「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は自分だけの価値観を確立するといった話を書いてみます。

 

4月から新しい環境に身を置く方もいらっしゃるのではないでしょうか?

自分のキャリアアップにどのような選択をすればよいか、悩んだあげくに決めた新しい船出であれば、ぜひ、選択に誤りはなかった、といえるよう行動してみてください。

 

その一方、みなさんの中には、キャリア・チェンジの決断に踏み切れず、悩み続けている方もいるかと思います。

 

自分のキャリアにおいて、どのような価値観や優先順位を重要と感じるかを簡単な方法で診断することも可能なので、まずは、診断を実施し、自分の譲れない価値観や特性、つまり、キャリア選択の判断基準となるものを明確にして、自己理解を深め、キャリア・プランニングの参考として活用してみてはいかがでしょうか。

 

そんな方にお勧めなのが「キャリア・アンカー」です。

 

診断方法は簡単で、40問の質問に5段階形式で回答すると8種類ある価値観の中で自分が一番重要視すべきことがわかる仕組みになっています。10分程度あれば、答えられます。

 

 

この「キャリア・アンカー」とは、1970年代にアメリカの組織心理学者エドガー・シャインによって提唱された概念で、キャリアにおける選択の判断基準となる「どうしても犠牲にしたくない、本当に価値を置いていること」を指す概念です。キャリアコンサルタント(国家資格)でも登場するメジャーな考えです。

 

キャリア・アンカーは働く中で時間をかけて形成されるんですが、一般的には30歳前後にはキャリア・アンカーが形成され、その後ライフスタイルの変化を経ても、大きく変化はしないとも言われています。

 

で、僕もやってみました。ちなみに結果はというと、スコアが高い順に並べると、

 

1.起業家的創造性 (EC: Entrepreneurial Creativity)

新しい発想やアイデアを追求することを大事にするタイプ

 

(大事にしている価値)

・「自分自身より組織やプロジェクトチームなど経営目線」に価値をおく

・何かに悩んでいたとしても、周囲に助けを求めず自分で邁進する

(傾向)

・「新しいサービスや今までとは異なる仕組みなどを作り上げている」と納得できる

・自分の立ち上げた施策の規模で成功を測りたいと思う

・失敗していても成功を目指して非常な努力ができる

 

2.自律・独立 (AU: Autonomy / Independence) ※AUとCHは同スコアでした

スケジュールや仕事の進め方を自分でコントロールできることを大事にするタイプ

 

(大事にしている価値)

・仕事上で縛られることを嫌い可能な限り自由が利くことに価値をおく(個人主義的な文化のアメリカや西欧ではメジャーなタイプ)

・自由を求める代わりに、責任感や覚悟が人一倍強い

(傾向)

・今の仕事に「自由度があり自分に任されている」と納得できる

・自由度には個人差があり2番目に高い別のキャリアアンカーの影響を受ける

・組織のルールから自由でいることを非常に強く望む

 

3.純粋な挑戦 (CH: Pure Challenge)

新しいチャレンジや難題に取り組むことを大事にするタイプ

 

(大事にしている価値)

・「非常に困難な状況を乗り越えること」に価値をおく

・自分の仕事が「常に新しく大きな意義があるものであること」を大事にする

(傾向)

・今の仕事が「解決が非常に難しくても自分はできる」と挑戦できる

・上司や周りの人が、その挑戦の難しさに理解を示してくれる

・自分と同じように挑戦する人に対する競争心が高い

 

キャリア・アンカーは、明確に意識されることは少なく、漠然と捉えてしまっていることもあるので、そういう「なんとなく」持っている価値観が、キャリア・アンカーの理論を使うと明確になってくるのでおススメです。

 

自分が大切にしている価値観を文字化するって、なかなか難しいですし、一人ではできないですよね。もし、自分の方向性に迷いを感じたとき、自分のキャリア・アンカーと一致した方向で意志決定をしてみると案外腹落ちできることが多いかもしれません。

 

キャリアアンカーを知るために必要な3つの問い

エドガー・シャインは自分のキャリアのよりどころを探る出発点として、

「①自分はいったい何が得意なのか(コンピタンス)」

「②自分は何をやりたいのか(動機)」

「③何をやっている自分に意味や価値を感じるのか(価値観)」

という3つの問いを掲げています。

 

これは、「Will, Can, Must」のベースになっているという説があります。「Will, Can, Must」は「何がしたいか(Will)」「何ができるか(Can)」「何をすべきか(Must)」というように「What」を問うものです。

 

一方、キャリアアンカーでは、生涯にわたるキャリアの核となるような「どのように働きたいか」という点を分析します。このように、「What」ではなく「How」を問い、自分が築き上げてきた価値観の中から、中長期的なキャリア形成に重きを置くのがキャリアアンカーの特徴です。

 

3つの問いに対する答えが重なる部分を自分のコア部分としてとらえます。そう位置づけ、仕事をすることで、働く満足度は高くなるといわれています。

 

このエドガー・シャインですが、キャリア診断だけでなく、会話についても研究されていて、「問いかける技術」

が大切だといいます。人間関係を築くのも、問題を解決するのも、物事を前進させるのも、すべては適切な質問があってこそ上手くいくという考え方です。

 

で、問いかける技術で肝となるのが、「謙虚に問いかける」です。これは、相手の警戒心を解くことができ、自分では答えが見いだせないことについて質問する技術であり、その人のことを理解したいという純粋な気持ちを持って関係を築いていく、というものです。

 

彼はその中で、「3つのことを自分に言い聞かせなさい」と言っています。

1)自分から一方的に話すのを控える

2)「謙虚に問いかける」という姿勢を学び、相手にもっと質問するように心がける

3)傾聴し、相手を認める努力をする

 

です。

 

この3つを意識するって、どういうことか難しく考えがちですが、例えば会議なんかで進行役を任されていたときなどに、「さぁ、話をどんどん前進めていきますね」と、メンバーの理解度を確認しないまま、進めるのではなく、「ここまでの進め方でいかがでしょうか?」などと言って、進め方について確認をする感じです。

 

こう問われれば、参加者はホッと息をつけます。そして「こちらの意向も汲んでくれる」という安心感を抱いてくれます。また、参加者を大事にしている、理解しようとしているという気持ちも伝わります。

 

ということで、今日お伝えしたかったことは、自分はどんな価値観を持っているのか「自分を知る」ということと、相手との関係では、「相手を知る」ということに努めましょう、ということです。この2つは、僕たちのキャリア形成においはて、主軸になるといってもいいくらい大事なことだと思っています。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com