ふぉん・しいほるとの娘(上)吉村 昭 (著) (新潮文庫) Kindle版
この本を選んだきっかけは『眩』を読む--から始まりました。
「北斎の娘」から「しいほるとの娘」何となく読んでいて同じような感動が得られると思い決めました。
またシーボルトと言うキーワードも一致していました。
更に長崎旅行に行ったときは、読み始めでシーボルトのことはよく分っていませんでした。
そのためシーボルト館は時間が無かったので諦めました。
その程度の知識から読み始めましたが、読んで行くほどに引き込まれて行きました。
先ずは歴史の教科書では教えない長崎での外国人の生活を知りました。
特にオランダ人は出島から出ることを許されないため、幕府が遊女を派遣して彼らの、欲求を満たしたいたことです。
悲しいかな遊女が貿易のつなぎ役を果たして、そのため混血児も生まれて長崎は特別な場所であったことを知りました。
実は私は小学校まで佐世保に住んでいました。
当時、佐世保の街も米軍基地があったことで米国兵と付き合っている女の人を多く見ました。
子供の頃は大人の事情など知るはずもなく、今思えば長崎の歴史に通づるのを感じました。
話は本文に戻すと、そんな中、シーボルトと出会った遊女の其の扇(楠本滝)の運命が大きく変わる話は心に残りました。
そして未来から来た宇宙人のようなシーボルトの存在は読んでいて通快でした。
日本にもたらした医学、植物学、医学を学びたい人々との文化交流を知って改めてシーボルトの偉大さを感じました。
私の中で一番、盛り上がったのは長崎から名声がどんどん江戸まで伝わり、1826年の江戸参府旅行をした場面です。
シーボルトが長崎から江戸までの旅はどのようだったか興味津々で、この件でCopilotに色々質問しました。
例えば「何日間掛けた旅行でしたか?」
「シーボルトが1826年に長崎から江戸まで旅した際、約140日間を要しました。」
凄い旅だったことを知りました。
実は、Copilotに質問する前までは史実を知らなくて、ここでは言えませんが江戸参府旅行後のことを知って、とても悲しい気持ちになりました。
そして江戸参府旅行後に生まれたのが表題の「シーボルトの娘イネ」です。
ここからやっと娘イネの物語が始まりますがそれまでの戦記ではない膨大な文化の歴史を見ることが出来ました。
その後、楠本イネが医者を志す過程が綴られます。
私は最後に伊予国の二宮敬作を訪ねて14歳で旅をするところがとても好きでした。
14歳の女の子が長崎から愛媛県西予市宇和町まで行く姿を想像しました。
そして映画のシーンを思い浮かべました。
そこでまた余計ですがCopilotに映画のシーンを中条あやみさん風に描いてもらいました。
どうでしょうか私は中々上出来だと思います。
次巻、シーボルトの遺伝子を持つイネが同じように医学を目指して新天地に旅立つ、これからのイネの成長を見るのが楽しみです。

