「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

こんにちは。

 

能登半島地震で過酷な生活を強いられているみなさん、どうか生きたいと思う気持ちを強く持ってくださいね。まだまだ、成し遂げられていない夢や希望がたくさんあるはずです。そんな思いを大切にしてください。

 

「仕事選びは適正より情熱を大事に」というタイトルで掲載されていた池上彰さんの日経記事から抜粋します。

 

 

学生諸君の質問を分類すると、「仕事選び」「就職活動」というキーワードにも非常に関心が高いことがわかります。人生設計に対する若者たちの悩みは切実です。

 

質問A「どうすれば自分に合う仕事を選ぶことができますか」

 

「自分に合うか」よりも「自分がやってみたい」と思えるかどうかという視点が大事です。働き続けるためには、情熱が持てる仕事なのか、やりがいがあるかが大事なポイントです。

 

質問B「就職か、起業か悩んでいます」

 

まずは「どんな人生を歩みたいのか」という自らの夢を大事にしてほしいと思います。起業を急いでいなければ、まず企業に就職してビジネスの手法や組織運営を数年間体験した後、起業するという選択肢もあります。

 

質問C「転職するにはどのようなタイミングがよいのでしょうか」

 

「何をチャンスととらえるか」「どのタイミングならよいのか」という基準は自分自身が判断することです。私の場合は54歳でNHKを早期退職しました。現場に出て取材を続け、本を書きたいと考えたからです。

 

一口で言えば、「転職したいと思ったときが好機」です。転職は手段であって目的ではありません。ビジネスチャンスというものは景気動向や技術革新、業界のトレンドなどにも左右されます。でも考えすぎては好機を逸するかもしれませんね。逡巡(しゅんじゅん)しないことです。

 

質問D「就活の面接に強くなるにはどうしたらよいですか」

 

質問にうまく答えるためだといっても面接対策に注力し過ぎないことです。内定を得たい気持ちは理解できますが、採用基準はあくまでも企業側の判断です。むしろ「就職できたら、こんなことをしたい、こんな夢がある」と具体的に語れるようにしておくことです。企業側は「一緒に働きたいと感じる若者かどうか」という点で学生を見ているものですよ。

 

質問E「相談できる先輩を増やすためにはどうすればよいですか」

 

たとえば大学が主催する卒業生の職場体験を聞く会に参加してみてはいかがでしょうか。後輩たちに本音で助言や体験を聞かしてくれるのも、同窓ならではの強みです。後日、職場を訪ねるという方法もあるでしょう。チャンスとは何気ない会話や行動の一歩から生まれるものでもあります。逡巡していないで、まずは動き出すことです(ここまで)。

 

 

さて、みなさんはこのやりとりを読まれてどう感じましたか?正直、僕には当たり障りのない無難な回答にしか読めませんでした。学生も、会社に勤めるというよりは、独立したり転職したりして、自分のやりたいことをやってみたいと考えている人が多いことも少なからず感じました。

 

ということで今日は、この記事から発生して、「自分は『どうありたいか』から考えよう」といった話をしてみます。なぜなら、この記事を読んでいて、どうありたいか、の前に「何をする」「どこでする」といった自分の納得する将来とするための手段を先に考えてしまっているように感じたからです。

 

恐らく、このまま会社勤めをすることになれば、少し経てば「どんなスキルを」とか「どんな資格を」といったスキルや知識などで自分の能力を高めようと考える人になるでしょう。

 

しかし、本来、自分の能力や才能といったものは、「人の気持ちを大事にできる」とか「一つのことを突き詰めることができる」といった潜在的なもので、努力をさほどしないで備わったものです。しかし、スキルや資格はそれがベースにあるわけではなく、自分の才能を肉付けするものでしかありません。

 

そして、自分の能力や才能といったものは、自分の強みとして理解していれば、その活用場面に汎用性があることにも気づきます。つまり、幅広いビジネスや仕事に応用できたりするわけです。しかし、スキルや資格は特定の業務でのみで必要とされるもので活用場面は限られています。

 

さらにいうと、能力や才能といったものは、どんな時代でもどんな状況においても、有効に使える機会や場面があり、それをつかい続けることができます。しかし、特定のスキルは、時代の変化やそれによる仕事の変化による影響を受けやすく、陳腐化してしまいがちです。

 

何をお伝えしたいかというと、外にあるものばかりに目を向けないで、自分の内にある財産にもっと目を向け、研ぎ澄まして欲しいなぁ、と。

 

能力や才能がみつかり、それをブラッシュアップすれば、業界も業種も職種も、それらを特定なものに縛られることなく、横断的に活かすことだって可能なわけです。

 

自分の内なる財産が何かを考え、それを活用して、「どうありたいか」という自分のなりたい像をイメージしてから、資格やスキル取得の手段を考えるのが順番であるはずが、逆転してしまって、手段が目的化してしまうのは、もったいないことです。

 

ここは、若いとき、特に学生を卒業する前の段階でじっくりと考えてみるのがいいでしょう。なぜなら、会社勤めの道を選んだ場合、結果を出そうと努力する場面が訪れるでしょうが、はっきり言って、才能や能力がないことを努力しても、自分が求めているレベルの結果はまず、出ません。逆に、自分の才能や能力がある仕事やビジネスであれば、努力すれば、結果が出ます。

 

これは、年配の経営者や管理者なんかに多いのですが、努力すれば結果が出る、努力しなければ結果はついてこない、と思っているからなんです。それは、ある意味仕方なくて、彼らは終身雇用のもと、ひとつの会社で、また特定の部署で長く働くことが前提の環境下で教育を受けてきたからなんですね。

 

しかし、ドラッカーもこう言ってます。

 

「努力して並にしかなれない分野に無駄な時間を使わないことである。強みに集中すべきである。無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする」

 

若いみなさんが、時間とお金に余裕があったとしても、やっぱり、人生も仕事も楽しんでもらいたいので、タイパの悪いことは手放した方がよいでしょう。

 

タイパの悪さでいうと、ひたすら理想を追いかける、というもの当てはまります。自分の理想な人と自分を重ね合わせ、自分も将来あの人のようなスポーツ選手になりたい、芸術家になりたい、起業家であれば、あの人のような経営者になりたい、などです。

 

そんな希望を抱く人たちは、会社で成果をあげるために、「自分のことは自分でやらないと信用されない」と考えがちです。


しかし、自分でやる必要がないこと、自分でやると時間がかかりすぎること、自分でやりたくないことは、思い切って人にまかせるべきです。あなたがやらなくてもいいことは、もっと得意な人にやってもらえばいいんです。


そして、その分の空いた時間を「自分にしかできないこと」に使う。そうしたほうが、信用を積み上げる近道になります。
 

僕は、仕事をやるときには必ず「自分に足りないものを持っている人」と組むようにしてきました。とくに、未知の領域に取り組むときなどには、必ずそうした人の力が必要になります。
 

お互いに役割分担をし、チームとしてうまくやっていければ、時間の短縮になりますし、最終的な成果も1人でやるときよりずっと大きくなります。
 

しかし、どうやら多くの人が「自分でやらないと……」という思い込みに縛られています。その結果、一人であれこれ抱え込み、精神的にも疲れてしまうことも少なくありません。

 

一言でいえば、選択と集中、ですね。そして選択は、自分が持っている能力や才能が活かされるものであるべきです。

 

少し、今日は日ごろから思っていることは吐き出したような書きっぷりになってしまいましたが、どうかご容赦願います。
 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

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