渡航から4か月が経ちました。クリスマスがたくさん散りばめられていた12月。
子ども達に見せたかった以上のクリスマスを見せてあげることができた4か月目でした。
私は昔一度アメリカでクリスマスを経験したことがあり、本来の宗教的な意味を再確認しながら
家族や友人に感謝と思いやりを表す暖かい欧米のクリスマスにとても感動しました。
今もずっと心に残る思い出になっています。
今回の留学中のクリスマスも、彼らにとってそんなクリスマスを垣間見る時間であったらとずっと願っていました。結果、誰かを思う気持ちと人との絆に溢れたクリスマスとなり、彼らがいつか思い出す「カナダのクリスマス」は
きっと心温まるクリスマスだろうと思います。
★クリスマスを通して子ども達が経験したこと
とにかくボランティア精神豊富な、ボランティア活動の多かったクリスマスを過ごしました。
何かを与えられるクリスマスでなく、与えるクリスマス。
12月に入ると学校で恵まれない人たちに寄付するための物資集めが始まり
何々をいくつ持ってきてください、といった連絡があり
その回収日には子ども達は授業そっちのけで回収、梱包、運送に学校をあげて取り組みます。
時には学校から色々な洋服に関する「指令」が出て
その代わりに$2を寄付するという日もほぼ毎週のようにありました。
例えば制服の代わりに私服、帽子か手袋をつける、赤や緑の服などを身に着ける、そして$2提出します。
(いまだになぜ私服で登校することが$2ドルにつながるのかわらからないのですが(笑))
この日は、赤かみどりの洋服を身に着ける日↓
その他にも、クラス全員で一般のお店のお手伝いをするボランティア
近所の歩道の清掃活動するボランティアなどなど。いよいよクリスマスが近づいてくると
各自がフルーツや菓子、料理を持ち寄って分け合って食べることもありました。
どの活動も子ども達は純粋に楽しみながらやっていましたが
学校や社会の一員として誰かのためになることをクラスメイトと協力する有意義な時間だったと思います。
また、学校の先生の一人が主催するクリスマスミュージカルに
息子がボランティアで演奏者として参加しました。3回行われた本番の入場料は有料で
これらは恵まれない人々への寄付金に回されます。
息子もそのお手伝いとして、本番とその練習日と全てに参加しました。
ボランティア活動が多かったからといって「働いてばかり」の日々だったかと言うと決してそうではなく
子ども達は本当に楽しそう。ミュージカルが終わった後に息子は
「あぁー、終わっちゃったー。もっともっと、あのメンバーで演奏したかったなー」と本当に寂しそうでした。
この時この場所でしか出会えなかったメンバーと一緒に練習して一緒に食事を食べて
一緒に笑いながら共有した時間は、息子にとってお金では買えない唯一無二のクリスマスプレゼント。
何かを得ようとするクリスマスでなく与えるクリスマス
けれど終わってみればその何倍も与えられていたクリスマスでした。
その他にも、子ども達が滞在先のご家族の皆さんとのクリスマス夕食会も。
お兄さん方お姉さん方を特に慕っている子ども達は何日も前から楽しみにしていて
一緒に過ごせることが嬉しくて仕方ない様子。当日もずっと後ろをついて回っていました。
11月ごろまでは色々なクリスマスイベントに行こう、色々なクリスマスデコレーションを見に行こう
と企んでいましたが、実際12月にはいると上記のように予定が色々入り
行きたいところが2-3個重なるようなことも。
どれを優先するかは、常に子ども達が人と関わるイベントを優先してきました。
その結果サンタクロースパレードも行けず
年間パスを買ったクリスマスマーケットも一度しか行けませんでしたが
「今年のクリスマス楽しかったなぁ~」としみじみという子ども達を見ていると
我が家にとってはその選択は大正解であり、最高のクリスマスだったと思います。
★学校のクリスマスコンサート
学校の音楽の授業の一環としてクリスマスコンサートが開催され
通常の保護者向け演奏会よりもさらに盛大に行われました。
音楽の授業で練習している曲の他にも、二つの吹奏楽部の様な授業外活動にも参加している息子と娘は
その分だけ曲数も増えて練習時間も長くなります。
学校もクリスマスということもあってか力が入っていて、リハーサル回数も多くなりました。
子どもたちはその全てに参加、本番は全校を挙げての今までにない出来で素晴らしかったです。
コンサート当日、渡航直後の9月から二人がずっと練習してきた曲が一曲一曲演奏されていくのを
客席から聞いていたら、この4か月の気持ちやら思い出が次々と浮かんできました。
子ども達の家族として、母として、なんて貴重な経験を私はしているんだろう、なんて幸せ者!とつくづく。
子ども達の経験を通して私が経験しているものがたくさんあって
その一つ一つが彼ら無しでは得ることのなかった貴重な経験です。
私はずっと「子ども達を留学に連れてきた」と思っていましたが
実際は「私が子ども達に連れてきてもらった」のだと今感じています。