば、苦手なのに無理して頑張っていたこと、やりたくないのに続けてきたこと。そんなものはすべて、捨てて大丈夫です。

 

「捨てるなんて、怖い」

 

最初はきっと不安が先に立つでしょう。分かります。僕自身も捨てることが怖かったから。僕が人生で初めて勇気を出して手放したのは、新卒で入った人材教育系の会社を辞める時のことでした。

 

会社を去るということは、お付き合いのあった1000人以上のお客さまを手放すことでもあります。毎月定期的に振り込まれていた給与もゼロになる。7年半をかけて積み重ねてきたものを手放したら、自分には何もなくなってしまうんじゃないかと恐怖を感じました。

 

死ぬほど努力を重ねて、寝ずに仕事をして、やっと認められるようになって。時間をかけて積み上げたものは、自分の肉体と一体化しているから、手放すなんて無理だと思っていました。

 

でも、実際に辞めてみると、ゼロにはならなかった。

 

会社員時代に培ったコミュニケーション力や営業力、問題発見力と課題解決力、タイムマネジメント能力は自分の血肉になっていました。「目に見えるものを手放すのが怖かったけれど、結局は目に見えない部分に力がついていたんだな」としみじみ実感したんです。

 

何よりも会社員という立場を手放して良かったのは、自分の力で生きていくという覚悟が持てたこと。安心で安全な環境を手放したことで、むしろ本来の僕らしい姿に戻ることができた。自分の人生に自分で責任を取る生き方が実現できるようになった。

 

手放した瞬間、体の奥からフワーッと何かが満ちてきました。この満ちてくるものの正体こそ、本来の希望や願望です。自然と力を発揮できて、周りの人を明るく照らせる、本来の価値です。

 

●手放しがたい「頑張ってきた過去の自分」

数あるものの中で人が最も手放しがたいのは、財産でも、肩書でも、人脈でもありません。過去に頑張ってきた自分自身です。

 

かつての僕と同じように、「せっかくここまでやってきたんだから」という理由で、何かを我慢したことはありませんか。

 

例えば、異業種への転職に悩んでいる時。「新卒から働いて10年。ここまでの時間とお金と労力をかけて蓄積してきたものを捨てるなんてもったいない。やっぱり転職はやめよう」なんて踏みとどまるのは、よくある話です。

 

もちろん、踏みとどまってもいいんです。でも、あなたの心の声が本当はやってみたい! チャレンジしたい! と思っているなら、もったいない。せっかく動き出そうとしたのに踏みとどまるなんて。

 

過去の「しがらみ」を捨てたとしても、過去の「蓄積」がなくなることはありません

 

自分の目で見て、耳で聞いて、手足を動かして獲得してきた経験はすべて、あなたの血肉となって生き続けています。いったんはゼロになった気がするかもしれないけれど、あなたの体にはちゃんと筋肉がついています。

 

営業職として1000人のお客さんと向き合ってきた経験は、たとえ1000人分の顧客リストを手放したとしても、その後のあなたのものの見方や話し方、ひいては生き方そのものに反映されていく。

 

過去の蓄積はすべて、あなた自身に溶け込んでいるのです。だから、大丈夫。手放しても、あなたはゼロにはならないし、何も減らない。

 

昨日までの自分を「お疲れさま」とねぎらって、さらりと手放そう。そして、これからはあなたのために生きるんです。

 

●まずは行動してみよう!

小さくてもいいから簡単なことから始めてみてください。動き出すと、人生は確実に変わります。そして、その変化を起こした自分をほめてあげてください。紛れもなく、あなた自身が決断した第一歩なのだから。

 

と、ここまでです。

 

信念を大事にすることは無意識で体に染み込んでいるので、意識しすぎないでいろいろとやってみる方が、信念の磨き上げにもためになる、と考えてみましょう!

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com