はずれてほしい未来予測
遠い将来に何が起こるかを一覧にした年表がある。
確か野村総研かニッセイ基礎研究所が出していたと思うが、
レアアースが枯渇するとか、石油が枯渇するといった資源が枯渇するという
類いの年次は載っていない。
わざと載せていないのか、載せてもすぐ新油田や新鉱脈が発見されて、
可採年数が伸び続ける為なのかわからない。
確かに私が今の石油会社に入社する頃
「石油は後40年で掘り尽くす」と言われていましたが、
毎年可採年数は変わらず、2010年の今も
「あと40年」です。
その年表によれば後3年で消費税は10%になり、
日本は労働力としての外国人受け入れを今よりもっと奨励し、
台湾や韓国の一人当たりのGDPが日本を抜く等が予言されています。
先週のマネージメント研修会にて、ある講師から、
”身近なキーワードで将来を予測し、ビジネスチャンスを掴もう”
とのお題目でそこには
・少子高齢化
・グローバル化
・脱石油
なんてものが並べられていた。
でも、はっきり断言したい。
脱石油はあと30年不可能だ。(厳密には化学品利用が残ることを考えると未来永劫不可能)
まずもって石油やガスは無くならないし、脱石油なんてことは日本の自動車会社が絶対に許さない。
石油が無くならない理由は、
①まず先進国での使用量が劇的に減る(天然ガスへの代替)ことと、
②天然ガスはまだ100年以上持つと言われていること。
(天然ガスを液体燃料に変換する技術はすでに実用化されておりこれらはガソリンとして利用できる)
③身の回りにある便利なものすべてはなんらかの形で石油製品であること。
④そしてここでお伝えしたいのは、
まずもって石油がなくなって、内燃機関が必要無くなれば日本の基幹産業である自動車会社が滅びること。
である。当たり前のようで奇妙な発言ともとれるが、こういう論拠である。日本から自動車会社が消えてなくなる
ことなんて誰が想像しようか、、
仮に、環境対応と脱石油が進んで、輸送機関として
EV(電気自動車)が主流になってしまえば、内燃機関(エンジン)が不要となり、
その先は300点以上もあるといわれるエンジン部品メーカーが不要となる。
電気自動車に使用されるモーターは非常に単純でその性能効率化もかなり研究し尽くされている。
何よりもモーター性能UPに欠かせないネオジウムは中国に独占される危険を孕む。
このため、各自動車会社は電池の効率化と容量UPに躍起になって取り組んでいるのだが、
電池の開発であれば、電機会社も負けてはいない。なまじ自動車会社がそろって電池の開発に
成功すれば別だが、万が一重電や家電メーカーが開発に成功したらもう300点以上の部品を必要とする
エンジンも必要無くなるし、自動車会社やその部品会社で働く数百万人の雇用も危うくなる。
そんな国の土台すら揺るがす方向を日本政府も自動車会社トップもきっと望まないに違いない。
また、EVには出力UPの限界という致命的欠点がある。このブレイクスルーにもまだ数十年かかる
と言われている。
夏場に自動車社内のエアコンに電力を供給するのも実はガソリンを使用した内燃機関のコストが圧倒的に有利なのである。では、エアコン用に小さなエンジンを積むであろうか、
自動車会社はそんなことは決してしない。
エンジンがメインでなくなれば、前述の通りそれは自動車会社の衰退に直結するからである。
自動車会社が生き残る術は一つ。
今あるハイブリッドエンジンをとことん効率化することなんだと私は思う。
モーターより高出力を出しやすいエンジンをさらに効率化するのである。
たとえば、リッター100kmを実現するハイブリッド等がそれである。
炭化水素(=化石燃料)をほんのわずかしか使用せず、モーターよりも数倍の出力を生み出せるとしたら
エンジンは存続する。エンジンが存続すれば自動車会社も部品メーカーも存続するのである。
繰り返しになるが、モータではそうはいかない。作りが単純で性能の優劣はネオジウムなどの
レアアースに依存するからである。
しかしモーターが主流になるためにはレアアースが必需である為、
この方向に進めばレアアースを求めた地球外探査(火星探査など)も本格化するに違いない。
石油会社や鉱山会社の深々度削堀技術も進歩する。
しかしながら、いつかは石油は水の何倍もの価値となる。そして簡易燃料としては使用されなくなり、
石油は生活必需品である化学品(繊維・プラスチック等)向けに限定されるだろう。
アフリカや南米ロシア中国などの生活水準向上とともに生活用燃料を必要とするからである。
持続的エネルギーとはいつかこのブログでも紹介したとおり太陽エネルギーである。
世界GDPが増加することは、この太陽エネルギーへのエネルギー転換を急速に後押しするため
太陽エネルギーは近い将来高効率化が実現されるに違いない。願わくば産業革命以前10億人しか
地球上に養うことしかできなかった太陽エネルギーが効率利用によってなんとか60億人を養うまでに
発展してほしい。
太陽エネルギーの高効率利用が可能になるとともにその副産物として
エンジンはこの世から消える運命である。
それはすなわち自動車会社の春が終わることを意味する。
そういう世の中が後30年後にはやってくるだろう。
(はずれたらどうしよう、、、;;(汗))
真似する会社を応援すべきか
C国といえばついこのあいだ迄真似天国と呼ばれていました。日本も確か80年代はそうだったと思いますが、少し違うのは日本はただの真似ではなく改善も行ったということでしょうか。
●ビール:日本銘柄のビール瓶を洗って、地ビールを詰め封をする。(by某地ビール会社)
●点滴:栄養素を含まず、只の蒸留水を点滴袋に封入する。(by某薬品会社)
●軽油:A重油に灯油を混ぜて蒸留温度や粘度を調整して軽油燃料として販売する。脱硫は当然行わない。(各地に多く点在する独立系燃料精製会社)
●バイク:もっとも簡単な模倣。エンブレムを入れるだけ。。。だけど綴り間違いも多い。”ススキ(鈴木?)”とか。 カタカナで”カクサキ(カワサキ)なんてのも、、”
*シネテルウオークー(ミネラルウォーター)なんてのもあるらしいです。。(笑)
さて、本題ですが、今回の出張で、南京市のある工作機器製造メーカーに行ってきました。
オムツや生理用品、衛生用品(テッシュ、フェイスマスク等)の製造およびパッケージングまで行う機械の製造・販売だそうです。
彼らの話によると、彼らの工作機械の値段はドイツ製に比べ4分の1、販売先は南米、アフリカ、中東、インドだそうです。(日本は子供が少ないので魅力ある市場では無いそうです。)
ここで問題となるのはオムツの製造機械の模倣です。
通常オムツの伸縮による抑え部分は糸ゴムで行われ、サイドバンドはライクラという伸縮フィルムという素材が使われていますが、フィルムである為、当然通気性が少なく”ムレ”ます。
そこで弊社製品(一体成型ゴムネット)の出番なのですが、伸縮フィルムのかわりにゴムネットを用いて
・ネットである為通気性が良好
・網目構造で中が空洞であるため軽量化が可能
・低融点ゴムであるため熱ラミにより接着行程を省略できる
などが実現可能です。 これだけで十分特許になりますが、これは
実は同様の組み合わせですでに米国で特許が成立し、かつ販売も行われています。
南京の会社はあきらかにこれを真似して類似品の販売を行うことを目的としています。
ただし、素材メーカーとしては、「売らない」とは言えません。特許紛争の当事者ではないからです。
仮に同社が同様のオムツを完成させたらどうなるでしょう。そのオムツは南米やアフリカというよりもどちらかというと先進国に登場するような気がします。
フィルムと違って簡単には、製造工程に組み入れることは難しいと思われますが、一度ゴムネットと不織布と張り合わせてから生産ラインに投入すれば可能でしょう。
同様の張り合わせ品は日本で開発中(張合せ自体は簡単ですが、ここでは高速で張り合わせる開発のことをいいます)です。
さて、「売らない」と言えない以上、値段は提示するのですが、当然”高値”です。
相手が”高い”というならば、売らなくてすむのだから私としては好都合。
ただし、「高いけど我慢する」など現行すでに売れている価格以上で販売できるなら話は別です。
我々としては特許を保有する既存メーカーに頑張ってほしいのですが、独占禁止法上「売らない」とは言えず、せいぜいできることは「合理的な価格政策」ぐらいなのです。
つまり”数量が少なければ価格は高く、数量が多ければそれに見合った値引きを行う”です。
南京のメーカーの数量は、既存メーカー向け数量よりも当然(当初は)少ないので高値提示となります。
我々はこの提示価格から一歩も引くことはないでしょう。
中国出張~
この一カ月は出張続きでした。。。。そして最後の仕上げがこの中国出張、、、、
行き先は 鄭州-寧波-南通-南京-上海、、、
それぞれ上海からの距離が、
鄭州:1200km
寧波:300km
南通:150km
南京:400km
ちょっと遠い鄭州へはもちろん国内便飛行機で行ったのですが、
南京へは、2010年7月1日に開通したばかりのドイツシーメンス社製のICE(中国版新幹線)に乗って320~350km/hを体感してみました。。
はやっ!。やっぱ早いです。
きしゃぽっぽの歌にもありますが、
「畑も飛ぶ飛ぶ、家も飛ぶ~」です。
中国の郊外を電車で通るといつも思うのですが、2~3階建の同じような家(横幅15mぐらい、縦10mくらい)がほんっとに沢山点在してます。
中には誰も住んでいないような気配の家も沢山あります。(大きな窓越しに家の向こうの景色がみえたりする。)
人が住んでいるらしい家は、洗濯物が窓に干してあったり、太陽電池が取りつけられたりしています。
中国の農民も、生活レベルが上がってきたのか、それとも強制的に同じような形の家に住むようにされているのか、よくわかりません。中国の食べ物が一頃よりも若干高くなっているような気もするので、多分前者なのでしょう。
ちなみに上海のマクドナルドでビッグマック1個13元(13×15≒200円)ハンバーガーは1個5.5元(5.5×15≒83円)でした。
*ところで、35℃の南京から帰る途中、蘇州や無錫といった町を通るのですが、どこも建設ラッシュ(駅施設や駅前施設などと思いますが、)でした。
こうした建設が続いているうちは、中国の不景気知らずは続いていくことでしょう。
いつかは終わりがくることを思うと少し憂鬱ですね。。
万博の夜景(夜8時ころ撮影:10時頃迄営業中だそうですよ。)
