「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は自己理解とキャリア形成の重要性といった話を書いてみます。

 

新年度に入り、会社勤めの方は新しい部署で仕事をされている方も多いと思います。仕事の目標が決まると同時に、「3年後や5年後にどうなっていたい?」などとキャリアプランを上司などと相談しているのではないでしょうか?

 

ありたい姿を決めて、そこに到達するまでに不足している経験やスキルをどう埋めていくか、具体化していきます。

 

そんな上司との相談もWhyからスキルアップを考える方法を今日はお伝えします。研修のような投稿で、少し、つまらないかもしれませんが、必要なところだけでも読んでみてください。

 

さて、多くの人は、Why を意識することなく毎日を過ごしていると思います。ところが、それが垣間見える瞬間があります。それをヒントにすれば、見つけ出すことができます。

 

ここでは、S. シネックらが開発したエクササイズを紹介します(S. シネック他『FIND YOUR WHY』ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

 

他者の力を借りるところがポイントです。使いやすくするために簡略化してあります。

 

●Whyを見つけ出す

①自分のWhy を見つける話し手と、お手伝いをする聞き手(できれば2〜3人)が集まり、ホワイトボードの前に椅子を並べて座ります。両者が協力して、以下をつくることを目指します。

 

私は「A」することで「B」になる

 

A:貢献  B:私以外への影響

 

② 話し手は、自分が最高の状態にある経験、自身を形づくっている特定の思い出や出来事を聞き手に語ってください(15 分程度)。たとえば、以下のような話です。

 

・心から誇りに思う、あなたが達成したこと

・世界の見方や自分の役割についての考えが変わる契機となった出来事

・人生が過去とはまったく違うものになったと自覚した重要な出来事

・自分を無にして取り組んだ後とても重要なことをした気分になった経験

・今の自分をつくり上げる手助けをした人との素晴らしい経験や思い出

・仕事において「自分なら報酬なしでもやったはず」と感じた場面

 

一般論ではなく、ご自身の具体的なエピソードで、できれば複数語ってください。

 

そのときに抱いた感情(喜怒哀楽)やその経験がどんな感情をもたらしたかを語るようにしましょう。思いつくままに語り、経験を分析したり意味づけをしたりは絶対にしてはいけません。

 

 

 

③ その間、聞き手は、語られる話を受け止め、相手の様子や変化を観察し、もっと話すように促していきます。Yes/No で答えられる質問や「なぜ」を尋ねる質問は禁句。

 

話が途切れても静かに待ちます。何が起こったかよりも、話し手がどう感じたかのほうに焦点を当てるようにします。語られる話の重要な理由がはっきりするまで質問をしてください(例:この経験はあなたにどんな変化をもたらしましたか?)。

 

④ それと同時に、話の中で繰り返されたり、大切な役割を担ったキーワード(アイデア、言葉、表現、感情など)を「すべて」「そのまま」付箋紙に書き、ホワイトボードに貼りつけてください。これらを「テーマ」と呼びます。

 

⑤ 話が終わったら、話し手は、書き出されたテーマを眺めて、重要だと思うものを探し出し、

 

A)独特の貢献と感じるテーマと、

B)影響をよく表すテーマ を選んでください。

 

聞き手はそのお手伝いをしてあげてください(例:私には○○のように聞こえましたが……)。

 

⑥ 話し手は、選んだテーマを元にして、

 

私は「A」することで「B」になる

 

に下書きして、しっくりくるまで言葉を磨き上げます。その間に聞き手は、ブラッシュアップのお手伝いをしてあげてください(例:これでしっくりきましたか?他によい言葉はありませんか?)。

 

〈例〉

・ みんなのやる気を引き出すことで(貢献)、最高のパフォーマンスが発揮できるようにする(影響)。

・ 誰も思いつかないアイデアを発想することで(貢献)、社会的な課題を解決へと導く(影響)。

 

●生きる意味からスキルを考える

ここで見つかったWhy とは私の「使命」「存在意義」「生きる意味」を表します。それは、仕事に打ち込んだり、キャリアを形成したりする際の動力源となります。

 

Why(なぜ働くか?)が見つかったなら、How(どうやって実現するか?)、What(何をするか?)に展開していくのが、このエクササイズの進め方です。

 

これを「インサイド・アウト・アプローチ」と呼んでいます。

 

スキルアップの話で言えば、What が開発したい能力(何を学びたいか?)に他ならず、これから身につけたいスキルを挙げることになります。Why から考えることで自分にとって本当に大切なスキルが見つかるわけです。

 

●仕事を通じてどうありたいか?

インサイド・アウト・アプローチという点で考え方が似ているのが、「キャリア・アンカー」と呼んでいるものです。ご存じの方もいらっしゃるとおみますが、人がキャリアを選択・形成する際に、譲れない価値観をこう呼んでいます。

 

「自分のペースで仕事をしたい」「ワークライフバランスを大切にしたい」といったものです。Why と違うのは、自分が欲する状態を表していることです。

 

キャリア・アンカーではそれを8種類に体系化しています。

 

自分がどれに属するかを知りたい方は、ネット上でも簡単な診断ツールがありますので探してみてください。

 

Why が分かればキャリア・アンカーもおおよそ想像がつきます。キャリア・アンカーが見つかれば、どんなスキルが必要かも見えてきます。たとえば、「自律を大切にする人」には「タイムマネジメント」のスキルといったように。

 

●関心事からキャリア・アンカーを導く

好きなものに取り組めば、スキルアップへのモチベーションが高まり、上達も早くなります。自分の能力やキャリアを主体的に開発することにもつながります。働きがいにも貢献します。

 

とはいえ、そんな身勝手が通用しないのが宮仕えのつらいところです。キャリア開発よりも目の前の実務を着実にこなしたり、チームの一員として適切に振る舞うことが優先される場合が少なくありません。やり過ぎてワガママにならないよう、気をつけなければなりません。

 

いつもWhy やキャリア・アンカーから考える必要はありません。仕事に追われて自分を見失いそうになったときや、仕事が一段落して次に何をしようかとふと思ったときなど、そんなときこそ"そもそも"を考える絶好の機会です。

 

仕事を通じて「何をしたいのか?」「どうありたいのか?」と原点に立ち戻って、スキルアップを考えてみるとよいかもしれませんね。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com