「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

 

こんにちは。

 

今日は「効果的なプロモーション」といった話をしてみます

 

ちょうど2年前の2022年2月24日が、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めた日です。もう2年も戦闘が続いているのかと思うと、本当に悲しいですね。米欧のウクライナ支援も疲弊や足並みの乱れがみられることからしても早く争い自体を止めて欲しいと願うばかりです。

 

そんな中、勢いづいているのが、前大統領のトランプ氏です。そんなトランプ氏は「プーチンは天才だ」「問題なのはプーチンの頭が良いことではなく、われわれ(米国)の指導者がばかなことだ」とバイデンをこき下ろし、自分が政権を維持していたなら「こんな茶番を止めるのは簡単だった」と胸を張っていました。

 

当時、プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切ったのは、バイデン大統領が就任してからの「弱腰外交」のせいだという書き込みと、一方「トランプ氏が大統領だったらこんな戦争は起きなかった」というコメントがSNSには多く投稿されていました。

 

トランプ氏の性格ならモスクワに飛んで、プーチン大統領とひざ詰めで会談をし、「ウクライナに侵攻するならアメリカも軍を送る」と脅したうえで、取引を持ちかけて戦争を回避するだろう・・・・そんなこともリアルに想像できてしまうのも、良いか悪いかは別として、彼のもって生まれた才能なのかもしれません。

 

確かに、それは、わかる気がします。

 

なぜなら、トランプ氏は北朝鮮との交渉では「完全に破壊する」と宣言し、金正恩氏を「ロケットマン」などとののしり、挑発的な態度を崩さなかったにも関わらず、アメリカの大統領として初めての北朝鮮訪問や歴史的な米朝会談が実現しました。そして、その場では、金正恩氏を褒めちぎりました。結果として、そこだけを切り取って見てみれば(判断すれば)、在任中の4年間で、「戦争をさせていない、起こしていない」という成果を上げたわけです。

 

で、ここで注目したいのは、彼の「取引(交渉)術」です。一般的にその交渉術は、「狂人理論」と呼ばれたりしています。

 

狂人理論とは、Wikipediaによると、

「アメリカ合衆国第37代大統領リチャード・ニクソンの外交政策の要として広く知られる理論あるいは戦略である。ニクソンおよびニクソン政権は、東側諸国の指導者たちに大統領が非合理的で気まぐれだと思わせることに腐心した。ターゲットとした国家に挑発行為をやめさせ交渉の場につかせるために、アメリカがとる行動が予測不可能であると思わせるのがこの理論の骨子である」とあります。

 

トランプ氏もそうですが、つまり、何を考えているのかが読めない相手とはやりにくいということですね。今は、金正恩氏やプーチン大統領が「狂人理論者」となり、バイデン大統領は、「常識的で理性的ないい人」、つまり、狂人理論者とは正反対の立場の構図に見えてしまいます。

 

今日の本題はここからです。

 

会社でも、

「Aさんは、マネジメントができるが、Bさんはできない」

「Cさんは、リーダーシップがあるがDさんにはない」

などと成果を出している人と出していない人を比較することが行われ、出世する人・しないの根拠にすることをまわりではうわさされていたりします。

 

しかし、仕事ができるかどうか、能力や実績だけでは決まらないことくらいは、誰でも知っています。「え、あのポンコツが?」「あんなに優秀だったのに……」という例が山ほどありますから。

 

仕事ができても、上司に認められなければ、出世につながりません。もっと言えば、上司に認めてもらえさえすれば、仕事ができるかどうかは大した話ではありません

 

つまり、出世の決め手になるのは、「仕事ができる(実力がある)と“思われる”かどうか」です。周囲からそう思われている人が、どんどん出世の階段を上っていくことになります。

 

一旦、「こいつはできる」と思われたら、いい仕事が回ってくるようになります。重要なポストを任されるチャンスもでてきます。うまくいけば、「さすが」と言われ、いかなくても「いい勉強になったに違いない」と好意的に解釈されます。すると、またチャンスが巡ってきます。

 

逆に、ひとたび「できない」の烙印を押されたら、割の合わない仕事ばかり押し付けられます。できて当たり前、できなければ「やっぱり」と言われてしまいます。

 

こんな風に「できると思われるかどうか」で、まわりの扱いがまるで違ってきます。そう思われない人はスタートラインにすら立てないのです。

 

後光が差してまぶしく見える

「できると思われるためには、仕事ができないといけない。だったら同じじゃないか」と思われる方がいるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、それだけじゃないんです。

 

一番分かりやすいのが学歴です。「東大卒」と聞いただけで、仕事ができると誰しも思ったりします。「TOIEC850点」「元サッカー部のキャプテン」「ビジネス書の読書会を主催」というのも同様です。やり手のような気がしませんかね。

 

こういうキラリと光るものでなくても大丈夫です。「明るくハキハキとあいさつができる」「いつも清潔感のある身だしなみ」「どんな時もポジティブな発言」「気配りができて面倒見がよい」というので十分。「優秀な人材である」という印象を周囲に与えることできます。

 

僕たちは、相手を評価するときに、目立った特徴に引きずられ、その他の評価が歪められる傾向を持っています。これを心理学者のE・ダイクソンは「ハロー効果」(光背効果)と名づけました。

 

ハローとは、神様や仏様の頭の後ろに描かれる「光の輪」のことです。先ほど述べたような特徴を持っている人は、後光が差してまぶしく見えるわけです。

 

特に、日本では、「人柄が良い人」と「能力がある人」が混同されがちになります。「仕事ができる」と思われたかったら、程度問題はあるにせよ、「いい人だ」と思われるのが近道になるのです。

 

マーケティングにおいてもハロー効果はよく利用されています。

 

たとえば、TVコマーシャルでは特定の芸能人が頻繁に登場します。彼(彼女)の好感度をハローとして、商品のイメージや信用度を上げようという作戦です。

 

逆に、麻薬や不倫などのスキャンダルを起こすと、即座に画面から消えるのは、悪いハローが及ぶことを恐れているわけです。これを「負(マイナス、ネガティブ)のハロー効果」と呼びます。

 

営業にせよコマーシャルにせよ、本来はじっくりと考えて対象を評価すべきです。それをやっている時間がなく、即断を迫られるときに、どうしてもハローを手掛かりにしてしまいます。そこをうまくつけば、労せずして相手にポジティブな印象を与えられるわけです。

 

身の回りはハロー効果だらけといってもいいくらい、うまく活用している人たちが多いことをもっと意識してみるとイメージに根拠がないことがわかるので、一歩引いて考える習慣をつけてみましょう。

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com