「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は自分らしい道を進むためにといった話を書いてみます。

 

僕は講義やセミナーの冒頭では、必ず「今日のゴール」を伝えます。そのあと参加者のみなさんにもゴールや目標や目的を考えてもらいます。ここで注意したいのは、「目標」と「目的」の違いです。

 

意外と混同して使われていたり、使い分けを意識していない人が多いと感じます。これは経営者も同じです。そういえば自分もあまり意識したことがないなぁ、と思われた方、そんな方向けに、まず、ゴールと目的と目標についての言葉を整理してみます。

 

まず、ゴールは「到達地点」です。

 

「最終的にはここまでいきましょう」、というものですね。

じぁ、「目的は?」と聞かれそうですが、目的は、「なんでゴールにいくのか?」という理由を説明するものです。

 

で、目標とは「道標」といった意味です。標というのは、目印とか、境目とか、そういう意味があります。「ゴールに向かって、うまくいっているかどうかを判断するための指標」みたいな感じです。なお、ゴールを「最終目標」と言う方もいらっしゃいますが、ここではややこしくなるので、そういった言い方はスタンダードじゃないと仮定します・・・。

 

言い換えると、ゴールがないと、目的がないですし、目標もない、と言えます。

 

「みなさんの人生のゴールはなんですか?」、こう言われると、ほとんどの人が「わからない」と答えてくれます。

 

もちろん、「最高の人生を送る」とか「悔いのない人生だったと胸をはって死にたい」みたいなことを言われる方もいると思いますが、人生においては、ゴールというのは設定しづらいんですね。

 

というのも、たとえば「世界一の金持ちになる」というのをゴールにおいて、仮にそれを達成できたとして、あとの人生はおまけです、となるとのもなんか変ですよね。

 

Amazonのジェフ・ベゾスも、イーロン・マスクもまだまだ第一線で活躍しています。もちろん、彼らは世界一のお金持ちになる、みたいなことは目指していませんが。

 

「ミッション=使命」があってがんばる人生はあっても、人生でゴールを設定するのは実はなかなか難しいと思っています。

 

「人生の目的は何か?」とか「人生の目標は何か?」といわれても、ぼんやりしてしまうのは、このあたりが原因なのかなと思ったりもしています。

 

僕のセミナーでも5年後ビジョンを考えてみてください、とお願いすると、「さて、何をしようか?」とあらためて考える方が多いんですが、「何をやりたいか」とかよりも前に、「どういう状態になっていたいか」みたいなほうが大事だと思っています。

 

「健康でいたい」、とか「お金に不自由したくない」、「でも、常に挑戦する人でありたい」、といった感じで「こういう状態になっていたい」で人生を考えたほうが設計しやすいと思っています。ですので、人生にゴールを置くとしたら、「こういう状態になっていること」とした方がいいでしょう。

 

つまり、状態で考えると「その状態を維持し続ける」というのが必要になるので、ゴールに達成したら終わり、という感じではなくなります。

 

多くの人がミスをしがちなのが、目標を立ててしまって、それを達成することを「ゴール」においてしまうことです。

 

「ダイエットをしたい!」「痩せたい!」という人は多いと思いますが、その理由は「健康でありたい」とか「見た目をよくしたい」とかのはずです。

 

にもかかわらず、「3kgやせるのが目標!」と目標とゴールを混ぜてしまった状態で運用してしまうと、3kg痩せたら「達成した!今から好きなものを食べるぞ!」となる人もいます(もちろん少数だとは思いますが)。

 

個人的には、目標は達成を目指さなくてもいいと思っています。目標を立てる一番の意味は「ゴールに向かっての基準点ができる」ことで「プロセスが変わる」ということだからです。

 

「健康な身体でいたい」、「だから3kg痩せるぞ」、というのがあった上で、食生活や運動習慣が変わればいいわけです。

 

なりたい自分の像が決まっていて、自分はそういう人間なんだ、とアイデンティティを決めることで、行動を変えようとせずに、自然とプロセスが変わる、それによって本当になりたい自分になってしまう、そういう流れが一番いい流れなんじゃないかと思っています。

 

「人生」という自分だけの物語の終わりを考える必要はそもそもないと思います。なぜなら、人生のゴールを決めるようなもので、たぶんほとんどの人が決められないからです。

 

しかし、「なりたい像」は決められるはずです。なりたい像を決めた上で、プロセスを変えることが重要です。

「自分というキャラクターを明確にして」「そのキャラクターがどう動くのか?というのを俯瞰的に見て」「客観的に見てどう物語が動いたらおもしろいのか?」を考えることによって、なりたい自分像になれるようになり、行動への恐怖心を取り除くことができて、失敗などを恐れづらくなります。

 

その上で、自分というキャラクターが動いていくにつれて、だんだんと「何をしていると楽しいか」、「何をしていると充実感があるか」、というのに気づき、プロセスに没頭できるようになります。

 

人生という物語の結末は終わるときでないとわかりません。しかし、キャラクターが生き生きと動いている物語こそが一番おもしろいはずです。

 

たとえば、孫悟空は戦いが本当は好きなのに、戦うことを禁じられ、毎日働かないといけない、という物語では、やはり魅力がないわけです。それよりは、強敵と戦ってワクワクしているほうがおもしろいわけです。

 

というので、無理にゴールや物語の結末を考えなくてもいいんだと思った方が自分らしく生きられると思います。

 

また、ゴールとか目標への期待が高すぎる人が多いというか、壮大なミッションを無理に掲げようとしないほうがいいんじゃないかと思っています。

 

そういうのを作りたくなる、もしくは作らないといけない、と思っている人は、むしろ「ワクワクする野望を持つような人間になりたい」というのをなりたい自分に設定してしまったほうが、うまくいくんじゃないかなぁと思っています。

 

ゴール、目標、目的の言葉の定義と、力の入れ加減について話をしてみました。少しでも気づきやヒントが得られたのならうれしいです。

 

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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