リサイタル 曲目解説(2) プーランク ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
サハラです、こんばんは!
前回に引き続き、
12/3(火)佐原敦子ヴァイオリンリサイタルでの
演奏曲目をご紹介したいと思います。
前半2曲目は、
プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
です。
フランシス・プーランク(1899~1963)
パリで裕福な家庭に生まれたプーランク。
彼の唯一「ヴァイオリンソナタ」は、
世界的女流ヴァイオリ二ストのジネット・ヌヴーより依頼を受け1943年に完成、
その年の6月に作曲者とヌヴーにより初演されました。
ジネット・ヌヴー (1919-1949)
1936年、スペイン内戦中に銃殺されたスペインの詩人〈ガルシア・ロルカの思い出〉に捧げられており、
第2楽章には、彼の詩の一説「ギターは夢たちを泣かせる」が引用されています。
ガルシア・ロルカ(1898-1936)
第1楽章は、
暴力的で中間部には軍隊の行進が登場します。
第2楽章はギターを彷彿させるピッツィカートをアクセントに、スペイン風の民謡が優しく歌われます。
第3楽章は悲劇と喜劇が混在し、
クライマックスにはピアノによって銃声が鳴り響きます。
プーランクは、ヴァイオリンの音色がキライだったそうです。
後に「この作品は失敗作だった」と語っていますが、
プーランクのお洒落で前衛的な和声感と、
荒々しい露骨な表現が交じり合う魅惑的な作品です。
前半は、パリ風で明るくて、ユーモアのあるモーツァルトと、対照的に、悲劇的ながらお洒落な響きのプーランク。
パリで書かれた2曲。
音の響きをお楽しみいただけたら嬉しいです。
***********************
コンサートのお知らせ
♪12/3(火)19:00- 佐原敦子ヴァイオリンリサイタル@トッパンホール
当日券ございます♪
ぜひお待ちしてます