「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は「自販機に学ぶ事業のワクワク感といった話を書いてみます。

 

最近、駅の構内は有人の販売店も多いですが、ガチャをはじめとした自販機(自動販売機)も結構目につきます。特に、外国人にとっては珍しいようで、自販機の前で写真を撮っている人も見かけます。

 

その自販機はコロナ禍で飲食系が増えましたが、最近は、有名店や高級志向の食料品まで幅が広がっているようです。

 

日経記事に自販機が紹介されていました。

 

 

個性的な食品自動販売機がじわりと増えている。お店で食べるのと負けず劣らず、本格的な味を楽しめると人気だ。会社員やファミリーなど幅広い客層の"胃袋"をつかんでいる。

 

ギョーザ、焼き鳥、スイーツ……。東京都品川区の地下鉄の駅のそばにある自動販売機のセレクトショップ「ピッポン!」。もともと生花店だったという細長いスペースに、華やかなポップに彩られた食品の自販機がずらりと並んでいる。よく見ると、自販機の定番である飲料やたばこは一つもない。

 

2月下旬の夕方、仕事帰りに通りかかったという30代の女性会社員は自販機を1台ずつ眺めた後、冷凍のスコーンを購入した。「自販機で買ったということが話題にもなるし、お土産にちょうどいい」。物珍しそうに店内をのぞいていく人や、写真を撮っていく人もちらほらいた。

 

 

ピッポン!を運営するDプラン(東京・豊島)の内藤大輔さんによると、韓国料理や馬刺しなどコンビニでは買えないような商品が人気だ。夜になると、酒のつまみになりそうな焼き鳥や、アイスもよく売れるという。内藤さんは「24時間の無人営業。買いたいと思ったときにいつでも買える手軽さが強みになっている。終電間際に立ち寄る会社員や週末の夕方に訪れる家族連れの客が多い」と話す。

 

 

こちらの記事の紹介が面白かったので掲載します。

 

自販機の高機能化で衛生面や品質面が担保されてきたので、「安心・安全な買い物」という感覚が広がってきたのでしょう。それほか「意外性」を目当てに訪れ人も多い一方、実物を手に取って比べられないため、不安を感じないようパネルに商品の詳しい説明や写真を掲示するなどの工夫を凝らしてますよね。

 

不安要素を逆手にとり、「何が出るかはお楽しみ」というボタンのある自販機SNSで話題になりました。「ガチャ」の要素を打ち出し、店では味わえない楽しさを提供したことが、受けました。

 

ということで、大げさに言えば、ほかでは味わえない「夢」を自販機に感じている人も少なからずいるんではないしょうか?自販機の前で商品を選ぶ楽しさ、帰宅して食べるまでのワクワク感、そして食べてみた時の満足感、が目に浮かぶようです。「物語風」に日記に書けそうなイメージさえ感じます。

 

さて、話は変わりますが、4月に入社された方や異動された方は。何らかの目標設定が求められているタイミングだと思います。「売り上げ〇〇千円達成」「業務効率を20%向上」「お客様クレーム率30%減少」といったように。

 

加えて、「誰が」「いつまでに」「何を」しないといけないか、「行動計画(アクションプラン)」の作成も求められているのではないでしょうか。そうしないと、目標の達成は絵に描いた餅になりかねませんから。にもかかわらず、1年後には、目標が達成できなくて、言い訳をしないといけないことも出てくるかもしれません。

 

いくら素晴らしい目標を掲げても、緻密な計画を立てても、実際に動くのは人です。単に、押しつけるようなことではだめで、腹落ちする、つまり「自分事」にしないといけません。

 

それは、一人ひとりが、「自分がやらないと誰がやるんだ」「今やらないといつやるんだ」という気持ちでチームが一枚岩になって頑張るからこそ、目標が達成に近づくわけです。

 

そこで役立つのが「夢」の実現を「物語風」にまとめてみることです。「えっ」、と思われた方もいらっしゃると思いますが、事業計画と行動計画を自分事にするポジティブなマインドに持っていくための手段として活用できるものに「ストーリー思考」と呼ばれるものがあるんです。

 

意味は、そのままですが、「物語」(ストーリー、シナリオ、エピソードなど)を使って物事を考える思考法です。

 

たとえば、顧客満足度ナンバーワンという目標を掲げたとします。それを達成すると、どんな状況が生まれるのかを詳しく物語化してみます。「それはいつのどこの話ですか」「どんな人がそこにいますか」「その人たちは、何を考えて、何をしているでしょうか」「なぜ、そうするのですか」などと細分化します。

 

こんな風に、目標が達成したときの状況を5W1H(What、Who、When、Where、Why、How)に展開して、誰もが同じイメージできるようにしておきます。その上で、一人ひとりが何をすればよいか、目標達成へのシナリオをつくるという思考法です。

 

●未来をバーチャルに体験できる

僕たちは、そもそも映画、TVドラマ、小説、落語といった物語が大好きな動物です。いつの間にか、ストーリーにどんどん引き込まれ、胸打たれて涙することもあります。

 

物語だとあたかも自分が体験したような感覚も得られます。疑似(バーチャル)体験させる力を持っているわけです。

 

顧客満足度ナンバーワンを達成した状況を物語にすれば、未来を先取りして経験できます。「こんな素晴らしい未来があるなら頑張ってみよう」という気持ちが高まります。

 

そこに至るプロセスも物語にすると、何をすればよいのかがイメージしやすくなります。「自分でもやれそうな気がする」「一歩踏み出してみよう」という気持ちを抱き、具体的なアクションにつながりやすくなりますよ。

 

また、目標や計画を物語にしておけば、インパクトが高まり記憶に残りやすくなります。人に伝えやすくもなり、チーム内で共通のイメージが持つのに貢献します。

 

逆に言えば、うまく物語がイメージできないとしたら、目標の意味が曖昧だったり、計画がいいかげんだったりするのかもしれません。ロジカルに考えた目標や計画の合理性をチェックするためにも、ストーリー思考は役立つのでおススメです。

 

●情景が目に浮かぶように語る

ストーリー思考を語る上で忘れてはならない人物がいます。ノーベル平和賞を受賞した、アメリカの公民権運動の指導者であるキング牧師です。

 

彼が1963年に首都ワシントンで行った演説は、ストーリーの持つ力を最大限に活用したものだと言えます。「I have a dream(私には夢がある)。いつの日か、ジョージアの赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちと主人の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢が」(YouTube:Martin Luther King "I Have A Dream" 筆者日本語訳)

 

聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

このように、これから得られる経験が、具体的にイメージできるかどうかが最大のポイントです。未来に出現する情景やシーンが、目に浮かぶように表現できればOKです。

 

ストーリーは、頭の中で想像するだけでは足りません。物語ですから、語ってみないと良しあしが分かりません。実際に味わえるように、まとめ方に工夫を凝らしてみましょう。

 

普段の仕事では、左脳で論理的・抽象的に考える機会が多くなりがちです。時には右脳で創造的・具体的に考えると思考の幅が広がります。そのためにストーリー思考を役立ててみましょう。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com