「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は自分のスキルを市場価値につなげる方法といった話を書いてみます。

 

みなさんのスポーツの特技は何ですか?

仮に野球だとしたら、打率の高いバッターですか?守備の上手い野手ですか?速球を投げるピッチャーですか?

 

恐らく、自分の持ち味があって、それを活かすことがチームプレーにつながっているんだと思います。チームメンバーからすれば、各人の強みを理解し、信頼しているからこそ、安心してプレーができるわけです。チャンスで打率の高い仲間が打席に立ってくれたり、ピンチでも守備の上手い仲間が守ってくれるから、自分も仲間の期待に応えられるよう自分の強みを発揮しようとします。

 

何が言いたかったかというと、自分の強みを活かしてチームプレーに貢献しています。ですから、普段の練習でも自分の強みに磨きをかけることに時間を割こうとします。

 

しかし、これが会社だとマルチプレイヤーを求めたりします。つまり、いろんな仕事をみなさんは手掛けていますが、その仕事の品質を高めることだけでなく、様々なスキルを身につけ、そのスキルを活かして、さらに高みを目指してがんばれ!とバランスの高い人材となれ!と求めてくるわけです。

 

ここからが今日、お話したいことです。高度化されたスキルを持っていると、他の領域にも転用ができたりします。ですので、使えるスキルが多いと、それらを組み合わせて、自分特有のスキルにすることができます。

 

使えるスキルの数を増やしていけば、どんどん市場価値が高まって、100万分の1の人材になれると説明するのは藤原和博さんの100万分の1 の法則です。100 人に1人が持つスキルなら、何年か真面目に取り組めば習得できます。そんなスキルを3つ持てば、100 万人にひとりの人材になれるというわけです。

 

例えば、①英語が得意(100人に1人のレベル)、②プレゼンテーションが得意(100人に1人のレベル)、③交渉が得意(100人に1人のレベル)、といった感じで3つのスキルがあれば、①②③が掛け合わさり、100万分の1の人材になれる、というものです。

 

●自分の持ち味を最大限に活かす

弱みを克服するか、強みを伸ばすか、日本人は欠けているところを埋めたがるんです。

 

冒頭で取り上げた野球とは違って、多くの日本人は、欠けているところを埋める能力開発を考えがちです。完璧思考なのか、ネガティブ思考が強いのか、欠点のない人材を期待してしまいます。

 

例をあげると、会議でいつも筋が分かりづらい意見をする人がいたとします。上司は、「いつも何を言っているかわからん!お前は論理思考ができていないからだ。まずはロジカルシンキングを勉強しなさい」とセミナーの受講を勧めました。

 

ところが、研修で論理力が身につくくらいなら、とっくに受けています。ですが、「結論から先に述べよ」と言われても、頭の構造がそうなっていない人には至難の業です。頭の轍をつくるのにかなり苦労させられます。

 

第一、ロジカルシンキングは、いわば地頭の良い人の思考法であり、凡人は容易に身につけられません(僕も同じです)、だから、たくさんの研修や本が売れるわけです。

 

こんな感じであれこれやってはみたもののモノにできないので、ストレスはたまる一方です。こんなにコスパの悪い学習はありません。

 

苦労の末に多少マシになったとしても、せいぜい普通(=平均)にちょっと近づくだけ。チームの足を引っ張らずに済むかもしれませんが、チームに貢献できる人材にはほど遠いです。

 

●強みをさらに伸ばす

だったら、野球と同じように、本人ができること、得意なことを育てるほうが、はるかに本人にとっても、チームにとっても得策ではないでしょうか。弱みを克服するネガティブ思考ではなく、強みを伸ばすポジティブ思考で考えたいです。

 

先ほどの例で言えば、「君は論理思考が苦手なようだが、いつも斬新な視点でアイデアを出してくれる。だったら、デザイン思考を学んでみてはどうだろうか?」と創造思考のセミナーを勧めてみる方が合っています。

 

自分の能力に合ったスキルなら、学習のハードルが低く、モチベーションも高まります。上達も加速し、成長の実感が得られやすくなります。一人ひとりの持ち味が活かせ、個性的な人材として育つことにつながります。

 

それに、あるスキルが高まると、相互作用が働いて他のスキルが高まることがあります。強みが十分に発揮できていたら、弱みはさほど気にならなくなります。欠けているところは誰かに埋めてもらえば済み、補い合うからこそのチームです。頼ってくれたほうが他のメンバーもやる気が高まります。

 

●得意なスキルから広げて自分の持ち味を見つけ出す

では、自分ができることや得意なことからスキルアップを考えてみますね。

 

まずは、自分のビジネススキルの棚卸しをし、相対的に高い評点がついたスキルをひとつ選んでください。ポイントは絶対評価ではなく相対評価にしてください。たとえ、〇や◎でなくても△であってもかまいません。他がみんな×であれば、△を選ぶべきだからです。選んだスキルこそが持ち味を表しています。

 

大切に育てて強みにすべきで、△なら○を、○なら◎を目指します。他が気になるかもしれませんが、あれこれ手を広げず、まずはしっかりと自分の柱を育てましょう。特に今の仕事を極めたい方やエキスパートを目指す方は、自分の幹となる部分を作ることが先です。

 

●関連するスキルに手から広げる

既にかなり熟達しているなら、それを核にしてスキルの幅を広げることを考えます。たとえば、文章を書くことが得意な人がいて、その人が文章の分かりやすさが社内でも定評があり、自身でも本を買って熱心に勉強をしていたとします。

 

この人を例にとるなら、ひとつの広げ方のイメージとしては、文字に加えてビジュアル化を通じて表現力をアップさせます。図解や文書デザインなど知的生産系のスキルが役立ちます。

 

あるいは、言葉を使いこなす力があるなら、書き言葉のノウハウを話し言葉へと展開することもできます。説得などの他の対人系のスキルに広げていきます。

 

一方、文章力をより一層仕事で活用するために、ビジネス英語や報連相などの業務系のスキルへの展開も考えられます。こんな風に、強みとなるスキルと近い距離にあるものに取り組むのがおススメです。

 

すべてのスキルはどこかで必ずつながっています。入り口をどこにしようが、どのスキルにも手を伸ばすことができます。そう考えて、できることを増やしていけば、いつかは100万分の1の人材になるのも夢ではありませんよ。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com