「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

こんにちは。

 

能登半島地震で過酷な生活を強いられているみなさん、どうか生きたいと思う気持ちを強く持ってくださいね。まだまだ、成し遂げられていない夢や希望がたくさんあるはずです。そんな思いを大切にしてください。

 

最近は控えていますが、僕はチョコチャンククッキーが好きです。若いころ、スタバのチャンククッキーを初めて食べた時の感動が忘れられません。お店で食べられるスイーツは量の割に値段が高く、妥協できるのがチャンククッキーでした。

 

余談ですが、スタバのチャンククッキーは、カントリーマアムに似ていると思ったら、どうやら不二家がスタバのチャンククッキー製造元だったことが発覚しました(ネットでググるとそれがわかります)。ケースから取り出していたころから、ビニール袋に入れて提供するようになり、そのビニール袋に記載があり、知られるようになりました。

 

さて、この「チャンク」という単語ですが、大きな塊、ぶつ切り、大量(の)、などの意味を持ちます。ITの分野では、大きなデータを分割して制御情報を付加したひとまとまりの断片などのことをチャンクと呼んだりしています。

 

チャンク化することで効率化されたり、便利になる取り組みにも使われたりします。

 

で、最近は「大学なんか行かなくても世の中でやっていける」といった声も少なからずあり、大学の在り方なんかも見直そうとしています。そんな中、「理系か文系かを、そもそも分けること自体がおかしい」と生物学者で起業家でもある高橋祥子さんは、ことあるごとに「文理分け」はイノベーションを求める今の社会になじまないと「不要論」を唱えています。

 

もともと「理系」や「文系」に該当する外国の考え方や呼び名はないそうです。この「理系か文系か」のように学問を大ざっぱに2つの「かたまり」に分ける考え方は日本独自の教育文化です。

 

第2次大戦後、文と理の「すみ分け」は深まっていき、高校や大学へ進学する数が急増し、欧米社会に追いつき、追い越せと高度経済成長下で「型にはめた」人材の育成に励んだ影響が大きいといわれています。さらに偏差値で70台、60台などといった「かたまり」の分け合格基準なんかを決めるようになりました。

 

一方、文系は入試に不要な理系の勉強はしなくなる、というように文理分けは勉強量の調整役にもなり、好都合だったわけです。

 

そんな中、東京大学では、文理融合の5年制新課程を2027年秋入学から創設するそうです。

 

 

カリキュラムは文理の枠にとらわれず自身の興味に応じて設計できるようにするとあります。視野を広げるため1年間は企業でのインターンシップや留学などを課すようです。となると当然、幅広い学生の受け入れに向け、従来とは異なる入試の方法が必要となってきます。

 

さて、今日は「利便性の追求には、チャンク化・一体化を考えると効率的です」といった話をしてみます。

 

僕たちのまわりには「かたまり(グループ)で分けられているものがたくさんあり。例えば、七福神、七草、七日(一週間)、七色、七つの海、世界七不思議……。世の中、七つでまとめたものがたくさんあります。

 

これは、なぜ七つかと言えば、それ以上になると、一度聞いただけでは覚えきれないからです。

 

これを「マジカルナンバー7の法測」と呼んでいます。心理学者のG・ミラーは、人が瞬間的に覚えられる情報のチャンク(かたまり)は「7±2」であると述べたことが元になっています。

 

実際、古くから日本では、八という数字は、8(eight)ではなく「たくさん」(many)を表すことがよくありました。たとえば、八つ池という地名は、池が八つあるのではなく、たくさん池がある様を意味しています。

 

八つ以上になると、パッと見て数が分からないのです。僕たちは、マジカルナンバーをどんどん減らす(チャンクにする)ことで、あふれ返る膨大な情報に対処しようとしているようです。

 

チャンク化すれば記憶に残りやすくなる

マジカルナンバーがいくつにせよ、使い方は変わりません。情報をいくつかの塊(かたまり)にまとめれば、記憶に残りやすくなる。その原理を応用すればいいだけです。

 

たとえば、電話番号がそうなっています。ハイフンやカッコを使って市外局番、市内局番、固有の番号と3分割して表記するのが普通です。これが10ケタの数字で書かれていたら、とても頭に入りませんよね。

 

3~4つの塊をつくる(チャンク化する)からこそ、覚えられるようになります。商品をアピールするときも同じです。10も20も特徴をカタログに書いて訴えても、お客様に覚えてもらえません。

 

(1)安全、(2)高性能、(3)使いやすい、といったように、大きな塊に集約すると読み手の印象に残りやすくなります。

 

総合カタログなどで、顧客にたくさんの商品を紹介するときも同じです。

 

あまりに多いと頭の中がパンクしてしまいます。(1)パーソナル系、(2)ビジネス系、(3)ホーム系、(4)プロフェッショナル系、といった具合に、シリーズ(ライン)に統合していくと理解されやすくなります。

 

ウェブサイトのレイアウトからパワーポイントのデザインまで、チャンク化が見やすさの最大のポイントとなります。それが受け手の立場でデザインすることにつながります。

 

ナンバリングで仕事の効率を上げる

仕事の効率を上げるのにもマジカルナンバーは役に立ちます。

 

たとえば、誰かに何かを伝えるときに「3つのポイントにまとめろ」とよく言われたりします。塊をつくると相手の頭に残りやすくなり、話し手も内容を覚えるのに重宝します。これは「ナンバリング」と呼ばれる技法です。

 

会議でたくさんの意見が出て、混沌となるときがあります。進行役(ファシリテーター)が真っ先にやらないといけないのが、やはりチャンク化です。似たような意見をひとくくりにして、「皆さんの意見を大きく分けると3つくらいでしょうか」と情報圧縮をしてしまうテクニックです。

 

仕事が立てこんでいるときも同じです。To Doリストに片っ端から羅列したのでは、全体像や優先順位がつかめず、ヌケモレが出る恐れもあります。

 

(1)問題解決(A:顧客対応、B:社内業務)、(2)業務改善(A:短期、B:長期)、(3)報連相(A:上司、B:会社)など塊をつくっていけば、要領よくこなせるようになります。

 

さらに、マジカルナンバーは効率的に学習するのにも役に立ちます。

 

冒頭の大学受験でいえば、ここでは、文理共通で、暗記がともなうものは、一時に大量の情報を頭に入れないといけないときは、塊をつくって記憶していませんでしたか。「鳴くよ鶯平安京」(平安遷都の年)、「水平リーベ僕の船……」(元素の周期律表)といった語呂合わせもチャンク化の好例です。

 

こんな風に、僕たちの身の回りには既にたくさんの応用例があります。膨大な情報に接するときは、チャンク化を意識してみると、役に立つかもしれませんね。

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com