「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日はイメージを戦略的に構築する重要性 VS 真実を見抜く力を養うといった話を書いてみます真実を見抜く力を養う

 

 

これからお伝えする話から、どんなことが共通しているか考えてみてもらえますか?

 

①「ドジャース 大谷翔平の水原一平通訳を違法賭博に関与?していたとして解雇」

 

水原氏は「翔平はギャンブルに全く関与していなかったということを知ってほしい。このギャンブルが違法だとは知らなかった」などと話したということです。20日夜の試合後には、水原氏がドジャースのチームメートに対して、みずからがギャンブル依存症であるとした上で「すべて自分のせいだ」などと説明したということです。

 

②「ファストフード店やレストランのメニューの肉料理の写真には、パセリやレタス、セロリのような、ほんの少しの緑の野菜が添えられている」

 

ハンバーガーにセロリ(小さく切ったもの3本)がついている場合とそうでない場合、人々は、セロリがついたハンバーガーのカロリーを100キロカロリー以上低く見積もることがわかりました。つまり、セロリ(小さな緑の野菜)は「ちょっと健康そうな感じ」を演出するのに機能しています。そして、小さな緑の野菜があるだけでカロリーを低く見積もる傾向は、一般の人よりも、皮肉にも、食事に気を使うダイエット中の人により多く見られるそうです。

 

わかりやすくいうと、ほんの少しの緑の野菜は、「肉を食べていい!」という自分へのゴーサインを出しやすくするために置いてある、ということです。

 

③「東大卒」と聞いただけで、エリートキャリアで仕事ができる

 

「TOIEC850点」と聞いただけで英語が流暢に話せる、「元サッカー部のキャプテン」と聞いただけで、チームマネジメントができる、とイメージしたりします。ほかにも「明るくハキハキとあいさつができる」「いつも清潔感のある身だしなみ」「どんな時もポジティブな発言」「気配りができて面倒見がよい」も仕事のできそうな人、というイメージがあります。

 

さて、お分かりになられましたか?

 

答えは「ハロー効果」に左右されているということです。

 

僕たちは人やモノを評価するときに、目立った特徴に引きずられ、その他の評価が歪められる傾向を持っています。これを心理学者のE・ダイクソンは「ハロー効果」(光背効果)と名づけました。

 

ハローとは、神様や仏様の頭の後ろに描かれる「光の輪」のことです。特に③の例で述べたような特徴を持っている人は、後光が差してまぶしく見えるわけです。

 

特に、日本では、「人柄が良い人」と「能力がある人」が混同されがちになります。「仕事ができる」と思われたかったら、程度問題はあるにせよ、「いい人だ」と思われるのが近道になるかもしれませんね。

 

「ハロー効果」の例としてよく言われるのが「人は見た目が9割」という話です。9割かどうかは定かではありませんが、見た目(なかでも第一印象)が良い人は、良い評価を受けがちなことは、多くの心理学の実験でも確かめられています。

 

例えば、Tシャツ短パンの金髪のお兄さんと、高そうなスーツを着たグレーヘアの年配男性。この2人から道を聞かれたら、応対が変わってくるのは普通です。身だしなみがハローとなって、その人物に対する信用度が大きく変わってくるからです。

 

だからこそ、営業、交渉、面接、プレゼンなどでの "勝負服"は馬鹿にできないものがあります。プライベートでも、「ここ一番」というときはビシッとキメれば、それなりの効果があるといえそうです。

 

マーケティングにおいてもハロー効果はよく利用されています。

 

上の例でいえば、②ですね。TVコマーシャルなんかでも、特定の芸能人が頻繁に登場します。彼(彼女)の好感度をハローとして、商品のイメージや信用度を上げようという作戦です。

 

逆に、大麻や不倫などのスキャンダルを起こすと、即座に画面から消えるのは、悪いハローが及ぶことを恐れているわけです。これを負(マイナス、ネガティブ)のハロー効果と呼びます。

 

上の例でいえば、まさに①ですね。水原さんは「クリーンで清潔な頼れる兄貴」「影で大谷選手を支える女房役」などといった正(プラス、ポジティブ)のイメージが、あったとすれば、今回の一件で、負のハロー効果を恐れ、即座に解雇されました。もっというと大谷選手の正のイメージを邪魔しないように、対応したともいえます。

 

営業にせよコマーシャルにせよ、本来はじっくりと考えて対象を評価すべきです。それをやっている時間がなく、即断を迫られるときに、どうしてもハローを手掛かりにしてしまいます。逆に、そこをうまくつけば、労せずして相手にポジティブな印象を与えられるわけです。

 

ハロー効果に惑わされないために

逆に、ハロー効果を受ける側の対応策も紹介しておきます。

 

一つは、ハロー効果を自覚した上で、経歴や見た目などで人物を判断しないことを、ルールとして共有しておくことです。

 

会社では、昇進や採用の面接などで、それを申し合わせておかないと、スペックの良い人ばかり選ばれがちになります。履歴書やルックスを見て、「おい、こいつはすごい!」と思ったら、心してかかったほうがよいかもしれません。

 

二つ目に、客観的な評価基準を定め、根拠をつけて評価するようにすることです。そうしないと、全体的な印象だけで評価しがちになり、ハローがものを言うからです。

 

たとえば、リーダーシップ力を一つの評価基準にするなら、「○○ときに△△の行動があったから」という事実を根拠にするべきです。「最近、積極的な発言が見られる」「リーダーとしての自覚が生まれてきた」といった主観的な理由では正しい判断ができません。

 

三つ目に、複数の人が長所と短所の両面で評価します。ハロー効果とは、言葉を換えれば先入観ですから、好き嫌いが評価に現れてしまいます。それを1人で打ち破るのは難しく、異なる意見を戦わせるのに勝る方法はありません。

 

ということで、いずれにせよ、中身が伴わないハローはいずれ馬脚を表すことになりますので、見せかけの人とならないよう内面からの自分磨きを心掛けましょう!

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com