「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は先入観を超えて、新しい自分へといった話を書いてみます。

 

僕は、コンサルタントとしてのビジョン、ミッション、バリュー、セルフイメージを持っています。

 

その中でもバリュー(価値観)で大切にしているもの15個あげているんですが、

 

10番目は「バイアス魔から逃れる」としました。

 

「無意識なバイアスに誘引されず、冷静さと多面性で思考を繰り返し、常に新鮮な発想ができる頭になります」と。

 

バイアスを意識していることを言語化してみたものなんです。常に自分を客観視し、自分の認知が固まっているか、偏っているか、というのを確認することを大事にしています。

 

さらに、一歩踏み込んで、いかに自分の認知が固まっているか、偏っているか、というのを確認しつつ、それを崩す手法を持っているのか、というのが、より大事だと思っています。身近な話に置き換えて話をしてみます。

 

認知は偏っている

これ、誰でもそう、僕でもそうなんですが、人の認知は基本的に偏りがあります。

 

なぜなら、自分の中の常識や今までの経験とかから物事を判断しているので、どうしてもそうなるんですよね。

 

例えば「沖縄の人と会うと、みんなものすごく優しかった」ということがあると、沖縄県民は、みな優しいんだ、と思ってしまったりします。でも、それは「たまたま沖縄の人3人がそうだった」とかに過ぎなかったりするんですよね。沖縄の人が連続で3人優しかっただけで、そう思ってしまいます。ちなみに、誤解のないようにお伝えしますが、沖縄県民は実は優しくない、ということを言いたいのではありません・・・。

 

で、逆に、その後に、秋田県の人が2人連続、冷たかったら「秋田の人は優しくない、沖縄の人は優しい」みたいなバイアスが生まれてしまったりします。

 

この例だとわかりやすいですが、同じようなことを膨大な数やっているわけですね。こういうように、パターンで判断するというのを人はやっているから、リソースを節約できている面もあるので、何も悪いことではありません。

 

この偏りが変な方向に行ったり、凝り固まってしまったりするのが問題なわけです。

 

そして、このバイアスというものは、自分に向けても、ものすごく多くやってしまっています。

 

自分へのバイアスを固めるな

僕も偉そうなことは言えません。皆さんと同じように、バイアスの塊です。

特に未来にはいいことが起きる、将来はワクワクして生きていたい、などと夢が膨らむあまり、バイアスがかかってしまうんですね。

 

コンサルタントをしていると、「ビジョンを描きましょう。そこから逆算でしてこの一年は何をどこまでやり遂げるのか、目標を決めましょう」といった話をすることが多いんですね。

 

「わかりました。ビジョンを考えてみます」といわれ、1年後や3年後のビジョンを描くんですが、「これ以外にもっとやれることがあるのではないか?」と言う漠然とした思いが頭をよぎるんですね。

 

この時によくあるケースは、「より多くのお客さんを集める」「より大きな売上を作る」など、「規模の拡大」を求めることがバイアスとして働くからなんです。これまでの経験から生まれる先入観や、直感などにより生じるバイアスを、「認知バイアス」と呼んでいますが、先入観や直感が多く入り込んでくるため、非合理な意思決定を下してしまう原因になりやすいバイアスです。

 

ほかにも周りの同業者や異分野の人に影響を受けて、本来自分がやりたいと思っていた以外のことに興味が向くこともあります。

 

このようなことを考えてしまう人の共通点は、「向上心が高く好奇心旺盛で飽きっぽい」ところです。つまり、自分で掲げたビジョンに自分自身が飽きてしまい、「もっとワクワクできるビジョンが他にあるのではないか」と考えるのです。一言でいえば「浮気性」の人たちです。

 

「権威バイアス」(人や組織が持つ権威性が影響し、その人や組織が発する情報を無条件で信じてしまうこと)や「希少性バイアス」(なかなか手に入らないものに魅力を感じるバイアス)が働いてしまうんです。

 

しかし、冷静に考えれば、他人のビジョンを自分が追いかけても本当の充実感は生まれませんし、後で違和感や疑問を感じ始めることになるんじゃないかと。

 

で、こういったバイアスがどうして入り込んでくるかというと、ビジョンをつくることが目的になってしまっている、からです。

 

本当は、言語化したビジョンが実現するとどんな世界が自分の前に訪れるのか、そのイメージをストーリーで語れるように肉付けしてみることがポイントです。

 

たとえば、「自分がビジョンを目指し、〇〇といった行動をとることで、多くの人が〇〇を手に入れることができ、それを周りの人たちが支え合って、今までとは違った◎◎が得られ、皆が幸せになる」といったストーリーをできるだけ、具体的にイメージしてみます。

 

そうすると、これまで気付かなかった「意味」が見えてきます。上の例でいえば◎◎の部分です。より具体化し、ストーリーにしてイメージしたことで、あらたな意味を見出したことで、唯一無二の何年もかけて目指したいビジョンになります。

 

このプロセスでビジョンを考えることで、バイアス魔から逃れ、ワクワク感で満たされ、その視点を持っていれば、他人の話も「あこがれ」や「マネしたい」といった欲望から離れられ、全て自分のビジョンの肉付けとして生かせるはずです。

 

どこがポイントかを把握する

こんな感じで、自分のことですら、バイアスで見てしまっていて、しかも、その原因すらよくわからないまま思い込んでしまっている、というのは結構あるんじゃないかなぁと思っています。

 

自分の性格だとか、性質だとか、こだわりだとか、そういう言葉でまとめてしまっていますが、実はちょっと視点を変えてトレーニングするだけで、気づいてよかった、みたいなのもありそうです。

 

このあたり、自分でもなかなか気づきづらいですし、人から見ても、全然判断できないので、なるべく「自分はこれはこう考える」という固定観念を持たない方がいいときもあるような気がしています。

 

というわけで、皆さんも「自分の価値観」みたいなのを持っていると思いますが、それって本当に大事にしたいことなのか、解像度を上げて考え、実は何かが一つ解決するだけで、ステップアップするんじゃないか?みたいなところを考えてみてもいいかもしれません。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com