撮影時期…2024年5月
北海道の道路風景を代表する存在であり、その象徴ともいえるのが矢羽根。
一部個体は夜間になると点滅発光し、その細かな差異が地域ごとにも異なり、
夜道に他には無い、独自のいろどりを与えてくれます。
そして、道内においても特に個性派揃いの地域が室蘭(胆振・日高)。
その中でも、極めて個性の強い矢羽根が、
豊浦町礼文華付近、国道37号の礼文華峠に設置されています。
存在自体は知っていつつも、今までなかなか撮影できずにいたのですが、
ついにその姿を捉えることに成功しました。
それがこちら。
そう、ここの矢羽根。
なんと赤黄交互に点滅するんです。
詳しく言うと、赤点滅→消灯→黄色点滅→消灯
…といったサイクルになっているようです。
下部点滅や裏面点滅では同じ矢羽根でも発光色が複数あるものは存在しますが、
そうではないもので2色発光という矢羽根はかなり珍しいと思います。
少なくとも私はここのしか知りません…。
各々の発光状態を見てると密度は低そうに見えますが、
実際には赤色と黄色で違う場所が光るようになっているので、
(今回掲載の写真だとわからないと思いますが)消灯状態に見ると、
電球自体はかなり密度濃く配置されているようです。
以下余談です。
この矢羽根ですが、何故今まで撮影できていなかったのかというと…正直、
明確な理由はよくわからないんですよね。
ただ、この矢羽根の周囲において、何か撮影難易度を上げる要因が存在するのかなと思います。
例えば、設置されている区間の線形や距離の短さ。
設置区間は覆道とトンネルの合間の、見通しが悪いカーブを含む約700mに限られます。
また、峠道の途中にあり、設置区間に明確な目印が無い為、
撮影にはある程度は道の状況や線形について暗記しておく必要があります。
特に夜間においては、この区間ではこの矢羽根を除いて、
積極的にカメラを回す動機が乏しいのかなぁとも思います。
それと、具体的にどのくらいと言うとよく覚えていないのですが、
個性派矢羽根共通の課題として、発光個体の残存率の低さというのもありそうな気がします。
以上、余談という名の今まで撮影出来てなかったことへの考察というか言い訳コーナーでした。
終