39年生きてくれば大事な言葉をたくさんいただいてきてるわけで、
時々書いて、思い出してみようかと思います。

初心忘るべからずに近い。かな。

いろいろありますが一つ話してみようと思います。
20代のころ大変世話になった先輩がいました。
たいへんな人徳者で通夜には何百人と人が集まり、仕事終わりに遅れて着いた私はそこにいた酔っ払い達が『一番愛されてたのは俺だ』ていう言い合いでやりあっているのを見て恐れ入りましたと寝ている先輩に挨拶したことをよーくおぼえてます。
寝ている先輩は44歳でした。


いろいろと先輩には怒られました。いなくなる間際のベッドでも『お前はまだまだや』『松はまだ甘い』と言われ、毎度ネタとして使われるエピソードはこんな話でした。

因にその先輩はアニーさんと言います。漢字で書けば兄いさん。私が出会うずっと前からみんなからそう呼ばれ慕われていました。

アニーさんとは別にまたお世話になっていた先輩がいて、その先輩は若干趣味趣向が不思議な、というか変わっている人でした。
女性の趣味も若干お変わりになられていて。ある時私がその先輩と一緒にいる時にアニーさんがやってきました。

『お前新しい彼女ができたらしいやんけ。お前のことや、写真もってるやろ。見せんかい。はようはよう見せんかーい』

私もどんな彼女さんなのか気になっていました。

『俺にも見せて下さいよ』

その後『松はあかん』とか『松には見せへん』だとかうだうだとミニコントが続いたことと憶えています。

その先輩に彼女ができたということで祝いにやって来たアニーさんはその先輩が写真を取り出して目の前の机の上に置いた瞬間、

『お前かわいいやんけー!!やるなあ!』

その間0.05秒もなかったと思います。

私は絶句していました。

失礼ですがそこに写っていたおかっぱの背中に忍者のようにフルートを背負っている女の子に対し、なんて感想を述べたらいいのか迷ったというか、頭の中が少々混乱していました。

その話を何度皆の前で発表されたでしょうか。

仲間が、大事な仲間に彼女ができた。そんな喜ばしいこと、その彼女に対して『かわいい』という答えを用意して喜んでやれないお前はまだまだや。

このネタで何回も茶化されました。


そんなアニーさんがよく言っていた言葉は

『優先順位を絶対間違えたらあかんで。』

「AがBBQから帰って家に着いてすぐ電話して来た」
「アニー今日は呼んでくれてありがとう。楽しかったわ。今無事に家着いたから」

『これやで松。わかるか』

優先順位。相手のこと。相手に対してのことを述べてから己のことを述べる。

「今無事に家着いた。今日はほんまに呼んでくれてありがとう」

『これではあかん』

これを間違えたらあかん。

亡くなる間際までお見舞いに行くとアニーさんは私の顔を見つけると仕事の調子はどうや?困ったことはないか?心配ばかりしてくれていました。

かっこいい男でした。

『優先順位を間違えるな』私の二十代に頂いた大事な大事なお言葉です。

しんみり系はいただけませんか。
なんでこの話を書いたかは・・・夜も遅くにお酒を飲みながら書いてるからですね。


よろしくどうぞ。