東日本大震災から9年程経過し、未だに不通区間が残っていた常磐線が復旧工事を終えて2020年3月14日に全線で開通し、都心から仙台まで再び一本の鉄路で結ばれることになりました。
それに伴い、都心から仙台に直通する特急ひたちが一日3往復走るようになりました。今日では系統分離して、短距離化の傾向にある中、今日では異例の380km近くも走行する、長距離特急の誕生です。本州の昼行特急では一番の走行距離となります。
自分も仙台まで乗ってみたいと思っていましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、すぐには実行できませんでしたが、7月の4連休の一部を使って乗ってきました。仙台に行くのも10年ぶりですので、今回は飛行機に乗らない旅ですが、これからレポしていこうかと思います。
7/23は朝5時過ぎに起床。眠いですが、朝早い電車で都心を目指します。夏の時期は5時過ぎでも明るいので、起きやすいですが。休日の早朝は電車空いていますね。
そして、7時20分頃に目的の駅に着きました。
こちらですね。休日の朝は閑散としていますね。もう見てわかると思いますが、その駅は・・・
上野駅でございます。
上野駅からはかつて多くの長距離特急が発着していましたが、新幹線に押されてだいぶ減りました。今でも常磐線の特急ひたち、ときわ号は多く発着しています。
この中でひときわ目立つ特急ひたち3号仙台行きに乗車してみたいと思います。
ホームに行くと、上野駅17番線には既に列車が入線していました。勝田から特急ときわ54号からの折り返しです。今では殆どがひたち・ときわ共に品川発着なので、地平ホームの17番線から発着する特急はかなり少なくなりました。新幹線の仙台行きは見慣れた表示ですが、この上野駅の在来線ホームで仙台行きの表示が見れるのはすごいところ。
車両はE657系交直流特急型電車、10両編成です。10両のまま仙台に向かいます。
仙台行きの行先表示です。
ホームでは、列車を待つ人が待っております。
今回の旅では、JR東日本が発売している週末パスを利用します。
関東と南東北エリアをカバーしているフリーパスです。エリア内は2日間乗り放題で大人が8,880円、特急券を別途購入すれば、エリア内の新幹線や特急にも乗車可能です。特急券は別に買わないといけないので、新幹線や特急は乗り放題ではありませんので、よく考えて購入する必要があります。尚、東海道新幹線は東京－熱海間であっても会社が異なるので乗車不可です。
週末パスでは特急券は別に必要なので、特急ひたち号の特急券は別に購入しました。ひたち・ときわ号ではえきねっとチケットレスサービスを利用できるので、特急券はチケットレスで購入。ひたち・ときわ号でチケットレス購入すると上野-仙台間では所定料金より300円割引されます。
所定料金で東京から仙台まで新幹線だと、片道で運賃6,050円、指定席特急券で(はやぶさ号)5,560円で計11,610円。特急ひたち号だと運賃6,380円、指定席特急券で2,900円で計9,280円で新幹線より安いのですが、2,330円の価格差なんで、それ程安いわけではありませんね。
週末パスを乗車券に使えば、乗車券部分をかなり安くできるので、東京-仙台単純往復で新幹線の場合、週末バス8,880円+指定席特急券(はやぶさ号)5,560円×2枚で計20,000円、特急ひたちだと週末パス8,880円+指定席特急券2,600円(チケットレスサービス)×2枚で計14,080円と価格差6千円近くになるので、料金面では有利になりそうですね。さらにエリア内の普通列車は週末パスだけで乗車できるので、プランによってはかなりお得に旅行ができます。
所定料金だとあまりお得感がありませんが、週末パスで旅行する場合はオトクになります。
ドアが開いたので車内に入りました。
仙台行きの表示を見ると、この列車一本で東京から仙台に行けることを実感。
ひたち・ときわ号は全車指定席なので、発売済みの区間では頭上のランプが緑色に点灯します。指定された席に座っている場合は原則車内改札が省略されます。座席未指定券で乗った場合や特急券を持たないで乗った人は赤色の空席に座ることになりますが、車内改札を受けるのはもちろん、本来その座席の指定券を持った乗客が来たときは席を譲らないといけませんので、駅に着くたびに気を使わないといけないので、乗車前に座席の指定を受けて乗った方が無難です。
というわけで、8:00丁度に上野駅を定時で出発しました。
東北の中心地、仙台に向かって走り始めました。