とにかく英語がわからないし、今まで国際線に乗ったことがないのですから、

(金銭的にも時間的にも貧乏でしたから、これが初めての海外旅行になってしまいました)

こわいもの知らずで、思いつく限りの方法で調べまくりました。

オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、イギリス、アメリカ、カナダ、フィリピン私の場合これらの国を出来る限りリサーチしました。

留学費用、気候 、語学学校、食生活、日本からのアクセス、大学の種類と数で比較しました。


1、留学費用

  一番お安いのは東南アジアです。フィリピンですね。1番高いのはイギリス。

  なので、その2カ国をまず除きました。


2.語学学校

  北米英語が国際英語ですので、訛りがきついオーストラリア、ニュージーランドは避けました。

  インストラクターから学ぶ英語より、地域から聞こえてくる英語が身につくだろうと思ったので、標準英語を話すカナダ、アメリカ、ハワイに絞りました。


3、大学進学  

  大学への進学を考えたとき、なるべく多くの選択肢が得られるように北米に絞りましたした。

  日本、カナダ、アメリカの大学から選べるのですから、可能性を広げることができます。


4、気候  

  当時5歳の息子は喘息でしたので、気候が良いということは重要でした。

  日本にいたとき咳をしない日は1日もなかったのですが、バンクーバーに住んで以来、咳を聞くことはなくなりました。

  西海岸の気候は夏は涼しく扇風機を使うのはひと夏に3日くらいです。

  キブリも蝉もいなくて、夜11時近くまで薄明るいんです。

  だから子供も大人も夕飯を食べてから、また外でひとしきり遊びます。

  今年の冬は20年ぶりに雪が降りました。

  子供たちは大喜びでしたが、雪に慣れていないバンクーバーの人たちにとっては大変でした。

  でも家の中は半袖で平気、カナダの住宅はとても暖かいんです。


5、日本からのアクセス

  カナダは関空からも成田からもダイレクト便が何便か出ているので、それもカナダを

  選んだ理由です。

  (2008年秋より、関空への直通便は原油価格の高騰によりなくなります。2010年のバンクーバーオリンピックまでには復活するとの予想なのですが…)。


6、食生活、人種的背景

  外国暮らしで何より困るのは食だと痛感しました。

  アジアの食材がどこでも安く手に入るという点でもカナダ以外には考えられません。

  多様な人種が当たり前に自分達の文化を守りそれを認め合えるのがこの国の素晴らしい点のひとつでもあります。

  子供たちはお弁当におにぎりももって行きます。

  それを見ても誰も馬鹿にしたりはしません。

  違いが当たり前で、それを認め合うことを自然に学べるんです。  


以上、私の留学先選びについてちょっとお話させていただきました。


たくさんの方から、いろんなご相談をお受けしますが、

まず金銭的な理由で○○の国はあきらめました、という方。


私は、自分の子供たちの将来を左右するほどの大きな経験を、一時的な金銭的な理由で決めたくはありませんでした。


日本にいても、外国にいても、かかるものはかかります。


安いという理由で決めてしまうと、そこが危険区域かもしれない(実際にそういう経験をされた方はたくさんいらっしゃいます)、もしくはド田舎かもしれない(この場合、人との接触があまりないために結局日本語ばかりになってしまう、白人による差別がまだのこっている、買い物にいってもしょうゆも味噌も米もない、などが考えられます)。


お金をどうやってやりくりするか、それは本当に大事な問題です。

だからこそ、私がされたように、無駄なことでお金を使わせたくないのです。

わけも分からない費用を請求されたり、サポートもまともにしてくれない大手の会社に頼んでしまった、など、ちょっと私や社員の経験したいた~い経験も、いつかお話させていただきますね。