リセット春休み | AT POMONA COLLEGE

AT POMONA COLLEGE

LA郊外のリベラルアーツカレッジでの大学生活

みなさんこんばんは!
3月はいかがお過ごしでしょうか。

ただいま春休み中で東海岸を旅行していて、昨日からプリンストンの大親友、ありさのところにお邪魔しています。去年の春休みはありさがポモナに来てくれたので。

今回は、ありさに話すような調子で、春学期前半をだらだら長々と振り返ってみようと思います。最近どういう生活をしているのか少しわかっていただけるかもしれません。これといった結論もありませんが、強いて言えば、めまぐるしい春学期を春休みでリセットできそうでよかったよかった、といったところでしょうか。余談の詰め合わせのような文章ですが、よかったら読んでください。

今学期、最初の方はなんだか余裕があったのです。

そもそも、余裕を持とうという計画だったのです。

というのも、今年もグリークラブを続けているため週8時間のリハーサルがあり、また声楽の個人レッスンも週30分から1時間になり、ひとりでの練習量も含め歌っている時間が増えるだろうということで、授業は軽めに取ることにしていました。
授業が始まってからも、前回ブログに書いた倫理哲学以外の3つ(中国語、統計学、国際関係学のゼミ)は実際軽めだったので、
さらに体育を2つ(それぞれ週2時間のピラティスとヨガ)取ってみたり、
週2時間のチューターボランティア(3W Workshopという近くの小・中学生のライティングの指導)や、
食堂の残ったごはんを近くの保護施設に届けるプログラム(Food Recovery Networkという全米レベルのプロジェクト)の運営側や、
日曜日に昼食を近くのホームレスコミュニティに持っていってホームレスの方々とお話する活動などなど、
結局いろんなものに手を出すことができて充実した毎日を送っていました。

それでも気分的に余裕があったので(先学期のように毎週重い本を1冊読む必要がないということが大きかったと思います)2月は毎週末そこそこ遊んでいました。パーティーに行ったり、パーティーに行ったり、キャンパス外でブランチを食べたり、パーティーに行ったり。笑(別に毎週パーティーしたかったわけじゃないんです。なぜかグリークラブのパーティーと留学生のメンタープログラムが企画するパーティーが交互に迫ってきて、両方参加せざるをえず。とっても楽しかったですけどね?)

一番大きかったのは、友達と合同で企画した自分たちの誕生日会。
自分で誕生日会を開くだなんて!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカでは普通のことなようで、たまに友達にフェイスブックで招待されます。“◯◯ is turning 20!!!!”だったり、“Come celebrate my 21st birthday!!”だったり。
それでもって前々から同じく留学生の親友と一緒にお祝いしようねと言っていたので、2月に入り、よっしゃ企画するぞということになったのですが、
パーティーを企画するのってやっぱり大変なんですね・・・。
まず誰を呼ぶか決めてフェイスブックのイベントページを作る。
お菓子・ドリンクだけでなくお皿やコップやフォークも買う。
幸い、大好きな後輩ちゃんたちがケーキを買う!と言い張ってくれたので、ケーキの心配はせずに済みました。

ただ、一番大変だったのは、使うことになった私の部屋を徹底的に片付けること。
参加ボタンを押してくれた人数が70人を軽く超えていたので、机やタンスを動かして人が入れるように工夫して、なんとかかんとか片付けました。(後片付けも一大イベントでした・・・次の日ソファの後ろにえびせんとか落ちてるし・・・)
お金もかかるし時間もかかるし、一年に一度でいいね、来年はどうだろね、と親友とぶつぶつ言いながら用意をしたのですが、そんなかいがあったのか、パーティー自体はとてもうまくいき、みんな満足してくれたので、こちら2人も嬉しくなってはしゃぎまくり。
はたちの誕生日を大好きな人たちにお祝いしてもらえて本当に幸せ者です。

そして、毎年誕生日あたりに体調を崩す癖がある私は、その次の週に39℃の熱を出して寝込みました。ちゃんちゃん。

そのあたりからでしょうか。
余裕がなくなってきたのは。笑

体調を崩して授業をまるまる2日休んだこともあって、追いつく量も多く、春休みまで残り2週間をきった頃、気がつくと宿題や課題に追われていました。
あれ、毎日シャワー浴びる余裕がなくなっている・・・。
夕食を毎回誰かと予定を立てて食べる気力がなくなっている・・・。
毎週末遊びに行くよりは部屋でこもって寝たくなっている・・・というか寝るより先にファイナンシャルエイドの再申請と税金の書類提出とあれとこれをやらなきゃいけなくなっている・・・。
あれあれ、今学期って余裕あるんじゃなかったっけ!泣

特に春休み前の一週間の生活は散々でした。
中国語のオーラルテストの原稿の日曜日夜締切は逃すし、火曜日の発表前日夜に頑張って8分間の中国語を暗記するはめになるし、国際関係学のゼミの最終論文のテーマについて数ページ提出しなければいけないのにテーマを完全に変えたくなるし、木曜日までの統計学の宿題もゼロから始めなければいけないのに同じ木曜日に朝8時から中国語の中間試験があるし。とどめは、あの倫理哲学の今学期一番重いペーパーが土曜日朝9時提出という。
その前の週にやっとけばよかったじゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、前の週は前の週で哲学の授業のプレゼンだったり統計学の別の宿題だったり、いろいろあったんです!(言い訳)

そして哲学のペーパーもまだまだ終わらぬまま、金曜日の午後ばたばたとパッキングをして、友達と空港へ。だいぶ前から企画していた春休み東海岸旅行が始まったのでした。
今学期はコーヒーを飲まないと宣言してちゃんと守っていたのに、空港でトールサイズのヘーゼルナッツラテを買い、ひたすらパソコンとにらめっこ。
実は一緒に旅行する友達も同じ哲学の授業を取っているので、一緒にパソコンとにらめっこ。
何時間も前からゲートにいたのに、気づいたら他の乗客は全員搭乗していて危うく飛行機を逃しそうになるほどパソコンとにらめっこ。
選んだ夜の便はボストンまで5時間強で、時差もあるので到着するのは土曜日の朝。このへんまでくると何を書けばいいのかはわかってきたので、にらめっこというよりはパソコンカタカタカタカタ。
ボストンに到着するとすぐカフェに入ってパソコンカタカタ。カタカタ。カタカタ。
なんとか提出しました。

祝!春休みのはじまりはじまり。

最初はMIT(マサチューセッツ工科大学)に通う友達のフラタニティにお邪魔しました。
フラタニティというのは、よく大きな大学にある社交クラブのようなもので、入部プロセスに合格したメンバー数十人が一緒にひとつの家(ハウス)で生活したり、そのクラブ伝統のイベントに参加したりするのですが(男性のみ、男女両方どちらもありますが、女性のみの場合はソロリティと呼びます)ポモナから来た私と友達にとってはある種のカルチャーショックでした。

ポモナのような小さいリベラルアーツの大学にはなかなかフラタニティやソロリティは見られません。生徒数が少なすぎて、普段特定の人たちとしか触れ合わない!というわけにはいかない、というのも理由の一つですが、特にポモナではフラタニティやソロリティのある程度閉鎖的な、排他的な雰囲気が受け入れられないと思うのです。
というのも、どこのグループでもどうしてもなんらかの色が出てくるわけです、、、このフラタニティはエンジニアばっかりだとか、こっちはオタクっぽい人が多いとか、このソロリティはアジア人中心だとか。そこでその人物像に当てはまりきらない生徒が疎外感、不快感を抱いてしまうようなことがあって、それが平等重視のポモナだと問題視されるのではないのかと。
もっと根本的な部分で、LGBTQの人たちは男性のみまたは女性のみのクラブに入りきれないのではないかという疑問もあります。
LGBTQ関連の話で少し先走ってしまうと、ここまでこの春学期いくつか大学を回ってきたのですが、ポモナのように寮の各フロアに一般的にgender-neutral(ジェンダーを男女に分ける必要がない)の洗面所がある大学は珍しいんですね。しかもgender-neutralという名前のneutralがあまり聞こえがよくないので、gender-inclusive(どのジェンダーの人も歓迎)というふうに今年から呼び方を変えてしまうくらいのポモナは、だいぶ極端にリベラルなようです。

とは言っても、案内してもらったMITのフラタニティは伝統が染み付いていて、いろいろな仕掛けがあったり秘密の部屋があったり伝え話があったりして、おもしろかったです。住んでいる人もいい人たちばかりで、お互い仲が良くて深い信頼関係が築けているように感じました。
フラタニティ・ソロリティについてはまだまだわからないことだらけです。

その夜、日本人の大学生仲間と夜ごはんを食べました。
大学受験のエッセイを書きながら励ましあった(というか私は励ましてもらってばかりでしたが)友達や、NPO留学フェローシップのサマーキャンプやキャラバンで一緒に働いた友達・先輩や、サマーキャンプの参加者でその後仲良くなった後輩ちゃんなど、楽しいメンバーが集まりました。
私が書き終えた倫理哲学のペーパーの内容を熱心に聞いて科学的目線からびしばし意見を言ってくれたり、今こういうことに興味があるんだけどどうしよう進路どうしようというどうしようもない相談に落ち着けるアドバイスをくれたり、ただただおもしろいことばっかり言ってたくさん笑わせてくれたりする、素敵な人たちです。
何年後も何十年後もこういうふうに再会して語っている姿が想像できて、嬉しくなりました。感謝感謝。


次の日は一緒に旅行している友達と、その子の友達を訪ねにAmherst(アマースト大学)までバスに数時間乗って行きました。
アマーストもとってもとっても綺麗な大学でした。キャンパスは、ウィリアムズ大学に坂をつけた感じ(雑)。出会った人たちもみーんな信じられないくらい優しくて(次の日寝坊して危うくバスを逃しそうになった私と友達を起こしてくれてサンドイッチと飲み物まで用意して送り出してくれるなんてどうお礼をしたら良いのやら、、、あ、寝坊は時差とサマータイム移行のせいにしてあります)とにかくもっと残っていたい、もっとそこの人たちと一緒にいたい気持ちでいっぱいです。

実は、アマーストにもつい最近までフラタニティが存在していたそうです。ただ、やはりその閉鎖的な雰囲気とアルコール・レイプ被害などが問題視され、なくなりました。
なくなったあともなんとなく非公式に続いていたようなのですが、数年前にそういうものも含めびしっとなくなったそうです。
私の所属するグリークラブにしろ留学生のメンタープログラムにしろ、排他的でないコミュニティを作るには何が必要なのだろう。
閉鎖的なグループと閉鎖的でないグループの違いは何なのだろう。どこで線引きをするのだろう。。。

そして今、プリンストンのありさのところにいるわけです。

プリンストンの寮の綺麗さに驚いたり(ポモナでいえば4年生しか住めないような最近建てられた寮のレベル)、gender-neutralの洗面所の少なさにがっかりしたり、でもプリンストンはそもそもお金持ちの白人男性のために作られたものだからある程度しょうがないよねという話に納得したりさらにがっかりしたり。ありさの友達ともキリスト教の話やフェミニズムの話で盛り上がったり。

実は実は、プリンストンにはフラタニティ・ソロリティのようなものとして、イーティングクラブ(eating club)というものがあります。必ずしも全員が一緒に住むのではないのですが、その名の通り一緒にごはんを食べたり、そのクラブ伝統のイベントをしたりする社交クラブです。プリンストンでは約7割の生徒がイーティングクラブに所属するそうです。
こちらもグループごとに特徴があって、カルチャーの違いをひしひしと感じました。
1年半大学生活をして、アメリカの大学についてはだいたいわかっているような気になっていましたが、ちゃんとわかっているのはポモナだけだったんだなぁと改めて思ってしまいました。いろいろ調べよっと。

春休みも残り数日間ですが、ポモナ以外の大学を見ることによってポモナの良さ悪さを再確認しつつ、再会した友達とも新しく出会った人たちとも会話をたっぷり楽しみつつ、睡眠時間をたっぷり取りつつ(毎日午前中は寝ています)有意義に過ごしたいと思います。
そして春学期後半はリセットして気持ちを新たにシャキッと始めたい、、、なんだか既に無理なにおいがぷんぷんしていますが、、、頑張ります!

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