「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は「目標達成に大切なこととは?」といった話をしてみます。

 

 

みなさんは、中村天風(なかむらてんぷう)ってご存じですか?

 

松下幸之助、稲盛和夫、松岡修造、市川海老蔵などから強くの支持を受ける日本自己啓発最高峰の哲人です。そして、今日、オープン戦、そしてドジャースで第1号のホームランを打った大谷翔平選手も影響を受けた人物です。

 

ホームランがどうしてあそこまで打てるのか?技術的な面ばかりが取り上げられますが、僕は彼の心の整え方や精神力の源について関心があり、中村天風からどんなことを学んだのか?そんなことに非常に関心があります。

 

で、今日はそのあたりを僕なりの考えでひも解いてみたいと思います。

 

中村天風の教えを簡単に言えば、「考え方ひとつで人間はどうにでも変わる」ということに尽きます。逆境にも悲観せず、むしろ自分を成長させる試練として捉える、この前向きな心構えが大切だといいます。

 

物事を悲観的に捉え、取り越し苦労をするのではなく、気持ちを常にはつらつと保つことが、良い人生を送る秘訣だと説いています。

 

こうした「ポジティブな心の状態」を保つため、天風が重要視したのが「欲」を持つことです。

 

「欲を捨てろ」、なんてそんな消極的なことは大嫌いだ、もっと人生は積極性を発揮して、大いに欲望の火を燃やすんだ!人間としての進化や向上につながる楽しい欲を燃やして前向きに生きろ、と彼は言います。

 

ただし、自分の欲に従って打ち立てた目標は、何が何でも達成しなければいけません。自分の理想は常に現実のものと同じように、自分の心にはっきりと明瞭に描き、そしてその描いた絵は、決して取り替えないようにしなければならない、と語っています。

 

大谷選手はメジャーで活躍するという目標を高校時代から掲げ、それに向けて脇目もふらずに邁進を続け、ついには達成しました。活躍どころか、メジャー選手のお手本にすらなってしまいました。

 

話は横にそれますが、夢をかなえるために、大谷選手が通っていた花巻東高校で導入されているのが

「目標達成用紙」(マンダラチャート)です。例えば大谷選手は高校1年生のとき、「ドラフト1位で8球団から指名される」ことを掲げました。

 

それを縦・横3×3のマス目の中央に書き、夢をかなえるために必要な要素をこのように周囲の8マスに記しました。

 

 

その8要素をそれぞれ3×3で並ぶマス目の中心に書き、それぞれの項目を達成するために、求められるものを周囲のマスに書きます。この作業を行うことで「どうすれば夢をかなえられるか」が、72のアクションとして具体化されていました。

 

そこにも彼のメンタルや人間性の面についても目標に「プラス思考」「信頼される人間」「思いやり」「感謝」「頭は冷静に心は熱く」「雰囲気に流されない」などといった言葉が目につきます。こういった考えの根底には中村天風の影響があるのかもしれません。

 

最後に勝つ人は、大谷選手がメンタル面に書いていたように感情整理が上手にできます。僕の好きな孫子の兵法には、こんな言葉があります。

 

「能(よ)く自(みずか)ら保ちて、勝を全(まっと)うす」

 

意味は、勝負事では、冷静さを欠いた方が負ける。自分自身を常に冷静に保つことが勝ちを呼び込む、といった感じです。孫子はここで、

 

「守るときは敵の目をくらまして姿を隠し、攻めるときは高所大局から物事を見定めて機動するのがよい。そういう攻守の姿勢をとるには、常に冷静沈着であることが求めれる」としています。

 

スポーツ選手に限らず、好不調、喜怒哀楽はあって当たり前です。困るのはそれが長引くことです。負の感情ばかりでなく、喜びの感情であっても、長引けば有頂天状態が続いて良い状態にはなりまません。ですから、できるだけ短時間で平常心に戻れるようにすることが大事です。時間と環境というものは、自分の力を最大限に発揮するうえでとても大切になってくるわけです。

 

横道に逸れてしまいましたが、大谷選手の話に戻します。彼は目標に向けて脇目もふらずに取組むといったエピソードがあります。彼を取材した方が日本で活躍するころ、食事に誘いましたが、「TV局の社食で十分」と言われ、そうしたそうです。

 

なぜ 社食を選んだかというとそれは「時間がもったいないので」と彼が言ったからだそうです。二刀流を実現できた裏側には、時間に対するこだわりがあり、緻密で妥協のないタイムマネジメント能力によって自分を作り上げていたことに感心した、と語っています。

 

大きな目標を掲げ、それに向かって精進し、達成していくことはまさに天風が示した「生き方の極意」です。

 

僕たちのまわりに目を向けてみると、情報発信がいつでもどこでも誰にでもできるようになっている今は、プラス思考が自慢になっていないか?と思うことがあります。

 

「自分を演出し過ぎて中身が伴っていない人」「前向き過ぎて空回りしている人」「頑張っていることを表現し過ぎる人」など「意識高い系」と呼ばれている人が、目立つようになってきました。

 

こういった「意識高い系」の人たちは、プラス思考が前面に出すぎて逆に周りの人にマイナス思考を生んで

しまっている気がします。

 

本来「意識が高い」とは、人間の成長や社会の発展に必要なことですが、取り違えています。人の喜びをわが心の喜びとする天風の言う「大欲」を炎として燃やしながら生きることで、人間は誰もが世の中の進化と向上に貢献する感動的な人になれるのだと思います。

 

「人を輝かせ、その灯で自分が輝く人となる人生こそ本物の意識が高い生き方」なのではないでしょうか

 

人生は楽しいことばかりではありません。しかし、どんな局面でも物事を前向きに捉え、着実に歩みを進めるように励ます中村天風の教えから学べることは、少なくありません。

 

大谷選手がそのいいお手本ではないでしょうか?一度中村天風の「運命を拓く」を読まれてみると、いろんな気づきや刺激が得られ、自分の軸がより太く、しっかりしたものになるかもしれません。おススメします!

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com