「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は個人の強みを最大限に生かすといった話を書いてみます。

 

日本におけるイノベーションを加速させるためには、失敗をタブー視する風潮を根本的に変える必要があります。失敗を恐れる風潮は、日本の起業も妨げていると思うんです。政府によるスタートアップへの投資が進む一方、資金調達やユニコーンの数という点でいまだ課題が残されています。日本には、失敗や学びを成長と繁栄の機会に変えるチャンスがあります。

 

●日本の失敗文化

 

3月13日に、和歌山県の串本町での小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げ失敗について、宇宙事業会社スペースワンの豊田正和社長は「この結果を前向きに捉え、次の挑戦に臨みたい」、「スペースワンとしては『失敗』という言葉を使わない。一つ一つの試みに新しいデータ、経験があり、そうしたものが今後の新しい挑戦に向けての糧になると考えている」「スピード感を持って、今後年間20機、30機を達成していきたい」と語りました。

 

ちょうど1年くらい前にも、スタートアップであるispaceが、日本の企業として初めて月面に探査機を着陸させるというミッションに挑み失敗に終わりました。が、しかし、ispaceの代表取締役CEOである袴田武史さんは、「失敗を悔やむのではなく、貴重なデータを得たという成果を強調し、失敗を今後のミッションに向けた重要な一歩と位置づけました。失敗がタブー視される社会にあって、このような稀有な失敗観は変革の道標となるものです」コメントしました。

 

日本は昔から失敗を嫌う社会として知られており、それは教育からキャリア追求に至るまで、人生の様々な段階で現れます。失敗を避け、常に正しい答えを出すことを重視視する文化が深く根付いているからdす。

 

その結果、挫折を経験した人たちに対して寛容でない社会が生まれ、個人が立ち直り、改善することが困難になることも少なくありません。このような環境では、失敗は単なる障害にとどまらず、さらなる挫折を招く要因になり、進歩やイノベーションを押しとどめます。

 

そんな、僕たちが日常で意識したいのは、「弱みを克服するか、強みを伸ばすか」です。

 

●欠けているところを埋めたがる

多くの日本人は、欠けているところを埋める方向で能力開発を考えがちです。聖人君子を目指す儒教の影響なのか、ネガティブ思考が強いのか、欠点のない人材を期待してしまいます。

 

たとえば、こんなやりとりがありました。

 

会議でいつも筋が分かりづらい意見を主張をするメンバーがいました。それを見るに見かねた上司は、「君は論理思考ができていないから、まずはロジカルシンキングを勉強しなさい」とセミナーの受講を勧めました。

 

ところが、研修で論理力が身につくくらいなら、こんな話になりませんよね。たとえば、「結論から先に述べよ」と言われても、頭の構造がそうなっていない人には至難の業です。頭の轍をつくるのにかなり苦労させられます。

 

第一、ロジカルシンキングは、いわば地頭の良い人の思考法であり、僕たち一般人は、そもそも容易に身につけられません。だから、セミナーや本が売れるわけです。結局、あれこれやってはみたもののモノにできず、ストレスがたまるばかりです。こんなにコスパの悪い学習はありません。

 

苦労の末に多少マシになったとしても、せいぜい普通(=平均)にちょっと近づくだけ。チームの足を引っ張らずに済むかもしれませんが、チームに貢献できる人材にはほど遠いです。

 

そもそもまわりが、ロジカルだと認識するかどうかも怪しいです。つまり、自分は、ロジカルシンキングができたとしても、まわりが理解できるレベルでなければ、結局、何も変わりません。ということで、チーム全体がレベルアップする必要があるため、研修なんかは、一人で受けるより、チームで受けた方が、効果が実感できます。

 

●強みをさらに伸ばす

 

話を戻します。だったら、欠けているところを埋める方より、本人ができること、得意なことを育てるほうが、はるかに得策ではないでしょうか。弱みを克服するネガティブ思考ではなく、強みを伸ばすポジティブ思考です。

 

先ほどの例で言えば、「君は論理思考が苦手なようだが、いつも斬新な視点でアイデアを出してくれるよね。もっと磨きをかけるために、たとえば、デザイン思考を学んでみては?」と創造思考のセミナーを勧めるの方が強みを伸ばす対応になります。

 

この方が、自分の能力に合ったスキルなので、学習のハードルが低く、モチベーションも高まります。上達も加速し、成長の実感が得られやすくなります。一人ひとりの持ち味が活かせ、個性的な人材を育てることができます。

 

また、あるスキルが高まると、相互作用が働いて他のスキルが高まることがあります。強みが十分に発揮できていたら、弱みはさほど気にならなくなります。欠けているところは誰かに埋めてもらえば済み、補い合うからこそのチームです。

 

●自分の持ち味を見つけ出す

自分ができることや得意なことからスキルアップを考えるビジネススキルの棚卸しをした方は、相対的に高い評点がついたスキルをひとつ選ぶのがコツです。

 

ポイントは絶対評価ではなく相対評価であること。たとえ△であっても他がみんな×であれば、△を選ぶべきです。選んだスキルこそがあなたの持ち味を表しています。大切に育てて強みにすべきです。

 

△なら○を、○なら◎を目指すのです。他が気になるかもしれませんが、あれこれ手を広げず、まずはしっかりと柱を育てましょう。特に今の仕事を極めたい方やエキスパートを目指す方は特に。

 

●関連するスキルに手を広げる

既にかなり熟達しているなら、それを核にしてスキルの幅を広げることを考えます。たとえば、ライティングが得意な人がいたとしましょう。文章の分かりやすさに社内でも定評があり、自身でも本を買って熱心に勉強をしたりしているとします。

 

この人にとってひとつの広げ方は、文字に加えてビジュアル化を通じて表現力をアップさせることです。図解や文書デザインなど知的生産系のスキルが役立ちます。

 

あるいは、言葉を使いこなす力があるなら、書き言葉のノウハウを話し言葉へと展開することもできます。説得などの他の対人系のスキルに広げていくのです。

 

一方、文章力をより一層仕事で活用するために、ビジネス英語や報連相などの業務系のスキルへの展開も考えられます。こんな風に、スキル相関図を見ながら、強みとなるスキルと近い距離にあるものに取り組むのです。

 

すべてのスキルはどこかで必ずつながっています。入り口をどこにしようが、どのスキルにも手を伸ばすことができます。そう考えて、できることを増やしていけば、いつかはバランスの取れた人材になるのも夢ではありません。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com