渡航から6か月が経ちました。6か月目は、なんといっても、

雪、雪、雪!!

そうなると、子ども達も・・・・、

雪遊び、雪遊び、雪遊び!!!

最終的に子ども達の学校は休校×2日間、登校時刻を遅くする×1日、子ども達の勉強会もキャンセル、娘の習い事のバレエもキャンセル。母の方もお友達とのコーヒーも読書会もキャンセル。さらに今月は元々決まっていた学校の休校日やファミリーデーという休日も雪のタイミングと重なって、余計に雪遊びだらけな一か月でした。学校の授業も進まないので宿題もなく、交通状態を鑑みると出かけることもせず、こちらに来て一番のんびりな日々だったかもしれません。

寒さや交通の乱れを考えると雪が苦手だった母としては「カナダ滞在中一度も降りません様に」くらい願っていたのですが、経験してみるとインフラや交通機関への悪影響もほぼ無く、広大な土地の銀世界、高い木々に日差しにキラキラ光る様子、風にハラハラ舞い落ちる様子は本当に美しかったです。日が昇ってから落ちるまでカナダの雪に触れ、自然を味わう子ども達を見ていれば、やはりこれも貴重な経験だったと思います。

★生活全体のこと、といってほとんど雪、雪、雪!

初旬、友人家族とチャイナタウンに旧正月のパレードを見に行きました。爆竹の香り、太鼓の音、ドラゴンダンスにライオンダンス、中華庭園、友人に教えてもらったおいしい中華まんの店を堪能しました。力強い華人、華僑の方々の底力はいつみても明るく、たくましい!

ゆっくり初めての中華街を友人に穴場を教えてもらいながら堪能するはずが、、、、途中から雲行きが怪しい、、、最初は“かわいいもの”だった雪も、本格的に降り出してからは吹雪いてきて早く解散して帰宅。こちらに住んで長い友人も「雪の旧正月パレードは珍しい」とのこと。貴重な経験となりました。

その後も夜まで降り続き、とうとう学校からEmailで休校の連絡があると、子ども達は「いえーい!」、私は「え~~~~~~~~~~~~~」。

一番心配していた安全面では、大きな混乱は特にありませんでした。インフラが止まることもなく、車道や歩道も融雪剤がこまめにまかれ、除雪車もこまめに雪かき。ニュースなどで見る欧米の寒波のニュースなどしか知らなかった私は、一度雪が降ったら正常な生活は1-2週間出来なくなるのではないかと勝手に覚悟していたのですが、実際には一晩~2日ほどで車道も元通り。スノータイヤがない我が家は雪がつもり始めたら車は控えましたが、バスも多少は遅延しながらも通常通り運転していました。雪の多いお国柄でしょうか、雪の日の安全確保には行動が早い印象でした。

学校が休校になったら、とにかく子ども達は朝から晩まで庭で雪遊び。私はその姿を室内から暖かいミルクティーをすすりながら堪能し、雪が落ち着いて来たら「雪の日のカナダの様子を」覗いてみたくなり、近くのドーナツ屋さんまで歩き

雪が解けて車道が安全になってくるのを確認したら近くまで出てみてみると、雪景色にタカと白頭ワシが雀みたいに群れていたり、

アルパカがいたり、公園にウォーキングに行ったら人もまばらで、雪深い中この時期に見受けられる渡り鳥を探しに行ったり、リスに遭遇し。

雪でさまざまな予定がキャンセルになった分、自然を満喫する時間になりました。

あ、しかし、カナダの天気予報はあまり当たらない印象でした(笑)。数時間単位の予報を的確に当ててくる日本の天気予報に比べて、雪予報なのに雪が降らない、予報は曇りなのに雪が降り始めるなど頻繁にありました。広大な土地のため?気象学のちがい?理由は分かりませんが、実際に空を眺めてみて、外にでて確認して、雲の落ち方を眺めて続きそうかすぐ止みそうか予想してみたりと、久しぶりに野生の勘を研ぎ澄ませる経験でした。

★英語のこと

ここにきて<スピーキング>の壁にぶつかっています。リスニングやライティングよりも、成長曲線が緩い?そんな風に感じます。リスニングは、学校に通学させる、DVDを借りるなど親として手伝えることもありますし、逆に言えばそれしかできません。スピーキングは私が二人に話させるわけにもいきませんし、本当に難しいです。まさに、「馬を水辺につれていくことはできても、水を飲ませることはできない」。

 <リスニング>

学校では授業や友人との会話の中でたくさん聞き、自宅では空き時間にDVDなどを字幕付きでみています。DVDは図書館でズラリと並ぶ中から興味があることを選択できること、こちらで借りるDVDには日本語字幕がないので強制的に英語字幕となるのも利点です。でも息子が「DVDも飽きてきたな」とのこと。最後は人と関わることが一番楽しいと私も思うので、DVDにこだわらず聞く機会を継続してければと思います。

<ライティング>

例えば大学生のように論文が沢山あるわけではないのでそこまで難しいライティングの必要性は小6の娘にも中2の息子にもまだありません。多少の長文を書く機会があっても、子ども達にできる範囲で書かせて、簡単なミスは私が一度見直し、それ以上は宿題を手伝ってもらう勉強会で大学生に見てもらうようにしています。二人とも先生に提出できる「最低限~ぎりぎり標準」くらいまで自力で書けるようになってきているので、むしろ私は口を出さない方が自然な英語であったりします。

前回の感想文で、子ども達が混乱している英語の文法(過去&現在進行形、現在完了&過去完了など)の話題がありましたが、私から軽く教えて、その後学校の英語クラスの先生にEmailで相談したところ、英語クラスの中でも取り扱って下さったそうです。有難いことです。

<スピーキング>

「友達と話すのが一番」というのは頭では分かっているのですが、子ども達自身が会話を続ける英語力がついていかないので自信が持てない、共通する話題がない、既にできあがっている友達グループに入っていくのは至難の業、そして内気な性格。これらがどうしてもネックになっているようです。もっと話せたら、話そうとしてみたら、友達関係も学校ももっと楽しくなるのではないかと母的には見ていて歯がゆく感じたり。。

関連して、発音もなかなか「くせ」が残ります。通じればよいのですが、時に通じづらいほどその癖は根強いです。娘と息子の年齢になると、聞いた英語の音を自分が既に知っている音(つまり日本語に存在する音)の中から一番近い音を選んで置き換えてしまっている気がします。言語によって口や舌の動き、息の出し方、上下の仕方(イントネーション)も違うことを伝え、極力「聞いたまま発音してごらん」と促しています。

確かに来て6ヶ月でスピーキングまでストレスなく操るのは確かに至難の業だと思います。いつかブレイクスルーがあると信じて、出したいとき出せる英語の単語や言い回しの貯蔵を継続して増やしていくことと、彼らが興味あること、話したいと思う環境を地道に提供していこうと思います。

 

★学校の遠足など

 先日、娘が学校の遠足でアイススケートに行きました。彼女のクラスでは今までにも公園に植林や運動ジムに行ったりなど小まめにスクールバスで学年やクラスで出かける機会がありました。親も参加(正確には、お手伝い)できるのですが、友達との時間を満喫したい娘が全拒否するため彼女の意見を尊重して私は同行は控えています。先生のお手伝いになればとも思うし、娘の学校での様子もみたいし、彼女のお友達とも話してみたいので参加してみたいのですが、このまま娘が参加を許してくれることはなさそうです。聞くとやはり参加する親も一人もないとか。お年頃でしょうか。保護者向け音楽の演奏会も、中学校と高校の演奏会は二日間に分かれているのですが、圧倒的に中学校の部の保護者の方が多く、高校の部の方が少ないです。子どもが早い時期に親子留学していればもっと保護者同士の距離も近いのだろうと思います。

息子はあまり遠足的なものはありません。勉強量も多いことからか、勉強に沿ったイベントが学校で行われたりボランティアのためのなどの外出はあるものの、お楽しみだけのようなイベントは娘に比べては少ないです。

★宿題のこと

学校生活の多くの比重を占めるものの一つに宿題があると思います。日本以外の学校を私はほぼ知らなかったのですが、少なくとも今通っている学校では宿題も重視している方だと思います。提出しているかどうかやその内容を小まめに先生が記録して、保護者面談の時にはその話も頻繁に出るのでそう感じます。保護者も宿題が確認できるように、インターネットを介して先生から毎日連絡がありますが、ただしやっていなくも学校からの連絡は「再三」は来ない印象です。先日も、週末にたまたま親が自宅で児童の机をみかけたときため込んだ宿題を発見、学校の先生に相談に来たという事例を耳にしました。知りたい保護者からしたら「早く言ってよ~」かもしれませんが、それぞれの文化や個性を認める文化?学校と自宅での担当の線引き?個性の尊重?学校から連絡がこないということは出しているのだろうと安心しているとあとからびっくりと言うこともあるので、機会をみつけて「うちの子、宿題はやってますでしょうか~?」と質問するようにしています。

○数学

毎日、25-30問、教科書から纏め問題のような箇所が宿題になります。学校で友人間でノートを交換して採点、点数を先生に伝えるそうです。計算問題だけなら良いのですが、問題の英語が分からなかったり、日本とは違う単位だったりするので辞書ひきやネット検索しながらやっています。これらの宿題にあった問題を中心に、大きなテストが学期に数回あります。

○英語

平均して1学期に1冊小説を読んでいき、それに沿ったプリントだったり、自分でスライドを作成する課題だったりがこまめにでます。小説は先生に鉛筆だったら書き込んでいいと言っていただき全て辞書ひきして記入、返却時全て消して返却。ネットで検索すると要約、子供向けに簡易化された版、アニメーション動画など大体の物語を知るには有効な方法も沢山でてくるので、それらも一緒に活用しました。

○聖書の暗記

毎週、聖書の一部を暗記する宿題があります。ノートが決まっているようでそのノートにまずは書き写し、あとは覚えるだけです、と言いたいところですが、ネイティブでもなくクリスチャンでないわが子たちはそんな簡単には行きません。一つ一つ単語を辞書で引く⇒ネットでその部分の和訳を読んで大意をつかむ⇒ネットに音声が載っているサイトがあるのでそれを聞きながら10回繰り返し、これをほぼ毎日、1週間やる、とここまでやってやっと覚えられます。期限が次の日に迫り、全てすっとばして「とにかく覚えて!」という手荒い時も度々ありました。最近やっと以前よりは苦労せず覚えられるようになってきましたが、息子からクラスメイトが空き時間の10分で暗記した、と聞き唖然。歴然の差、か、悲しい・・・。

○理科、社会

教科書がある場合は教科書の問題、無い場合はプリント類が主です。提出や内容も不定期なので、先生からの宿題の連絡で確認しています。

○音楽

平均して月に1回のペースで、決められた課題曲を演奏してビデオに録画して提出するという宿題兼テストがあります。同時に、先生からもらう自己評価票の紙を記入して毎回提出します。期日や課題曲は、英語が不慣れな生徒のために先生がスクリーンに映し出したり、ボードなどに書いてくれているそうです。子ども達がそれを書き写してきたり、子ども達がそれも出来ない当初は私から直接Emailで教えてもらっていました。

★音楽のこと、定期演奏会のこと

息子のトロンボーンから始まり、娘のフルートが加わり、息子のチェロがさらに加わり、色々な楽器が響く我が家。特に音楽に縁のある家系ではなく、私が勧めたわけでもなく。子どもたちが自分で見つけて、続ける趣味。ご縁とは不思議なものです。

 

 先日、子ども達の学校で、春の保護者向け定期演奏会がありました。今までは学年単位で演奏することが多かったのですが、今回は自分が好きな友達と組んで好きな楽器、好きな曲を演奏する機会が設けられていました。息子は上級生の音楽仲間と、娘はクラスメイトと。フルートを演奏したい気持ちはあっても友達に声をかけられなかった娘を音楽の先生が手助けしてくれました。お蔭でカナダに来る前には知る由も、出会うとも知らなかった人たちと出会って、一緒に過ごして、こうして思い出を重ねていくことは子ども達にとってかけがえのない思い出になったと思います。特に最近の息子は、音楽仲間で放課後に自習練習しているときが一番良い笑顔。

≪写真 15≫

以上、6か月目のこちらでの生活、子ども達の様子でした。7か月目に突入していきます。子ども達のこととしては、明後日から最終学期である3学期が始まり、10日間の春休みもあります。雪遊びばっかりして過ごした印象の6ヶ月目とは打って変わって新学期にまた色々と仕切り直し。恐怖の英語の授業の新しい小説もじきに配られるでしょうから、勉強のフォローも注視していきます。

 

娘はカナダに来てからもバレエを続け週2日練習を続けてきましたが、とうとう学年末の発表会の時期が到来します。今月から6月にかけて3回の発表会に参加の予定です。カナダでの初めての発表会。バレエメイクの仕方などバレエのママ友達に助けてもらいながらの私も準備など初めてのことだらけ。異国でバレエの舞台に立つなんてめったにない経験。彼女がそこからなにをみてくるかな、と楽しみです。

 

私は今行っている読書会の他にも、図書館等で英語を学ぶ環境をさらに増やします。スピーキングに苦しんでいる子ども達と全く同じで私も英語が出てこなくて自己嫌悪になることもたくさんあるけれど、「仕事でもっともっと大変なことがあるんだから、大丈夫!」と私のつたない英語に付き合ってくれる友人や、同じ英語学習の苦労を分かち合える友人と、コーヒー片手にギャハギャハ笑っているときがやっぱりとても楽しい。それを楽しみに英語も英語以外のやりたいことも手をかけていきます。

 

雨続きの季節から、雪続きの季節になり、その後は春の日差しを感じさせるような日が増えてきました。登校時に屋外に出ると、日が長くなってきたのも感じます。冬から春に移り変わっているということでしょうか。「残りの期間で何ができる?」、そう思うと焦ったり、迷ったりすることもあるし、勉強も遊びも両方経験していきたい欲張りな私達には時間がいくらあっても足りないくらいです。でも千里の道も一歩から!目の前のことを1つずつこなしていく、それしかないし、それしか出来ない。焦らず、怠らず。私達らしく、楽しんでまた一か月を重ねてきます。

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毎回精細な情報をありがとうございます。

Hファミリーが感じられているように年齢が中学年以上になると

なかなかカナディアンとの人間関係を築く機会が少なくなります。

学校の行事そのものが小学校5年生くらいまでは多いのですが

高学年になるにしたがって目に見えて少なくなっていきます。

親子留学は特にカナディアンのご家族と良い関係を気付ける事が外国生活の大きな助けになります。

出来るなら小さいうちに留学をするのがお勧めです!