また寒くなりましたね。
2月なのでこれが普通なんでしょうが、昨日まで暖かかっただけに体調管理が難しいですね。
さて、今日は比較的ご相談の多い予防矯正について書いてみようと思います。
予防矯正って?という方のためにまずご説明すると、幼児期~学童期に将来歯並びがデコボコにならないようにあらかじめアゴを横に広げておく治療のことです。
歯並びのデコボコは、基本的には歯とアゴの大きさのバランスが悪く、アゴの中に歯が並びきらないために起こります。
そのため、早いうちにアゴを広げておくとデコボコにならずに済む、と言うわけなんです。
方法も幾つかあります。当院の予防矯正についてはこちら をどうぞ。
ただ、これにはいろいろと問題があります。
まず、基本的に装置はアゴを広げる、あるいは歯を広げるものなので、きれいな歯並びを保証するものではありません。
取り外しの効く装置ですが、真ん中のスクリューを1週間~10日おきに回して少しずつ装置を広げ、約2年ほどかけてアゴを広げます。
まわりの針金は装置が外れないように歯に引っ掛けるためのものなので、歯を動かすものではありません。
つまり、構造上アゴを広げる以外は何もできないんですね。
ただ、アゴが広がれば自然と永久歯がきれいに並んでくれる事もあるので、もちろん、それを期待して広げるんですけどね。
基本的には歯を抜かないと並ばないほどのスペース不足の場合でも、全体矯正のときに歯を抜かないでも並べられるようにはなるので、歯を抜きたくない、と言う方には十分意味のあるものと言えるでしょう。
治療に際しては型採りをして装置を作る事になりますが、拡大して行くとスクリューが限界になり、必ず作り直しが必要になるので、一般的にはその都度装置代がかかることになります。
また、上下の歯のズレがある場合には将来全体矯正、さらには抜歯が必要になることが多いため、あまり意味が無いことになります。
そして1番の問題が、しっかり頑張れるか、ということ。
とにかく毎日長時間使用しないといけないため、ご本人だけでなく、保護者の方のご協力が必要です。
そしてなんといっても後戻りの心配があります。
横に広げたものはとにかく後戻りしやすいんです。拡大が終わってもかなりの期間継続使用が必要になります。
これらの理由で当院では実はあまりお勧めはしていないんですが、やはり気になるということで治療される方も多いですね。
ただ、逆にこれはしておいた方が良い、と言う場合もあります。
猫も杓子も、と言うのではなく、一人ひとりに合った治療をご提案するのがわれわれ矯正医のつとめです。
少しでも悩んでおられるならば、一度ご相談下さいね。
2月なのでこれが普通なんでしょうが、昨日まで暖かかっただけに体調管理が難しいですね。
さて、今日は比較的ご相談の多い予防矯正について書いてみようと思います。
予防矯正って?という方のためにまずご説明すると、幼児期~学童期に将来歯並びがデコボコにならないようにあらかじめアゴを横に広げておく治療のことです。
歯並びのデコボコは、基本的には歯とアゴの大きさのバランスが悪く、アゴの中に歯が並びきらないために起こります。
そのため、早いうちにアゴを広げておくとデコボコにならずに済む、と言うわけなんです。
方法も幾つかあります。当院の予防矯正についてはこちら をどうぞ。
ただ、これにはいろいろと問題があります。
まず、基本的に装置はアゴを広げる、あるいは歯を広げるものなので、きれいな歯並びを保証するものではありません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140204/17/atsushi-hiromi/6f/c3/j/t02200192_0394034412835260602.jpg?caw=800)
取り外しの効く装置ですが、真ん中のスクリューを1週間~10日おきに回して少しずつ装置を広げ、約2年ほどかけてアゴを広げます。
まわりの針金は装置が外れないように歯に引っ掛けるためのものなので、歯を動かすものではありません。
つまり、構造上アゴを広げる以外は何もできないんですね。
ただ、アゴが広がれば自然と永久歯がきれいに並んでくれる事もあるので、もちろん、それを期待して広げるんですけどね。
基本的には歯を抜かないと並ばないほどのスペース不足の場合でも、全体矯正のときに歯を抜かないでも並べられるようにはなるので、歯を抜きたくない、と言う方には十分意味のあるものと言えるでしょう。
治療に際しては型採りをして装置を作る事になりますが、拡大して行くとスクリューが限界になり、必ず作り直しが必要になるので、一般的にはその都度装置代がかかることになります。
また、上下の歯のズレがある場合には将来全体矯正、さらには抜歯が必要になることが多いため、あまり意味が無いことになります。
そして1番の問題が、しっかり頑張れるか、ということ。
とにかく毎日長時間使用しないといけないため、ご本人だけでなく、保護者の方のご協力が必要です。
そしてなんといっても後戻りの心配があります。
横に広げたものはとにかく後戻りしやすいんです。拡大が終わってもかなりの期間継続使用が必要になります。
これらの理由で当院では実はあまりお勧めはしていないんですが、やはり気になるということで治療される方も多いですね。
ただ、逆にこれはしておいた方が良い、と言う場合もあります。
猫も杓子も、と言うのではなく、一人ひとりに合った治療をご提案するのがわれわれ矯正医のつとめです。
少しでも悩んでおられるならば、一度ご相談下さいね。