私はジャンプの子だった


と思い出したのは超有名な漫画家の鳥山明さんがお亡くなりになってしまったことが理由だ


無論一般人としてサラリーマン生活してきた私と面識があるわけもないのだが


志村けんさんが亡くなられた時と同様の衝撃と喪失感で涙が出てきたのだ


志村けんさんの話はまたいつかするとして…


連日ニュースに取り上げられる世界の声


漫画とまったく違うジャンルの業界から届く声


これほどまで世界に惜しまれた日本人がかつていたのだろうか


私は知らない


それだけ鳥山明さんが世界に与えた影響は凄まじく素晴らしいものだったのだろう


偉大な方の死に便乗していると思われてしまうかもしれないが

ちょっと書かせていただくことを読んでいただいた方にはご容赦いただきたい


ニュースを見てふと思い出したのは

私の小学生時代


もうすっかり忘れていたはずの記憶の一つ


近所の幼なじみと呼べる友人と日曜早朝にジャンプを買いに行っていた事だった


とある大きい池のある公園の横の商店に

毎週月曜に販売されるはずの週刊少年ジャンプが

1日早く売られていたのだ


もちろん携帯電話も無く

約束などしなくても時間には体が勝手に動き

毎週同じタイミングで落ち合えたものだ


1日早く読めるジャンプを目当てに片道15分ほどの距離を2人ふざけながら歩き

古紙に包まれたジャンプを買い

公園で端から端まで黙って読んで帰宅する


当時はまだ海賊王なんて言葉は無いし

火影を目指す忍者もいなかった


でも面白かったのだ


小学生のごっこ遊びでは

必殺技は散々練習したかめはめ波

いつもより早く走る時は界王拳

疲れた時はオラに元気を分けてくれ…

絵を描くのはスーパーサイヤ人孫悟空


額で気を溜める魔貫光殺砲で自分の頭を撃ち抜く

ギャグは皆で死ぬほど笑っていた気がする


使う拳銃はコルトパイソン

筋肉バスターはどうやっても出来ず

ひたすた拳を連打してペガサス流星拳

やたらと残像を残す奴がいて

傘を持ったらアバンストラッシュ

サッカーではドライブシュートを練習し

いつの間にかスタンド使いになっていて

うるぁーって叫び

ビデオガールに恋し

ジャングルの王者に下ネタを学び

セクシーな3姉妹に想いを馳せ

超能力者の3角関係に憧れた

そんな私は中学生になりバスケ部に入部


なんだ

私はジャンプの子だったじゃないか


私の少年時代の血となり肉となった少年ジャンプ

その最前線を走っていたドラゴンボール

寝る時間を惜しんでプレイしたドラクエ


まだまだ思い出したネタはあるのだがキリがないのでそろそろ締めよう


偉大なる漫画家鳥山明さんの逝去を悔やみつつ

ただただ感謝の念を感じずにはいられない